矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

ワインレッスン その1

2015-04-29 23:27:29 | お料理、食事
ワインのレッスンにようやく行けました。

とても楽しいひとときで、ちょっと視界が開けた感じです。

今日は白ワインについて学びました。

ぶどうの種類、生産地(寒冷なのか温暖なのか、旧世界 vs. 新世界)、作り方の違い、ぶどうの収穫方法(収量)
など、なるほど、と納得しました。

いつも、”フルーティなワイン”をお願いしていますが、その意味がどういうことだったのか理解できました。
果実味の度合いということらしいです。

感覚的に、白ワインのほうが好きで、フルーティで爽やかな、甘すぎずからすぎないワインが好みです。
同じぶどうでも、酸味が作り方、作る人によって違うことを習って、へ〜、驚きでした。

やっぱり最後は職人芸なのでした。

さらに学習したいと思います。家族ぐるみで仲良くさせていただいている私のグルメの先生は、ソムリエ(プロでないのでエキスパートというそうです)の資格もお持ちで、チーズと合わせて、楽しい話題になります。

紛失物からのレッスン

2015-04-29 23:14:35 | 日記
ここのところ、2つも大切なものを紛失してしまい、どうかしているなあと思います。

銀行印といただいた名刺(せっかく交換したにもかかわらず)。

少し時間がタイトで、時間に追われすぎているのでしょうか。自分の限界を少しオーバーしているのかもしれません。同時にマネージ、精緻なパフォーマンスを要求される案件のためでしょうか。

私はできる限り、ルーティンを崩さず、忘れ物をしないようにカバンなどに自分のルーティンのものを入れ替えなくてもよいようにしています。固定の位置に固定物があるようにしていますが、なにかの拍子に別の場所などにちょっと一時的においてしまうと、それを忘れてしまい、”あるものがない、ない”と探し回る羽目に。。。

早朝出発する場合、時間を気にするあまり出張中のホテルに時計やメガネを思わず忘れたり(しかし絶対あそこで忘れたと確信)、問い合わせて無事に戻ってきたり、というエピソードあり。

今回は仕事中の昼休みに銀行に行ったのが2ヶ月前ぐらいで、そのときには使った銀行印がない!と気がつきました。

つい先日、せっかく交換させていただいた名刺を、これもホテル滞在していたのですが見つからず。入っているはずの名刺入れに入っていなかったのです。スーツのポケットなどに入れて、携帯電話のSuicaを出し入れしているときに落ちてしまったのかな、と推測しています。

立て続けに起こったので、本日、奮起して、はんこを作りに行きました。思い入れのある大切なものにして、
神経を使って管理したいと思います。偶然とはいえ、本日偶然にも見つけたはんこ屋さんは職人気質で、とても幸運でした。

タイムマネージメントの診療日でした。

2015-04-29 00:23:56 | 感染症関連
長い1日がようやく終了しました。

今日は午前中、教育カンファレンス。午後は外来とスライドつくりに追われました。

これほど切迫したスライドつくりは久々ですが、連休で締め切りが早く、頭が働かないままギリギリになってしまいました。昨夜力尽きて作れず。早朝、起床できたのですが、家事が忙しく。

午後、てんやわんやのお問い合わせ、思いがけない(しかし想定内の)callが2件あり。

夕方は、当院の歓送迎会でした。若手の方といろいろお話できて楽しいひとときでした。

慌ただし1日でしたが、明日は中休みで少しホッとしています。

ワインのレッスン

2015-04-27 22:39:04 | お料理、食事
今度、ワインのレッスンに行くことにしました。

やりたいことが多すぎますが、ひとつひとつ楽しんでやっています。

どこで、何が、どう、つながるかわからないのですが、楽しいことが多いのは幸せなことだと思います。

職場に”グルメの先生”がいらっしゃいますので、教えていただきつつ、懇親会などしつつ、仕事の楽しみです。

夏に米国からteaching で感染症科の大家の先生をお招きしますが、その先生も日本びいきなので、水戸のグルメはきっと気に入ってくださるものととても楽しみにしております。

春の美術館めぐり

2015-04-26 23:30:58 | 芸術 Art
春は、都内の美術館の展覧会がとても充実しており、どこに行こうかと迷うくらいです。

週末、家族と合流して、国立西洋美術館に行きました。


イタリアのバロック派のグエルチーノという画家の作品でした。私はよく存じませんでしたが、パンフレットから
受ける印象がすごかったので、ぜひ行きたいと思っていました。念願かなって見れてよかったです。

芸術三昧(ざんまい)の1年を過ごしています。

秋に、こちらも念願の辻井伸行さんのコンサートのチケットが抽選で当たりました。国際コンクールで優勝された直後はなかなか取れず苦戦していましたが、今回は当たりました。何枚かCDを持っていますが、ソフトなタッチがとても好きで癒される感じで移動中に聴いたりしていました。

洋の東西を問わず、今年は芸術三昧続けます。。

初めて見た狂言

西洋では
ミュージカル
オペラ
スムーズジャズのライブ
オーケストラ(大野和士さん指揮の)
辻井伸行さんのピアノなど

日本人の歌手で
徳永英明(ボーカリストの声がたまらなく好きで)
MISIAも家族共々ファンです。


若手の活躍のNews!

