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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

2019年,ロウバイの今(14)

2019-02-14 | ロウバイ

2月5日(火)。快晴。最高気温12.9℃。ほんとうに過ごしやすい一日となりました。

最盛期をとっくに過ぎたロウバイの花に,何種もの昆虫たちの姿がありました。ホソヒラタアブはお馴染み。

 

花から出て来たヒラタアブ。警戒心はありません。たぶん,わたしの動きに気づいていないのでしょう。

 

やや時間が経って,見かけたホソヒラタアブです。じっとしていました。頭部に花粉が!

 

うんと近づいてみました。このときもわたしに気づいていない模様。

 

ゆっくり横向きになりました。撮影直後飛び去りました。

 

接写はとにかくおもしろさいっぱい。飽きません。

そうそう,びっくりしたことにアカタテハが目の前に現れたのです。ほんのわずかな時間でしたが,蜜を吸っていました。でも,わたしは慌て過ぎて写真に収めることができませんでした。 

 


2019年,ロウバイの今(13)

2019-02-07 | ロウバイ

2月4日(月)。朝まで雨模様。今日は立春。 

昼ごろ,花は柔らかな日差しが浴びて光っていました。冬らしからぬ天気で,ロウバイには虫たちの姿がいくつも。いちばん多いのはツマグロキンバエ。

 

そんななか,目にしたのがホソヒラタアブとクロヒラタアブ。ホソヒラタアブはほんの一瞬。

 

クロヒラタアブは花弁の外側を歩きながら,吻先でペタペタ舐めていました。

 

こんなふうにゆっくり歩いて。

 

気温が上がり切らないようで,活動ぶりは鈍い限り。やっぱり歩いて花から花へと移って行きました。

 

冬だって,チャンスあればパッと動きたくなる昆虫がいて,それを見逃すことなく出現! すごい,すごい。

 


2019年,ロウバイの今(12)

2019-02-06 | ロウバイ

2月3日(日)。これはタネバエでしょうか。蕾の上にとまっているのを見かけました。からだには花粉が。

 

花に入って行きました。上から見ると,なんと花粉がたっぷり付いています。 

 

花から出て来た姿には花粉がどっさり。 

 

見ていると,また花に入って行きました。 

 

間もなく出て来たところを見たら,やっぱりスゴイ!

 

タネバエとロウバイの組み合わせはなかなかのものです。こうしてロウバイの季節が去って行きます。  

 


2019年,ロウバイの今(11)

2019-02-04 | ロウバイ

1月30日(水)。快晴。日中は外出。日が傾いてから帰宅。ロウバイで見かけたのは大型のハエとツマグロキンバエ。

ツマグロキンバエの超接写を試みました。気づかれないように,そっとそっとレンズを向けました。ハエは蕊すれすれにまで近づいています。からだに花粉が付かない方がおかしいという光景です。

 

花から出て来ました。前脚を擦り合わせてきれいにするしぐさを始めました。とてもきれい好きのようです。

 

別の花に,別のツマグロキンバエが入って行きました。花粉が頭部辺りに付着しています。毛の先にも! 散らばる花粉の形状は同一のよう。

 

ツマグロキンバエは,ほんとうに天候への適応性に富んだ昆虫です。接写で迫る生態からは新たな知見が次々に得られます。 

 


2019年,ロウバイの今(10)

2019-02-02 | ロウバイ

花の奥に口吻を伸ばし,後脚でからだを支えています。その後脚が蕊をがっちりとつかんでいます。頭部の花粉,胸部の背中の水滴がとても印象的です。 

 

腹部が細長く,スマートに見えます。どうやらタネバエのようです。これだけ毛で覆われていると,花粉がじつに付着しやすそう。 

 

一旦花から出て来ました。

 

しばらくして,再び同じ花の中に。 

 

今度は思いっ切り近づいてみました。わたしにはまったく気づいていない様子。被写界深度の浅さは止むを得ません。 

 

ややあって,外に出て来ました。

 

招く花,招かれるハエ。持ちつ持たれつの関係が低温下でも進行していたのです。 

 


2019年,ロウバイの今(9)

