自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

虫の目レンズを手に野へ(9)

2013-08-29 | 随想

クルマバッタは逃げることにおいては,とても敏感。あれだけの跳躍力を支える後脚を持っているのですから,「それを使わなくてどうする」とばかりの逃走ぶりなのです。それは臆病なほどに警戒心が強いと言い換えてもよさそうです。

池の堤の地面や,クズの葉でよく見かけます。それで,「これはシメタ!」と思って,そっとそっと近づこうとすると,もうこちらを察知します。ふしぎな感じがします。「絶対に気づかれないように」と思い慎重の上に慎重を重ねて近寄るのですが,やっぱりダメ。夏の暑い日中,汗をタラタラ流しながら撮影に勤しむものの,バッタはちっとも協力してくれません。こちらの意図は写真に収めたいだけなのに,ちっとも意図を理解してくれません。

「風下から近づけ」とか「動きが悟られないようにそっとそっと」なんてポイントらしきものはわかっているにしても,理屈じゃないのですね。まったく通用しないから,手に負えません。

でも,いつかきちっと手に負えるようにしたいものだと念じてます。

 


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