2015-04-25 18:26:46 | 感染症関連
学生時代からセミナーなどに熱心に参加してくださっていた方ですが、昨年、感染症のフェローシップで北米に渡った方がいます。

週末にリサーチで学会のYoung Investigator Award受賞とのNewsを拝見し、非常にうれしいです。

仕事でご一緒したときに拝見するパフォーマンスはいつも群を抜いていたので、指数関数的に伸びていらっしゃるのを本当に感慨深く思います。

同じ領域のプロフェッショナルとして、若手、フェローと一緒に働くことがいかに大切かを感じる日々です。

4月から当科にフェローが2名、レジデント2名に来ていただいて、アカデミックな会話が飛躍的に増えました。
特にジャーナルクラブを開始したのは、私自身にとっても常に知識をupdateするのによい機会です。興味のある
レジデントの方もいつも参加してくださるので、とても有益です。

教え、教えられ、という若手が周囲にいる環境は、常に双方向性であり、お互いに共に学ぶ機会です。
カウンターパートがいる状況、私生活では配偶者や家族、プロフェッショナルにはビジネスパートナーがいることで人は初めて”より成長できる”ように体感する日々です。

面と向かって、または、環境からの(間接的にも)フィドバックがかからない状況は一番つまらないです。

感動的な出会いと再会と音楽と

2015-04-25 07:22:34 | 日記
人生、どこでどのような出会いがあるかわかりませんが、感動的な出会いがありました。

いただいた機会に取り組んでいると、そこで思いがけない素敵な出会いがありました。ご紹介いただいた方にも
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

私は多様な経歴の方にとても興味を覚えますし、自分がたどることのできなかった経験を持っている方にもとても興味を持ちます。漢方から入って中国で医学を学んだ方に出会いました。10年間中国にお住まいでいまは日本にいらっしゃいます。アラブ系の方とご結婚もされており、今度家族ぐるみでお食事会しましょう!とお願いしました。とってもチャーミングな方で、日本の”和のこころ”も持っていらっしゃり細やかなお心遣いにひそかに感動する方でもあります。仕事でご一緒したのですが、またぜひご一緒したいと思いました。

また別の機会では、10年来親しくしている方のご縁の音楽関係の会合で、思いかげない再会もありました。仲良い面々がみんな集まっており、その方のお人柄を彷彿とさせる暖かい集まりでした。プロの歌手の方もお越しだったりしてサプライズでした。

刺激的な出会いもありました。昨日、初めて筑波大学で学生さんの講義を担当しましたが、とってもアクティブな学生さんがたくさんいて、質問もたくさんいただきました。こちらもやる気になりますね。パブリックヘルスの話をしたのですが、それにご興味を持っている方も数名いらっしゃり、ダイナミックなグローバルヘルス、パブリックヘルスをトレーニングする人材が増えればと思いました。

昨日は、2名の方に模擬患者さんを、ライブでインタビューしてもらい、それを元に症例プレゼンテーションする練習(各自ペアで)しました。その後、まず個人で鑑別診断を考え、グループで鑑別診断(もっとも可能性の高い疾患)を3つ挙げて、そのrational (理由)を説明してもらう全体 (Plenary) セッションをしました。

最後に口頭での症例プレゼンテーション(サンプル)を提示して、最終診断のwrap upをスライド数枚で。
参考文献は、英語の文献にしました。以前の講義見学の経験から英語文献の提示でも大丈夫と確信したからです。

次回は来週ですが、昨日の感触からは非常に楽しみです。

さらに進行を微調整して臨みたいと思います。


チームワーク診療とレクチャの1日

2015-04-24 00:15:31 | 感染症関連
本日は、チームワークを実感する診療の1日でした。

毎週木曜日は当院で感染症科の教育日です。

ジャーナルクラブ、初期研修医向けのレクチャをしております。

本日はそれに加えて、疼痛のレクチャに参加しました。楽しく、本質を学べる機会で大変、勉強になりました。

明日は、大学での講義です。

ID Board Review Course 感染症科専門医向けコース

2015-04-22 23:18:41 | 感染症関連
私も一番最初のBoard review (感染症科の専門医試験受験準備用)をシカゴで受けまして、とても役立ちました。2000年のことでした。

