ツマグロキンバエは,とにかく環境への対応能力にすぐれた小昆虫です。暑さや寒さにめっきり強く,あちこちの花でごくふつうに見かけます。冬場であっても,比較的穏やかな日中なら,探せば目にいちばんに入ってくる昆虫です。
先日は,冬のタンポポで見かけました。気温が10℃ぐらいに上昇してくると真っ先に活動を開始します。
まだまだ寒いので,花粉を舐める行動が静かに続きます。
わたしは顔写真を撮ることに関心があるので,ここでも前から撮ろうと努めました。それにしても長い吻です。
ワーキングディスタンスは2,3cmというところでしょうか。撮影していることを気づかれないように細心の注意がいります。
複眼と吻先がうまく写るようにしなくてはなりません。被写界深度が浅いので苦労です。相手が動くので,さらにたいへん。
とにかく,撮れるだけ撮ります。出来はあとで確認するだけ。
まあ,とにかく接写はたいへんです。
(h)