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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

モンキチョウ,産卵から孵化へ(3)

2016-06-15 | 昆虫

6月13日(月)。朝起きて,卵を確認。すると,多くの卵が孵化後! 幼虫が出てしまって,葉の表にしずかに休んでいるのです。しまったー! そう思っても,すでに遅し。すべての卵を確認,なんと出終わったものが続出。かろうじて2個だけがまだ孵化していません。ちょうど孵化直前の模様。それぞれがきょうだい関係にあるので,間もなく孵化すると思われました。すぐに撮影準備。

はじめの1個について,まず報告します。

午前6時21分。先に孵化した幼虫がいる隣りの葉。殻に穴が開けられ,いつでも出て来られる態勢です。


午前7時30分。頭を出しました。 


頭をもっと出しました。 


下に向かってからだを伸ばします。しかし,葉に脚が着くにはまだまだ。 


午前7時39分。からだがすっかり出て,脚が着地。出始めてから10分。 

 

 
出終わると,それまで入っていた殻を食べ始めました。隣りの葉では,先に生まれていた幼虫が再び殻を口にしています。

 

 
大きな変化が終わりました。こんな場面を目撃できるのはなんともハッピーな話です。

 


実を生(な)らそう! ジャガイモのプランター栽培(6)

2016-06-15 | ジャガイモ

ジャガイモのプランター栽培についての報告が,2カ月も滞っていて,ご迷惑をおかけしている向きがあるようです。まことにすみません。

じつは,プランターでも露地でもいたって順調に開花したのち結実しているのですが,他の記事が多くて本記事を取り上げるゆとりがない状況です。プランターで生った実については,プランターごとわたしが勤務しているミュージアムでも展示しています。


ということで,経過を後回しにして,とりあえず今日現在のプランター栽培について報告しておきます。提案者としての責任を感じつつ。

プランターに植えたのは,実が実りやすいといわれている品種,はりまる,キタアアカリ,ホッカイコガネの3種。先に結果からいえば,実を付けたのはホッカイコガネだけ。ホッカイコガネがプランターで実を付けたのは予想どおり。他2品種については,種イモに問題があったようで再実験が必要かと思います。


本題に入ります。プランター栽培をして結実に至らないということで本ブログにアクセスをいただいた方があります。どういう状況なのか,直接お伺いできればお答えできるヒントが得られるでしょうが,それは無理です。それで,わたしが素人として持ち合わせている知識の範囲で解釈しておくことにします。

ジャガイモは基本的には他家受粉の植物といわれていますから,異品種の花粉がメシベに付着するチャンスがあること,それと元来,結実するという性質を強く受け継いだ形質を備えていること,この2点が意図的に実を結ばせる絶対条件です。

今年も昆虫が来ていましたから,花粉を運んで来ているのは確かです。ハチのなかまは遠くからでも訪れるでしょう。そうすると,いろんな他品種の花粉がもたらされるはず。

絶対条件2点を満たすわたしのおすすめはホッカイコガネです。学校で『花と実』学習材として栽培する場合や,家庭で親子自由研究で栽培する場合には,ホッカイコガネが最適です。これだと,100%実を結びます。結果は下写真のように明瞭です。充実した大きさの実もあります。


これから膨らんでいきます。


以上は,プランター1つ当たりについて種イモを2片植え付けた結果です。2片,つまり2株ともに実が生りました。

本シリーズの次回は,2カ月さかのぼって報告を再開することにしています。