自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ロウバイと虫(またまた)

2014-02-24 | ロウバイ

ロウバイの開花期間はたしかに長いですね。いい香りを,ずっと放ち続けています。といっても,わたしたち人間の嗅覚では,近くに寄らなくては感じとることはできません。鼻がよければ,プウンと漂う匂いをキャッチできます。

虫は生き延びるために,嗅覚器官を相当に発達させています。犬どころの話ではないでしょう。きっと。ごくわずかな揮発性物質を嗅ぎ分けるのですから。それでロウバイの香りに誘われて,訪れるのは当たり前すぎる話ではあります。加えて,黄色い花弁は遠くからでも目立ちます。そこから匂いが放たれていることなど,なんともないわけです。

この時期,ホソヒラタアブが訪れているのを目にしました。ふつう成虫が活動を始めるのは3月あたりでしょうから,かなり早く出現しているといえます。じっと花の中にからだを入れて,蜜や花粉を口にしているようなので,急いでコンデジを持って来て,なんとか写真に収めました。


からだ中,花粉だらけ。


しばらくすると,ツマグロキンバエも来ました。今の季節,目立つ競争相手はいません。襲ってくる外敵もいません。天気さえよければ,安心してゆっくりご馳走にありつけるでしょう。ほんとうに,そのとおりの動きです。からだにはたっぷり花粉が付着しています。機会に恵まれれば,なんとか,食餌行動中のハエを撮りたいのですが。

 


ロウバイを一本庭に植えておくのは,季節の匂いを嗅ぐたのしさが味わえるのと同時に,昆虫たちの餌場づくりとしても意味があります。

 


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