2019-01-30 | ロウバイ

1月27日(日)。寒波に見舞われ,昨夕から雪模様。朝起きると,外は雪景色。積雪8cm。最低気温-1.8℃。

ロウバイの花は枝ごと雪帽子を被っています。この季節に,このように厳しさに耐えて咲き続ける花の生命力を感じます。ただ,数年前の観察例なのですが,こういう天気が続いたため蕾の多くが開花に至らず萎れ落ちました。ということは,今,開花環境の限界近くで咲いているのでしょう。結実率が低くても,一つの実には多くの種子が入っているので,株全体としての種子生産数は相当数に上ります。数個の実が生っても,なんとかなる計算です。考えようによっては,割合大ざっぱな咲き方ともいえます。

 

 

「これはたいへん!」。そんな感じです。

 

 

午後雪は融けたものの,昆虫は現れず。最高気温は7.3℃でした。 

1月28日(月)。午後2時。気温7.7℃。風強し。枝が揺れていました。雨粒もわずかに落ちて来ました。まさか訪花昆虫はいないだろうと思いながら,確認。ところが花の中にハエのなかまが一匹入っていたのです。低温なのに頑張っているなあ。

 

動きが鈍かったので,しっかり撮りました。次回に報告します。

 


2019年,ロウバイの今(8)

2019-01-28 | ロウバイ

1月23日(水)。暖かく,穏やかな日中でした。3月並みの気温だったそうです。

日没後。帰宅して,ロウバイに直行。わずかな光を頼りに,昆虫探しをしました。いなくて当然,と思っていたら,なんと小さなハエが一匹花の中にいたのです。体長は2mm程度。気温が下がっているのに! もちろん動きは鈍い限り。 

中にいたときに撮ったのが下写真。芳香が充満した中で,心地よいことでしょう。本記事の写真はすべてフラッシュ使用です。なお,ハエの同定はしていません。

 

上写真を撮影し終わったとき,花弁の間から歩いて外に出ました。そこでからだを清潔に保つしぐさ。

 

しばらくそこにいて,パッと消えました。

 

今日のように晴れた昼間には,きっと他の昆虫たちが訪れていたでしょう。

 


2019年,ロウバイの今(7)

2019-01-27 | ロウバイ

1月21日(月)。この日に見かけたのがごく小さな昆虫。体長2mm程です。かたちはハエのようで,口元はまるでブユ的。

 

 

触覚を見ると,数珠がつながっているような感じです。

 

 

もっと近づくと,ほらっ。

 

 

口元はハエらしくありません。

 

 

舐める口元でなのでしょうか,削って食べる口器なのでしょうか。下写真を見ると,全体の雰囲気がおわかりかと思います。

 

 

同定作業は先延ばしです。

とにかく,この昆虫だって送受粉の貢献者なのは確か。目立つ昆虫ばかり気にしていては気づかないいのちです。

 

 


2019年,ロウバイの今(6)

2019-01-26 | ロウバイ

さらにこの日に目撃したのがハエのなかま二種。嗅覚のよさが光ります。

クロバエ科のなかまでしょう。からだの金属光沢がはっきりしていました。警戒心が強く,すぐにいなくなりました。

 

二つ目はハナバエ科のなかま。脚に花粉が付着しています。花から出てきたところです。

 

いつものしぐさが始まりました。前脚をこすり合わせるようにして,からだをきれいにします。

 

 

長い時間をかけて,同じ動きを続けました。

 

この分だと,今冬も次々に昆虫に巡り合えそうです。 

 


2019年,ロウバイの今(5)

2019-01-23 | ロウバイ

1月20日(日)。ロウバイを訪れた昆虫のうち,ツマグロキンバエに続いて摂食に訪れたのはホソヒラタアブです。からだに花粉がいくつか。ロウバイのものでしょうか。口吻を花弁にペタペタと付けている様子。

 

歩いて,隣りの花に移動して行きました。そこでは,花の中を覗き込んでいました。 

 

舞い上がって,他の花に移って行きました。口吻が見えたら最高だったのですが。 

 

このときの気温は10℃。風が弱く晴れていたら,冬でもこんなふうに訪花昆虫がふつうに見られます。多様な昆虫の訪れを期待して観察を続けますね。