自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

吸汁するマルシラホシカメムシ

2023-11-07 | 昆虫

キクの茎でクロヒラタアブの幼虫が囲蛹になり,それの経過を観察中のことです。

ごく小さなカメムシが囲蛹に密着しています。体長は5mm。このときは名前がわからなかったのですが,あとで調べるとマルシラホシカメムシと判明。ふつうに見られるカメムシらしいのですが,小さいので身近な感じがしません。

このマルシラホシカメムシが何をしているのかと思い,見ると,なんと囲蛹に吻を突き刺しているではありませんか。体液を吸っているのです。

 

なによりもわたしが驚いたのは,調べてわかったあとのことで,このカメムシはキク科植物などの汁を吸うと書いてあるのに,体液を吸っていたという点です。観察がすべて,観察こそ真実です。要するに,草であれ肉であれ,雑食的に吸汁するということなのです。

さらに観察を続けているうちに,カメムシがおしっこをしました。排泄口から一瞬にして水玉が出て,落ちて行きました。チャンスを逃さずシャッターを切りました。

 

これもあとでわかったことですが,カメムシのおしっこには有害成分が含まれていて,皮膚に付着すると肌荒れが起こるとか。とても新鮮な事実との出会いでした。

 


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