ヤマトシジミを観察していてたくさんの発見をしました。シリーズ『ヤマトシジミの幼虫』の掲載は中断していますが,近くまとめて載せる予定です。その前に,ヤマトシジミの卵にまつわる話題を一つ。
卵を探す必要ができて,改めて探しました。以前は慣れていなかったので,なかなか見つかりませんでしたが,意外と簡単に見つかるようになりました。それも,どんどん。
「これだけ,成虫があちこち訪れて産卵しているのか」と感じるほど,見つかるのです。なかには,一枚の葉に二個の卵が付いたものも。
さらに,幼虫がいないか探していると,繭が見つかりました。その葉にも卵が二つありました。その卵はすでに幼虫が孵化したものでした。繭の正体は,ヤマトシジミの幼虫体内に寄生していたハチの幼虫が出てきて作ったものでしょう。このことは,図鑑で調べてわかったことです。
ごく小さな幼虫にも天敵がいるなんて! ほんとうにふしぎが詰まった世界です。一度も姿を見かけたことがないハチが,わたしたちの足元で生まれているのです。