晩秋,カタバミの花でツバメシジミを見かけました。翅が相当に傷んでいます。いのちを終えるすがたでしょう,最後に力を振り絞って蜜を吸っているようでした。
時折舞い上がっては別の花に移っていきました。カタバミが気に入ったのか,そこから離れようとはしませんでした。
写真に収めているうちに,複眼に生えた毛が気になりました。なにしろ密生状態なのですから。眼に異物が付着するのを防ぐ役目を果たしているのでしょう。とにかく撮れるだけ撮っておこうと思い,そっと近づいてはシャッターを切っていきました。
ときには,枯葉の上で休憩。
うんと近づかないと見えてこない景色が,こんなふうに見えて来るとはおもしろいものです。チャンスがあれば,もっと近寄って撮影しようと思います。