それ以降、2008年に更新試験を受験(同時受験の総合内科に集中的に受験勉強時間をかけ、専門科には時間がほとんど取れず)しました。総合内科のBoard review (re-certification)はHarvard大学のreview courseに行きました。
非常に役立ちました。

またそろそろ2回目の更新試験が近づいており、てんやわんやになりそうで、早めに心の準備です。
2年間に規定の生涯教育をこなす義務付けが発効しており、容赦なく取り組む必要があります。

シカゴのboard review courseです。

あと自宅でできるCME (生涯教育)


筑波大学で初の学生さん講義になります。

2015-04-22 23:04:24 | 医学教育
着任して、今年度は学生さんの講義を3コマ担当させていただくことになりました。

感染症関連の3コマです。先日、別の先生のセッションを見学させていただき、コース全体のコンセプトと流れを確認できて本当によかったです。それ以来、時間がかなり限れらていましたが、大きく相違がないように流れを組み立て、資料を用意して準備しました。

最初は、自己紹介も兼ね、感染症
科のキャリアについてお話し、その後セッションに入ります。

臨床推論を主体としたケーススタディで、Team-based learning (TBL)をmodifyして行います。

どのセッションも臨床現場を再現することにも力を入れていると伺い、私の担当日は、模擬患者さんとのライブの医療面接を予定しております。

資料も一部英語のものを用意しました。これは前回の講義の見学からおそらく大丈夫と確信したからです。

コース全体では、pre-clinicalの最終セッション(clinical clerkship直前)の

"症状から入る(病気でなく)臨床教育"、つまり疾患横断的な考え方のトレーニングです。

自分にとっても、場所、対象、事前知識の把握、進行などで初めての場合、チャレンジングです。

この経験にて、"双方が学べる貴重な機会”になればと思って臨みます。

9月2日 医学教育のグローバル化に関するシンポジウム

2015-04-21 00:08:45 | 医学教育
9月2日に、AMEE(欧州医学教育学会)に合わせて、Maastricht University とUniversity of Torontoのコラボレーションで、医学教育のグローバル化に関する無料のシンポジウムが開催されます。3月にMaastricht大学に行ったときに教えていただいて、参加することにしております。この領域のCutting edgeのリサーチも進み始めており、本当にすごい時代になったものです。

AMEEのabstractのstatusを待っていますが、毎年益々competitiveになっているので今年はどうでしょうかね。。
Mentorとのmeetingがあるので参加することは決まっています。

(余談ですが)
このシンポジウムは、Ph.D学生の先輩にあたる若手のファカルティが中心になって進めています。彼女はモザンビークでPBLを普及する活動を通して、PBLのグローバル化・世界の各地での応用に関する研究でPh.Dを取得され、MaastrichtでAssistant Professorになって活躍しています。私がPh.Dコースに入るときに、どうやってタイムマネージメントするかのセッションを担当してくださっていました。とても具体的で、Skype meetingのときにちゃんと議事録をmenteeである我々が記録して、すかさずmentorにfeedbackして、reminderすることをコツとして教えてくれました。それがいかに重要な習慣になったか、はかりしれません。何人ものmenteeをかかえているmentorに取って、ひとつひとつ細かいことまで記憶することは不可能ですし、2ヶ月に1回ぐらいのskype meetingで
前回のことに正確に戻って深いディスカッションをするのは双方にとり、労力が要ります。毎回の議事録メモが
reflectionにもなって、すかさず行うことで自分のもっともよい勉強になります。

Venture (ベンチャー)人生を歩み続ける

2015-04-19 10:53:31 | 日記
いろいろな出来事が自分の人生に、無意識に関連してきますが、ずっとこうありたいと望む生き方は、
"Venture人生”かなと思うようになりました。

また、幼い頃や20代で望んでいたことは、すぐにはできなくても、捨てないで大切にしていれば、必ず実現するチャンスがやってくることを実感するようになりました。

そのひとつが、アフリカやアジアやそのほかの国で”国際医療協力”をすることです。もともとこのために感染症科を選び、そのときの流れと巡り合わせで”先進国の感染症”を学び、興味がシフトしました。その延長で、期せずして自分の選択で帰国して、やりたい仕事を思い切りさせていただき今に至ります。

