オオイヌノフグリの花を巡っていたオオハナアブが,タンポポの花に寄り道しました。
名に接頭語“オオ”が付くだけあって,タンポポと比べても大きいなあと感じます。それがタンポポの身を埋めた格好です。でも,全体が隠れるわけではありません。ブなんだか,ッシュを行くゾウの貫禄を連想させます。
オオハナアブの生態には特有の筋書きがあります。幼虫は水中生活をおくっているのだとか。そのために,特別な呼吸器官を備えているそうです。わたしの想像を超えています。
では,成虫はどんなふうに,どこに産卵するのか,蛹にはどこでどのように変化するのか,……,とにかく好奇心に火を灯す生態のようです。
実物を手にしながら,「これがその幼虫ですよ」と,どなたか教えてくださったら,もう気分は最高なのですが……。
そういえばよく似た昆虫に,ミズバチがいます。水中に潜って,そこに棲むトビケラの幼虫に産卵管を刺しこんで産卵するという,めずらしい生態の持ち主です。自然界には,身近でもふしぎな世界が拡がっています。