1月。クリの木でジャコウアゲハの蛹を撮影した後,せっかくなので冬越しをしている昆虫はいないか,確かめてみることにしました。幹をじっくり観察していくうちに,目にとまったのが下の昆虫です。
樹皮とそっくりな色をしているので,目に付きにくい感じです。体長5mm程度。からだを毛で覆って武装しています。外敵や自然環境とのかかわりから,こんな姿を有するに至ったのでしょう。名はまったくわかりません。
撮影していると,ゆっくり動き始めました。偶然です。寒いのに,ちゃんと動くのです。
同じ枝にクリオオアブラムシがいました。無翅型で体長3,4mm程。前は卵のコロニーがあって,どっさりかたまっていたのですが,そういう風景は見当たりませんでした。このアブラムシが,ポツリポツリと点在するようなかたちでじっとしていました。
これらの虫にとって,冬を越すのはたいへんでしょう。耐寒性を有する個体が生き残って,いのちをつないできているわけですから,寒さに適応しているといえばそれまでなのですが。