自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモ栽培物語《タネイモ編》(21)

2015-07-14 | ジャガイモ

ジャガイモの実がたくさん集まりました。いっぱい,いっぱい!


柔らかくなった実を持って,指で押さえ,中の種子を絞り出しました。すると,果肉といっしょに種子がたくさん飛び出してきました。まるで飛び散るように。それを篩で受けて,水洗い。できるだけきれいに洗います。とはいっても,果肉部分を取り去ることは無理なので,程々にとどめておきましたが。


こうして集まった種子はとにかくどっさり。


ジャガイモは他家受粉によって結実する植物ですから,これらの種子はいうまでもなく,親イモであるホッカイコガネの形質を100%引き継いでいるわけではありません。ホッカイコガネの遺伝子を一方の親として受け継ぎつつ,もう一方の親を他品種にして新しく誕生した種子なのです。

つまり,播種して育つ株はホッカイコガネそのものではなく,一つひとつが「ホッカイコガネと他品種が交配してできた新品種」というわけです。いわゆる“交配種”で,一株一株は異なった品種になります。

次は,これを新聞紙の上で乾かします。乾燥後,種子を集めます。これで採種作業は終わりです。


集まった種子の一部を,引き続き栽培実験に使う予定にしています。この続き話は次回に。 

 


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