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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ホソヒラタアブの幼虫

2019-12-26 | ヒラタアブ

アキノノゲシで見かけたヒラタアブの幼虫たちがどうなっているのか,見てみました。一匹だけ目にとまりました。どうやらクロヒラタアブのようです。ちょうど口にアブラムシをくわえているときでした。

 

うんと近づいてみました。アブラムシは腹端辺りをくわえられているようです。

 

もっといないかと思い,探しかけた途端に今度はホソヒラタアブの幼虫が見つかりました。

 

口にあるのはアブラムシのからだですが,体液はすっかり吸われているよう。 

 

ヒラタアブたちは幼虫・成虫とも嗅覚・視覚が相当よいのでしょう。「アブラムシがいればヒラタアブあり」ですね。

 


"魚露目"でパチリ (14) ~フタホシヒラタアブ(産卵)~

2019-12-01 | ヒラタアブ

N公園にて。

ケイトウの花を訪れていたのがフタホシヒラタアブ。じっと観察していると,根元で咲くカタバミの花に降りて花粉を舐め始めました。

 

 

そこから離れる気配がないので,「きっと産卵するな」と予感。やっぱり! すぐ近くのケイトウの花に移って行ったかと思うと,もう産卵!

 

 

そのまま歩いて花の先端へ移動。そうして去って行きました。

 

 

行動を見て,予感が当たっていて,大満足。去った後卵を探したら,ちゃんとありました。

 

 


初めて! ナガヒラタアブ

2019-11-28 | ヒラタアブ

ナガヒラタアブを見たのは初めてです。

11月27日(水)のこと。場所は我が家の更地と隣接する,隣家の石垣。そこにツワブキの花が咲いていて,もう最盛期を過ぎています。わずかな花に,蜜・花粉を求めてハナバチたちが訪れている中に,一匹混ざっていました。貴重な目撃例なので,しっかり記録しました。

腹部が橙色なので,あとで名を調べてすぐわかりました。吻を伸ばしています。

 

 

まことに長い脚です。蕊があってもへっちゃら。

 

 

腹部のかたちと色がよくわかります。 

 

 

前方から撮るチャンスが巡って来ました。

 

 

花がわずかゆえに,撮るチャンスが何度かありました。印象深い写真になります。 

 


’19 秋,接写をたのしむ ~ケイトウの花とヒメヒラタアブ~

2019-10-28 | ヒラタアブ

ここは花時計のある公園。時計の縁取りに矮性のケイトウが植わっています。

 

見ると,ぴったりそこにヒメヒラタアブがとまっていて,なんと産卵ポーズに入ったのです。一瞬の出来事だったので,びっくりしました。ケイトウの花には,どうやら幼虫の餌になるアブラムシがいるようなのです。

惜しくも産卵の様子を撮影することはできませんでしたが,脳裏にくっきり焼き付けました。

ヒアタアブが去ったあと,卵があるか調べました。花の間に卵が一つポツンと産み付けられていました。長さは1mmといったところ。

 

アブラムシがいるかどうか調べました。しかし,近くには見当たりませんでした。たぶん,ヒラタアブの感知能力に間違いないでしょうから,どこかにいるはず。

翌日に撮った卵の写真です。

 

 


ヒラタアブ二種の幼虫

2019-09-24 | ヒラタアブ

スダチの新しい枝葉にアブラムシがたくさん。当たり前ながらそれを嗅ぎ付けたヒラタアブが産卵。そこで生まれた幼虫がアブラムシを餌にしてすくすく育ちます。

隣り合うの枝でクロヒラタアブの幼虫を二匹,すこし離れた枝でホソヒラタアブの幼虫を一匹見かけました。

まずはクロヒラタアブの幼虫です。葉裏にいます。

 

食べ終わったと思われるアブラムシが傍に。

 

別の葉の表にもう一匹。ここで蛹化するのかもしれません。

 

ホソヒラタアブの幼虫です。若い枝なので,アゲハが訪れて産卵します。 

 

夕方,この木を見ると,クロヒラタアブの幼虫がまだまだ。もうびっくり!

