トノサマバッタほどでないにしろ,このクロマバッタモドキにも相当な貫禄があります。トノサマバッタの体形をそのまま小さくした姿は堂々としています。
ふつうなら近づくと逃げるのに,このときは意外に静かでした。もちろん,わたしに気づいたときは全身がピクンと反応して警戒心が生まれるのがわかりました。それを承知で,そっとそっと近寄るのです。
後ろから後脚を撮りました。関節のすごさが見えます。腹部のなんと大きいこと!
さて,頭部。ここもまた枯草を真似てカムフラージュ作戦に徹したデザインです。複眼までも! 複眼と触角の間に小さな側単眼がポツンと見えます。
前方向から撮ってはじめて“顔” といえます。まだ口器周辺がわかりません。
チャンスを待って,やや下から撮りました。幸運にも下方に草がなく,じっとしてくれていたので,ばっちり。細かに名付けられている部位名称を資料参考に書き入れます。
ざぁーっと顔を眺めているだけでは,こんなに具体的な姿は見えて来ないでしょう。わたしはまだまだ勉強不足です。