矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

さまざまな出会いがありました。

2010-08-31 20:16:17 | 感染症関連
この数週間で、不思議ですが、とっても多才で、魅力的で優秀で、私自身があこがれるような女性の医師・学生の方がた数名と出会う機会をいただきました。

メールが突然きたり、直接お会いしたり、お話する機会に恵まれたり、一緒に仕事をしたり、、、といった出会いでした。

特に、そういう方は、プロフェッショナルなお付き合いのみならず、プライベートでも年齢、立場を超えて末永くお付き合いできるような方であったので、とてもうれしく思いました。

今日一日、仕事面でかなり忙しいが充実した日を送ることができました。

臨床医、特に内科系医師の醍醐味は、確定診断を目の前でつけ、治療方針を決定していくプロセスだと思っています。

感染症では、グラム染色で、目の前で診断が確定することも多いので、非常にスリリング、exciting です。

魅力的な人たちと、プロフェショナルに満足いく仕事ができると、とても充実感が大きいです。

追伸:充実感といえば、昨夜、やっと時間をとって、いま話題のMichael Sandel教授のハーバード大学のJusticeの講義を1コマ見ることができました。迫力あるディスカッション、とてもアカデミックで頭を使う(考えさせられる)ディスカッションに、
引き込まれ、夜が更けるのも忘れて、ついつい見いってしまいました。。。

とってもおもしろいです!

ディスカッションに吸い込まれていく感じですかね~。

世界最高の教育を受けたい、という願望を十分に満たしてくれるセッションだと思います。

いろいろな締め切りが重なり・・・

2010-08-30 09:13:42 | プライベート
Time managementは、在米時代にかなり学びました。自分のメンターであった方がたはある領域の世界的な権威である方が多かったので、超多忙なスケジュールをいかにマネージするか、横でまざまざと見ていました。

早朝6時すぎから電話カンファをしていた指導医、一流の方がたは、アメリカでも土曜日日曜日にオフィスで仕事をしている風景はかなり普通でした。熾烈な競争に勝つためには、人一倍の努力、ということを教えていただきました。

私も今月末は、どんなにがんばっても、なかなか思うようにタスクが終了せず、四苦八苦しています。そのさなかにさらに重要な要件が降ってきて、いったことが先週起こりました。さすがに体力が持たない感じです。

特に国際的な案件は、timely, sharpにタスクをこなす必要がありnervousになります。

9月2日の渡欧まで、全力疾走ですかね。。。Just try my best! という感じです。

一瞬、一瞬を大切に。。。

2010-08-29 10:06:16 | プライベート
昨日、テレビドラマで中学生の子の闘病記がありました。

子どもの病気は本当につらいものですが、それでも明るく、前を向いて生きる姿勢はとてもすばらしいです。

「絵てがみ」というのが公開されていて、すなおな表現に感動しました。

この世に生まれたことにはなにか理由がある、と聞いたことがあります。

ひとりひとりが、そのお役目を存分に発揮するといいのでしょうね。。

現状の不満をいうのは簡単ですが、

「心眼力」という本で、

「人生とは、与えられた状況のなかで、どれだけ自分が成長できるか」

という一種のゲームです、

という著者の方の言葉があります。

何か、自分が生きた証を残したいものです。

やりたいことはすぐに実行するのがいいですよね。

一瞬、一瞬を大切に、そしていろいろなことに感謝(appreciate)する時間を過ごしたいです。

Life is short.

コンピュータグラフィックスCGの大村皓一先生と         精神病理学者の木村敏先生

2010-08-28 18:32:11 | 芸術 Art
家族の関係で、幸運にもお知り合いになれました、コンピュータグラフィックスの第1人者であります、大村皓一先生から、先日、非常に幅広く、深い教養から飛び出すさまざまなことを教えていただきました。

大村皓一先生(コンピュータグラフィックスの第1人者)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9D%91%E7%9A%93%E4%B8%80

木村敏先生(精神病理学者)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E6%95%8F

大村先生は、理系の方ですが、専門家として光の反射などについて話していたかと思うと今度はアリストテレスの形而上学、精神病理学者の木村敏先生のお話など、本当に広く、そして、深く、含蓄のあることばがテンポよく飛び出し、約2時間ぐらい一緒にお食事したのですが、あっという間に終了してしまいました。

