11月。畑のニンジンにいたキアゲハの幼虫が,畑の縁石を歩いていました。ニンジンからわざわざ離れたところにいるということは,蛹になる場所を探している証拠。それで,飼育箱に入れました。
すると,その日のうちに蓋で蛹化の準備に入ったのです。翌朝に見ると,糸を出してからだを固定しているようすが窺えました。
同じ日の夜,見ると帯糸でからだを固定し終えていました。
丸一日経った夜(24時間後)。はっきりした変化は見られません。変化の速さは夏季と随分ちがっています。
36時間後。からだに,まだ筋肉収縮の動きが現れていません。
40時間が経って,ようやく動きが見えてきました。見慣れた,例のギュッと締め付けるような動きです。そして色が薄くなり,腹部の側面に空気層が見えてきました。
この状態が2時間ばかりが経ちました。そうして,動きがかなり大きくなり始めたのです。目が離せなくなりました。