採種したジャガイモの種子はかなりの量にのぼります。それを来春まで待って植えるだけでは,どうもおもしろみが足りないように感じます。それで,暑い夏の今,蒔いてみることにしました。いわば,試験的な発芽実験の試みです。
春に蒔いて育てる種類の種は,夏の暑さには弱い性質をもっています。それで,種子が眠ったまま夏を越すのです。夏眠です。夏が過ぎて涼しくなれば,その温度を体内時計が察知して眠りから覚める準備をします。涼しさを感じて寝覚めるのです。
これを今,人工的にコントロールして低温を感じさせ,強制的に眠りから覚まさせるとどうでしょう。わたしは,これまでに,チューリップの種子で試みたことがあります。結果,すごくうまくいきました。チューリップが種から芽を出したのです。
ジャガイモも同じようになる可能性は十分あります。ただ,低温を与える期間がどうか,それがわからないのでそのへんは適当にやってみました。その方法とは冷蔵庫で一定期間種子を保存するというものです。
さて,一連の手順は次のとおりです。冷蔵庫に入れた日は7月23日(日),出した日は8月6日(火)。低温下に置いた期間はちょうど14日間。出したあと,6時間水に浸けました。播種したのは8月6日(火)の夕方。
水に浸かった状態の種を写したのが下の写真です。種子の構造がすこしわかります。胚が,U字型に見えます。
今の暑さは,種子にとっては冬を越したあとの春の陽気にあたります。もしうまくいけば,10日間ぐらいで発芽するのではないかと予想しています。もちろん,そんなに甘くないことは承知の上です。さて,結果はどうなるか,です。
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