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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

初冬のナナホシテントウ

2014-12-10 | 昆虫

空き地でカラスノエンドウが芽を出し,茎を伸ばしてきました。カラスノエンドウは種をどっさりつくって落とし,他の草が枯れた冬早々ゆっくり生長し始めました。光を独り占めできる作戦が功を奏しているようです。

そこにナナホシテントウが何匹もやって来ています。理由は簡単。アブラムシが発生するからです。


テントウムシは幼虫も成虫もアブラムシが大好きです。想像以上にたくましい顎を備えていて,それでアブラムシをグイッとばかりに捕えます。 


アブラムシを探して回っている幼虫を見ているとき,偶然,ウンコをしました。曲がっている腹端を伸ばすようなしぐさをするので,排泄かなと思ったら,案の定そうでした。下写真にはウンコが写っています。

 
幼虫が捕食している姿を撮りたくて幼虫を探していたら,ちょうどその場面を目撃できました。見ていると,じつに旺盛な食欲ぶりなのです。パクリパクリ,ムシャムシャといった感じで,顎の大きな動きがスゴイばかり。

 
次は,成虫が捕食するのを見たいものです。その機会に恵まれるかどうかは,タイミングの問題です。 いつのことになるやら。

 


庭のキクに来た昆虫たち(5)

2014-12-10 | 昆虫と花

キゴシハナアブもまた,キクの花がお気に入りです。

晩秋で肌がヒヤッとする午後のことでした。ほとんどの昆虫たちがどこかに行ってしまいましたが,キゴシハナアブが一匹葉で休んでいました。 気温の低下に伴い,動きが鈍くなっているのは確実です。

 
これを機会に,何枚かアップ写真を撮っておきました。


拡大すると,胸部・腹部を走る白や黄の縞模様がよくわかります。 


複眼が離れているのはメスの特徴です。眼の表面には粉をまぶしたような,暗赤色の点紋様が広がっています。頭部をすっぽり覆う複眼は,視覚刺激をとても大事にしていることを物語っています。複眼の間には,三つの単眼があります。 「なにに役立っているの?」と聞いて答えてくれない限り,正確な機能はわからないでしょうが,光の方向を感知するのは間違いないとか。


アゲハの庭園を彩ってきたキクの花は,赤く変色を始めました。これで,キクの季節が終わります。