大阪の歴史ある洋食レストランにつれていってくださり、時代をさかのぼって、いろいろなことを考える機会にもなりました。

あまりのインパクトに、驚くばかりでした。本当にすごい方だなあ、と一瞬で感じるような方です。

その大村先生から「唯一、尊敬するなあ、と思う人」と表現されていましたが、木村敏先生のご著書を読んでみようと思い、今日数冊、アマゾンで購入しました。

ちくま文庫 「あいだ」「自分ということ」

「精神病理から臨床哲学へ」

などを読む予定です。

移動時間などでざっと読みたいと思います。

ペルー料理のレストランに行きました

2010-08-28 09:24:40 | プライベート
以前から行きたいと思っていたのですが、最寄のペルー料理のレストランに行きました。

旅行は大好きで、いまでも時間があれば、行ったことがない場所に行きたいと思っています。

Jordanのぺトラの遺跡は絶対見に行きたい場所のひとつです。

アンコールワットにも行きたいです。

南米は在米中に回りました。ペルーのマチュピチュは圧巻でした。そのペルー料理のお店に行けて、一緒に行ったかたがたと珍道中のお話などで話の花が咲きました。

来週、木曜日から英国グラスゴーの医学教育学会に参加・発表予定です。
仕事の合間に、スコットランドの文化に触れてきたいです。

英語での感染症セミナーを企画中

2010-08-27 08:53:03 | 感染症関連
グローバリゼーションの中、プロフェッショナル現場での共通語が英語になっています。楽天は社内公用語を英語にしました。
ユニクロも会議は英語にした、など。

英語を媒体にディスカッションできることは、いまや車の運転免許と同等の時代です。できないと非常に不利で不便です。


そのため、英語での感染症セミナーを企画中です。

私が尊敬してやまない、ロールモデルとして仰いでいる石倉洋子先生がはじめられたグローバルアジェンダセミナーも、英語の瀬ションですが、参加者は当初予定の20名を大きく上回り50名ほどと伺いました。時代の要請ですかね。
http://www.academyhills.com/school/gas/index.html


うれしいニュースがありました。

2010-08-27 08:43:57 | プライベート
新聞で知りましたが、かねてから、個人的にファンで、応援している野田聖子さんがご懐妊されたそうです。

2005年に帰国したころ、彼女の講談社 「私は産みたい」を読み、とてもこころにしみました。非常にプライベートなことを政治家であるがゆえに公表せざるを得ない心中を思うと胸が痛みました。

そうしたことから、少子化対策・医療政策等にご興味がある方と認識し、2005年のはじめごろ、衆議院議員会館に出向き、抗菌薬の使用量を改善してほしい旨の陳情をした経験もあります。ご本人とはお会いできませんでしたが、妹さんと思いますが秘書の方とお話しました。

あれから、何かの会に出向かせていただき、「応援する会」などで短い間ですがお会いしたりしました。野田さんを応援しているのは政党を応援しているのはまったく別ものですが、個人としてがんばっていただきたいので、このようなネットワークに感謝しています。

彼女が49歳にして念願のこどもを授かったことを、自分のことのようにうれしいです。


望みは「あきらめないこと」というメッセージをいただきました。

ようやく共同プロジェクト終了

2010-08-26 18:21:06 | Maastricht Universit
5月末からオランダで開始し、オランダ、タンザニア、日本、インドネシア、ブラジルの混合チームで行っていた共同プロジェクトがようやく終了しました。


オランダのMaastricht Universityのonline siteからfinal version 成書を提出し、ほっとしています。

Skypeで、先日、別の課題に対して、サウジアラビアのクラスメートとディスカッションしました。みんなよくがんばっています!


Soul mateと一生のメンター

2010-08-24 23:58:06 | プライベート
今日は、とても楽しいひとときを過ごせました。

人生には不思議な出会いが多いですが、日本に帰国してから本当にすばらしい人たちにたくさん出会えたことに感謝しています。

時に年齢、立場などを超越し、いわば、”Soul mate" として一生の友人になるような方にも出会いました。仕事を通したそうした友人と、プライベートでも仲良くなれるとうれしいものですよね。

帰宅してから、久しぶりに気の合うポルトガルのクラスメートとSkype で話しました。
いろいろな国で、それぞれが家族やそのほかの行事などを抱えながら、共通の目標に向かって助け合うのは、本当にありがたく、楽しいです。

