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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

今冬のロウバイ(3)

2020-01-24 | ロウバイ
早々と訪れたツマグロキンバエのメス。花の中に入って懸命に摂食。
 
 
 
口吻をうーんと伸ばして,なにやらペタペタ。いちばん太く見えているのがそれ。少しずつ移動しながら摂食が続きました。
 
 
 
その様子をなんとか接写したくて,レンズをうんと近づけました。まあなんとか撮れたのでは?
 
 
 
長い間いました。その後出て来たときをとらえた一枚です。花粉がいっぱい付いています。
 
 
 
その花粉が邪魔のようで,ハエは懸命に掃除をしていました。ずいぶんきれいになったことから見ると,掃除の効果があったようです。
 
 
 
これから訪花昆虫の確認作業が続きます。
 
 

今冬のロウバイ(2)

2020-01-20 | ロウバイ
1月20日(月)。また数輪花が開きかけました。
 
「よし,行ってみよう」。そう思って,昆虫を期待して行ってみました。すると,一つの花の奥に黒いものが! 
 
 
何だろうと思って覗くと,翅模様が見えました。これはツマグロキンバエのもの! 一番初めに見るのはたぶんツマグロキンバエだろうと予感していたことが大当たり。
 
 
顔を出しました。オスです。小枝が邪魔して撮影しにくいので,そっと花の付いた枝をこちらに曲げてから撮りました。そういう行動は昆虫に警戒心を呼び起こすのでとても慎重でなくてはなりません。
 
 
幸いうまくいきました。
 
時間がやや経過。また見てみると,今度はメスがいました。
 
 
今季はハエが第一訪問者となりました。嗅覚はさすが!
 

今冬のロウバイ(1)

2020-01-17 | ロウバイ
1月17日(金)。ロウバイの便りがあちこちから伝わって来ています。我が家の庭では,全体としてはまだ蕾硬しといった感じです。


そんな中,なんとか一輪二輪と開きかけました。




花を寄せると,なんともいえない芳香が漂ってきます。香りに気づいたハエたちが訪れるのも間もなくです。「季節に関係なく,花が咲くところに昆虫あり」。そう期待して待つのが,冬の昆虫観察のコツです。


2019年,ロウバイの今(21)

2019-02-25 | ロウバイ

とにかくツマグロキンバエは逞しいと感じます。気温が上がり,真っ先に現れるのがツマグロバエという印象がとても強くしています。それで,観察機会がいちばん多くなります。

そのツマグロヒョウモンももちろん他の昆虫同様,活動は気温に左右されます。活動できるすれすれの境界領域で動きが鈍くなるのは止む無しです。しかしながらそんなときこそ,撮影者にとって絶好のチャンスになるのです。

以下,チャンスに巡り合い超接写で収めたショットをご紹介します。昆虫写真は眼がしっかり撮れていることがポイントです。

 

 

このときはわたしにまったく気づいていないようでした。 

 

複眼に付いた花粉が粒状に見えます。

 

そっと,上からも撮影。

 

最大に近づいて撮りました。被写界深度がごく浅くなっています。

 

そっと前からも撮ることに。

 

まだ気づいていない様子。真正面からも。

 

なかなかすてきなモデルでした。

 


2019年,ロウバイの今(20)

2019-02-20 | ロウバイ

2月11日(月)。朝,雪模様。ロウバイをすっかり覆うばかりの雪。

 

2月12日(火)。曇りのち晴れ。雪はすっかり解けました。花を開かず萎れてゆく蕾が目立ちます。寒さに比較的強いロウバイも,寒すぎるとたいへんなようです。

 

花弁が蝋のようなツヤを放っています。

 

逆光を利用して見ると,また違った趣きが伝わって来ます。透明感が漂っていて,清々しいというか。

 

名残りに近い花に,ツマグロキンバエが一匹。からだには花粉がどっさり。

 

 


2019年,ロウバイの今(19)

2019-02-19 | ロウバイ

イエバエか,クロバエか,どちらかのなかまでしょう。ハエとしては大きめのからだ。個眼がとらえられたら,しめたもの。からだには花粉がどっさり。

 

別の,同じ仲間がいました。

 

歩いて移動。

 

気づかれないよう,そっとそっと観察し撮影するのが,接写のポイント。 

 


2019年,ロウバイの今(18)

2019-02-18 | ロウバイ

さすがにハエのなかまは匂いに敏感。「今日はわりあい暖かな方だな」と思っていると,きっちり現れます。

頭を突っ込んだらしめたもの。摂食に夢中になっているときは,こちらにちっとも気づいていません。胸部と腹部の模様からイエバエのなかまかなと思われますが,どうなのでしょう。

 

花から出て来たら,複眼に花粉がかたまって付着していました。

 

このイエバエのなかまは,また別の種。胸部の色合いがちがっています。ロウバイの花をあちこち巡っているようで,からだにその証拠がしっかり残されています。

 

ハエと花とは,冬も強い結びつきがあるのが理解できます。 

 


2019年,ロウバイの今(17)

2019-02-17 | ロウバイ

香りを放つロウバイ。 

 

ハエのなかまはいちばん嗅覚が発達しているようで,真っ先に目に付くのがこのなかま。ノイエバエかセマダライエバエではないでしょうか。しめしめ,カメラが近づいていることに気づいていないようです。

 

 

剛毛や突起は送粉には好都合です。花を訪れる昆虫を見ると,昆虫と花との持ちつ持たれつの関係がよく理解できます。 

 

 

ロウバイを植えて大正解。観察は冬のたのしみでもあります。 

 


2019年,ロウバイの今(16)

2019-02-16 | ロウバイ

こういうごく小さな,注視しなくては目にもとまらない昆虫の同定は,わたしの手には負えません。

 

 

長い脚。スマートな体形。花に関心がありそうな様子です。

 

 

カのようなかたちですが,吻は突き刺し型ではありません。触覚は数珠が連なっているみたいです。 

 

 

初めて見る虫の姿は,いつもふしぎを残してくれます。いったい何者か。

 

 

 


2019年,ロウバイの今(15)

2019-02-15 | ロウバイ

キゴシハナアブを見かけるなんて,なんとラッキーな。記憶をたどる限り,たぶん,ロウバイでは初めてです。

お椀状の複眼が目に飛び込んで来て,びっくり。

 

 

花に入って,摂食行動をしばし。

 

時間が経ってから別の花でも見かけました。先ほどの個体と同一のものか,わかりません。 

 

これで越冬態は成虫とわかります。調べてみると,枯れ葉の下などで冬越しするのだそうです。新しい知見が得られました。感謝。