ところが、エボラ出血熱のアウトブレイクで、グローバルヘルスの重要性が世界中で叫ばれるようになり、再び、潜在意識のなかでの国際保健、医療協力の分野に光が集まるようになりました。

英語、多文化交流、国際医療協力、国際保健、感染症診療、熱帯医学、薬剤耐性、パブリックヘルス、感染症科、医学教育学と、キャリア上のフォーカスするテーマが順々に変わっています。「今」にフォーカスして、
そのときに必要なことに取り組むのがよいそうです。

個人のみならず、マスである組織も同様。

”型””枠”にとらわれると、世界のどの組織にも言えることですが、”巨大組織病”となり、小回りがきかなくなって、臨機応変な対応が不能になり、結果として、”善” ”利他"のチャンスも逃してしまう。

"Venture" (ベンチャー)をMarriam Websterのオンライン辞書で引くと、知らないところに行くこと、通常はリスクを伴うことを新しく始めること、
などと書いてあります。

個人としても、"Venture”人生を歩み続けますし、組織も"venture"的に新しいものをタイムリーに、臨機応変に取り入れるシャープな感覚とNorm (無意識的常識)が根付くように働きかけたいです。

"Do as I do."ですね。



感染症学会 2015 便り

2015-04-18 00:43:00 | 感染症関連
2015年4月16-17日と日本感染症学会でした。

今年は、新天地での仕事を発表しました。一緒に感染症診療をしたレジデント、フェローの方とポスターも発表でき、とても充実しました。






前職チームの方とも再会でき、記念撮影しました。


さらに教え子だった方と、渡米前に再会できてとても有益でした。


同郷の岡山の方、親しい友人、新しく出会った方、

今年秋の東日本合同学会のプログラム委員会、7月予定の仕事の打ち合わせなど、公私ともどもミーティングなどが多く、楽しいひとときでした。

時間がタイトでしたが、お食事会もできたりした充実した時間でした。
まさに和食の珠玉の逸品。さくらもちのようなタイとえんどうのお料理でした。


ネットワーキングで、若手の方のelectiveのオプションでいろいろな施設の方に直接お願いできたことはとても
よかったです。

JRの移動中に、大学での講義のデザイン、資料の準備、パワーポイントを作成できたので少し安心しました。

World Health Summit 2015 京都 M8 便り

2015-04-15 20:33:54 | グローバリゼーション関連
先日、初めてWorld Health Summit 2015(京都開催)に参加させていただきました。


大きな理由は、地球全体の医療問題を、population-based medicine (=public health)の視点から考えるというものに非常に意義を感じることと、産官学の連携ということで、2年前からドイツの先生が素晴らしいリーダーシップでこの会を創設したということで、興味を持っていたからです。さらに日本での開催であり、京都で日本内科学会、日本医学会総会と同期して参加しやすさもあったからです。

参加して、public healthの世界の大学が8校からスタートしたことを知りました。G8のサミットに習い、M8 (medical school, public health school)ということらしいです。

幸いにも母校のLondon School, Johns Hopkins大学もM8のメンバーで、学長先生の講演をぜひ拝聴したかったためとても楽しみにしておりました。London Schoolのほうは、Ebola virusの共同発見者のPeter Piot先生、
Johns Hopkinsの学長も、元は臨床医の方で、私のメンター兼友人の先生のレジデントだったというご縁もあり、寄付金のお知らせなどで何度もお名前は拝見していましたが、ぜひお会いしたいと思っておりました。

お二人とも、とても気さくで親しみやすい方で、日本で同窓会を開きたい旨を打診しました。Johns Hopkinsの学長のほうは、私がGlobal Health のセンター構築をしていることにご興味をもって下さり、レセプションでも気さくに話しかけてくださいました。とても有意義なひとときでした。

London大学の同窓の別の先生にもお会いでき、ネットワーキングの貴重な機会となりました。

「絶対わかる抗菌薬はじめの一歩」第1版 11刷でした。

2015-04-13 00:30:40 | 著書紹介
2015年3月に第1版 10刷となりました、と書いていましたが、11刷の間違いでした。

先日、出版社より、第1
版の11刷の著書をお送りいただき、気がつきました。

2010年の1版初刷から、この5年間に変更になった保険用量をその都度、増刷の度に改定しながら、11刷まできました。

ご活用いただいておりますことに、深く感謝申し上げます。とても励みになります。

さらに日本の診療と教育がよくなるように、高い理想を追い続けたいと思っております。

異動後、日本の医療の本当の実力を実体験し、自分の理想は理想でなく、”確実に射程距離にある到達点である”ことを確信しました。診療にしても、教育にしても、環境を整えれば、さらにいまの10倍はよくなると思っています。