ヨーロッパとは時差の関係で、日本の夜が彼らのビジネスアワーのため、skypeで話せることが多いです。

著書紹介 「さらば 厚労省」 講談社

2010-08-22 21:52:34 | 著書紹介
多くの方に是非、読んでいただきたい本です。

「さらば 厚労省 それでもあなたは役人に命を預けますか」 
 村重直子著 講談社


村重直子先生と私は、彼女が医学部6年生のときにNYで出会いました。
米国の病院の後輩にあたる方ですが、大変優秀で、帰国後、国立がんセンター勤務を経て2010年3月まで厚労省で前・舛添大臣の直属の組織などで医療改革にあたった方です。

国民全員が、「日本の医療をどうしたいのか」「日本の医療にどうあってほしいのか」を真剣に考えることを、彼女が渾身の力で主張している本です。

良心的で、とても心ある医療従事者の多い日本の医療現場が、なぜ、これほどまでに国際的な観点から妥当だと考えられている医療を提供できないのか、その根本的なところを考えるきっかけを提供してくれる本だと思います。


ぜひ、読んでみていただきたいです。これは一般国民、医療従事者、患者など日本の医療を享受する人、提供する人、政治家、役人、どの方にも一読をお勧めする本です。

自分のことととして、一度、日本の医療、自分自身の健康について考えてみていただきたいです。

私は、読み始めてあまりに熱中し、週末の数時間で読み終えました。

私が得たメッセージは、


臨床医、医学教育者、臨床医学を実践・研究するサイエンティストとして、
自分の信念を全うすること、

ということでした。

私も彼女が主張するように、「母国の医療をなんとか少しでもよくしたい」という強い思いをもって帰国しました。

帰国後、さまざまな軋轢、障壁、衝突などがあり、精神的にも肉体的にも疲弊することもありました。

しかし、彼女の渾身の本を前に、いっぱいエネルギーをいただきました。

「自分が、天に誓って、多くの方にとって利益になり、正しいと信じることをぜひまっとうしたい」と思います。



国際的な”振り込め”詐欺メールにご注意

2010-08-19 19:36:08 | グローバリゼーション関連
下記のような、知人を装った(実際の知人の名前なのですが)詐欺メールが来ました。West Union という銀行にお金を振り込んでほしい、と国際版の”振り込め詐欺”です!

どういうからくりなのか。。。最近、Facebookにアカウントをつくったのですが、こういうところからメールアドレスがleakしている可能性があると思います。本当にこわいですね。気をつけないと、と思います。

ずっと以前にも、アフリカの国から、なんのことだかよくわからないメールが来て、数日悩んだ末、友人に相談したら、
瞬時に、「これ詐欺だよ、詐欺」といわれ、やっと、はっとした経験があります。まじめに内容を信じると本当にとんでもないことになるところでした。この経験があったので、知人を装った下記のようなメールも即座に詐欺とわかりました。

南米に在住している知人が、それほど親しくない私にこのようなメールを送ってくるはずがないからです。


(詐欺メール)
Hello, I know this might be a surprise to you but am sorry I didn't inform you about my travel for a Project in Scotland.

The Project is going well so far. In the meantime, will you be able to assist me with a loan of £2000 British pounds which is about $3300 to sort-out my hotel bills and get myself back home as I've misplaced my wallet on my way to the hotel, my money and other valuables are gone including my credit cards. I've contacted the Embassy and it will take 30days for them to look into the matter. I still have my passport and ticket.
Please let me know if you can help me out.

Here are the details to help me send the money through Western Union


Name: Stewart Mennin

Address : 21 George Street,
Edinburgh EH2 2PB, Scotland

kindly help me make the transfer as soon as you receive this email and once you have it sent, send me the transfer control number with the Receipt used in sending it. Also do let me know how you want me to pay you back so I can make the arrangements to get it to you as soon as I get back home.

