わたしが行っている一連の真正種子発芽実験は,北海こがね(ホッカイコガネ)という品種にできた実から種子を取り出して行っているものです。もちろん,それは北海こがねの性質を一部引き継いでいるものの,北海こがねそのものではありません。つまり,北海こがねと別品種の雑種です。
この北海こがねを,わたしは自分の畑に栽培しています。他に三つの品種を植えていて,北海こがねを加えると四品種になります。なぜ北海こがねを植えているかというと,実が生りやすい性質があるといわれているからなのです。できれば,意図的に採種できるに越したことはありません。できれば,それを確認したいと思うのです。
さて,この北海こがねに花が咲きかけました。それを見て思わず,「うれしいねえ」と呟いてしまいました。だって,実ができる確率がたいへん高いからです。
運がよければ実のでき始めが確認できるかもしれません。まずは,花後,花が落下してしまわないか,観察を続けようと思っています。
これで,畑の世話に出かける足取りがいくぶん軽くなりそうです。