ありふれた生きものでも,意外におもしろい面が見えてきてついついシャッターを押すことがあります。
日暮れ近くの畑でのこと。モンシロチョウが数匹,地表近くの草にとまっていました。もうここをねぐらと決め込んだようです。
ネギ坊主にも数匹。じっとしているので,もちろん,このままここで夜を越すと思われました。
せっかくなので,草にいるチョウにうんと近づいてみました。頭・胸部を覆って密生する毛には驚くばかり。
ついでに,前から表情を見ておきました。顔という風貌です。半球の複眼が2つで,ほぼ全視野を収めている感じです。毛がまるでひげじいを連想させます。脚力もありそう。生き残るためのつくりが合理的に出来上がっている様子。
当たり前の中にある意外性って,おもしろいものです。小宇宙のおもしろさと言い換えてもいいでしょう。