Thank you

社会基盤としてのインフラ インターネット

2010-08-19 13:44:07 | Maastricht Universit
いま、オランダのMaastricht Universityのプロジェクトを完遂するため、クラスメートと連絡をとり進めています。

時差があるため、skype meetingもなかなか全員はそろわず、オランダの人と私がふたりでmeetingすることが多いです。

メールも、reponseがなかなか来ないと前に進めないため、難しいですね。

途上国でがんばっているクラスメートたちは、インターネットの接続が恒常的でなかったりして、skype meeting も中断されることが多いです。

やはり、インターネット等のインフラがアカデミックな活動には本当に不可欠であり、そのインフラの差で各国の国力の差がますます拡大していくのだろうか、と感じます。

いまBlack Berry という欧米でかなり普及しているスマートフォンがUAEなどのアラブ諸国で規制の対象になっているそうですが、”情報”というものが非常に大きな価値を生み出す社会に、地球全体が変貌していることを肌で感じます。

最近は、夜中にBBCのWorld Newsを見ることが多くなりました。世界各国の様子を瞬時に知れるので便利です。。。

抗菌薬はじめの一歩セミナー2010のお知らせ

2010-08-17 10:59:27 | 感染症関連
みなさん、おはようございます。

初心者向けの抗菌薬セミナーのお知らせです。
やっとアナウンスできます!!

抗菌薬はじめの一歩セミナー 2010

日時 9月18日(土) 11時から19時 (10時30分から受付開始)
場所 東京 西新宿 (徒歩3分) 宝塚大学 東京新宿キャンパス 902号室
http://www.takara-univ.ac.jp/access.html (新宿キャンパスの項を参照ください)

対象 医学部5-6年生、初期研修医 (ご希望の場合、それ以外の方の参加も可能)
参加費 無料
募集人員 50-60名 (会場の都合のため先着順)

インストラクター 自治医科大学 矢野晴美

基本レクチャに加え、ケーススタディを少人数のグループディスカッションで行います。
ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系のベータラクタム系抗菌薬の修得を目的としています。

参加のお申し込み、詳細は下記から。
http://gr-up.com

お願い:手作り・参加型のセミナーのため、当日、受付、会場などでお手伝いいただける方は、会場にてお申し出いただけますと幸いです。



お盆です。

2010-08-15 11:20:48 | プライベート
8月13日からお盆ですが、皆様はいかがお過ごしですか?

今年は実家・親族のお墓参りにはお盆には帰らず、来週末に代わりに行く予定です。


先祖を敬い、弔う行事として、日本ではとても大切にされています。ボーダーレスになるほど、母国、自国の文化をより一層大切にしたい気持ちです。

プロフェッショナルにはグローバルな思考と行動様式を適度に身につけ、プロフェッショナルな振る舞いをしたいと思います。一方で、プライベートでは、自分の個性を大切にし、特に自国の文化、食事、風習は子孫に残していけるようにしたい、と思います。

タイでも何度も聞かれたのですが、着物のこと、茶道のこと、お寺のこと、神社などの日本の自然崇拝のこと、教育のこと、など
母国のことをより一層、知ることが大切で、それを尊重し、わかりやすく説明できるだけの教養が必要であるとより一層認識します。

やはり、和食は一番、健康的でおいしいです。小さい頃から食べなれているとはいえ、世界中の食べ物を比較的多く試していますが、和食の「だし」の美味というのはなんともすごいです。

和食は、油が少ないのですが、塩分が多いことが唯一の欠点ですね。日本人の平均塩分量は11 gだそうです。

おしょうゆ味に慣れているし、おしょうゆ味が中心になりますものね。。。

高血圧予防のため、普段から塩分を1日6g以下にするのがいいそうです。

余談ですが、生まれた直後から入院し手術を受けた患者さんである赤ちゃんが、もう4ヶ月まで大きくなり、みるみるうちに成長していました。目をくりくりして、小さい歯が生えてきているのが見えて、とても感動しました。

ちっちゃくても懸命に生きている姿はとてもかわいらしく、生命力のすごさを感じました。

お盆なので、生命の循環を実感しています。



パキスタンの大洪水のワールドニュース

2010-08-13 17:45:37 | グローバリゼーション関連
2日前ぐらいから、夜に自宅でテレビをつけるとBBC, CNNともに国連のライブニュースで、パキスタンへの緊急援助のニュースで持ちきりでした。

昨日も、今日の朝もBBC, CNNともに、2004年末の津波の被害との比較なども解説されているような状況でした。清潔な水や食糧の不足、感染症の蔓延(コレラなど)がもっとも懸念されているようでした。

米国、ヨーロッパ諸国、オーストラリアなどの緊急援助が報道されていました。

インド出身のクラスメートがパンジャブPunjab地方出身といっていたので、少し心配しています。地理的に国境になるのでしょうか。詳細がわかりませんが、身近なこととして連続して報道されているワールドニュースが気になっています。

現地の方へ援助が早急に届くとよいと思います。自分も何かできることがあればアクションを起こしたい気持ちです。