キゴシハナアブもまた,キクの花がお気に入りです。
晩秋で肌がヒヤッとする午後のことでした。ほとんどの昆虫たちがどこかに行ってしまいましたが,キゴシハナアブが一匹葉で休んでいました。 気温の低下に伴い,動きが鈍くなっているのは確実です。
これを機会に,何枚かアップ写真を撮っておきました。
拡大すると,胸部・腹部を走る白や黄の縞模様がよくわかります。
複眼が離れているのはメスの特徴です。眼の表面には粉をまぶしたような,暗赤色の点紋様が広がっています。頭部をすっぽり覆う複眼は,視覚刺激をとても大事にしていることを物語っています。複眼の間には,三つの単眼があります。 「なにに役立っているの?」と聞いて答えてくれない限り,正確な機能はわからないでしょうが,光の方向を感知するのは間違いないとか。
アゲハの庭園を彩ってきたキクの花は,赤く変色を始めました。これで,キクの季節が終わります。