産卵行動を虫の目レンズで撮ればどうなるか,それを確かめたくなりました。
大急ぎで家からレンズを持ち出して,セットしました。そうしてそっとチョウに近寄っていきました。チョウはまったく気づいていない様子です。チョウは低い位置にいます。それよりも目線を低くしようと思い,うつ伏せ気味になって撮影しました。結果,チョウの上方に草や家を写し込むことができました。
チョウは舞って移動していきました。降りたのは枯れ草の上。そこで産卵。スミレさえ生えていれば,スミレでなくても草の下,枯れ草に巧みに卵を産み付けます。
何度か舞い上がっては降りてきて,産卵を繰り返しました。狭い空間であっても,たとえば向こうに家屋が写り込むような構図だと,意外に遠近感がつくり出せるようです。やはり,虫の目レンズは工夫次第で重宝な道具になります。