 

 

柑橘類の木ではいのちの物語が絶えません。

 


2019春,超接写 ~ホソヒラタアブの幼虫~

2019-03-31 | ヒラタアブ

生まれて間もないホソヒラタアブの初齢幼虫。それが逆立ちしてじっとしていました。初めて見るふしぎな光景です。背部になにか支持器官か神経かのようなものが見えます。

 

口先だけを葉の表面にくっ付けて,逆立ち状態。

 

背景が黒っぽいので,からだの様子が一層よくわかります。肛門付近の二つの突起が特徴的です。当たり前ながら,小さなからだも意味ある器官で形成されています。それは生きものすべてに共通した有り様です。

 

ところで,この格好にはどんな意味があるのでしょうか。

 


ホソヒラタアブの孵化

2019-03-29 | ヒラタアブ

ヒラタアブの孵化を観察するには,タイミングが大事です。産付後,五日目ぐらいが目安になります。その頃になると,頭部に薄っすら黒っぽい影が見えかけます。繰り返し観察を続ければ,孵化場面に出合うことができます。

下写真の孵化は,間もなく殻から出終わるというときの撮影です。もうすこし早く確認していたら,出始めも目撃できていたでしょう。

 

 

上写真を写した後,さらにアップで撮りました。体内の様子まで薄っすらと見えています。神経や消化器官なのでしょう。

 

しばらくこの状態が続きました。一休みといった感じです。

 

さあ,動きが再開されました。いよいよ出ます。 

 

からだを大きく曲げます。

 

出終わった瞬間です。 

 

生まれたばかりは,からだが純白。これで体長1mm。何度見ても,「スゴイ!」の世界です。 

 


ホソヒラタアブの卵,超接写!

2019-03-24 | ヒラタアブ

ホソヒラタアブの卵を見つけようと思い,ホトケノザの葉を裏返していきました。場所は,今春,産付している場面を撮影したところ。検討をつけて探すのですから,結構根気のいる作業です。傍から見ると「なにをしているの?」とついつい聞きたくなるような動きでしょう。

結果見つかった卵は五個。そのうちの一個は間もなく孵化したので,今残っているのは四個。それらを超接写でご紹介します。

並んだ双子です。表面模様がよくわかります。

 

表面の凸凹を確認したくて,やや前方向から撮りました。被写界深度が浅いので,ピントが合う箇所がごくわずか。 

 

方向を変えて撮影。表面の様子が一層よくわかります。頭部が見えていないので,孵化にはまだ時間がかかるでしょう。

 

この卵では,頭部が見えかけています。孵化が近づいています。

 

アブラムシが隣りにいます。卵の先の方にピントが合っているので,卵全体の表面模様は写っていません。

 

孵化場面が撮影できたらよいのですが,どうでしょうか。

 


ホソヒラタアブの産卵,再び(5)

2019-03-23 | ヒラタアブ

生まれたばかりの幼虫がアブラムシを捕らえている場面を観察しました。アブラムシのからだには褐色の体液がいっぱい。それを幼虫が吸います。すでに幼虫の体内には,アブラムシの体液が吸い込まれています。

 

幼虫のからだから,体液が粒状になって出て来ています。減った体液分,からだがへこんでいます。

 

幼虫は大きなからだを口で軽々と持ち上げています。大した力です。

 

この観察からは,ホソヒラタアブの幼虫が貪欲な捕食者であることがよく理解できます。

 


ホソヒラタアブの産卵,再び(4)

2019-03-22 | ヒラタアブ

一つの卵で孵化が始まりかけました。こういうときはわくわくしつつ,「撮影に失敗しないように」と思い,緊張感が走ります。

卵の先端上部が破れかけました。

 

 

しばらくすると,頭部から出始めました。頭部といっても,見た目には定かではありません。

 

頭部をぐうっと伸ばすようにして出ようとします。 

 

出始めると,じつに滑らかな感じで出て来ます。いのちの誕生です。口の先が葉に触れた瞬間です。 

 

一刻も早く全身を出し切ろうと頑張っている様子。

 

完全に,そして無事に生まれ出ました。からだが輝いています。「ほっ!」。そんな気持ちがしてきます。なんとか撮影できたうれしさも混ざっています。

 

今回の撮影は,これまでになくじっくりできました。忘れられない記録になるでしょう。