矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

ミラノ入りしました。

2014-08-28 21:37:59 | AMEE 欧州医学教育学会
明日から、かなりタイトなスケジュールです。

今日、無事にミラノ入りしました。ミラノのコンベンションセンター横のホテルですがhigh seasonの夏は日ごろの2-3倍だそうです。円安、Strong Euroで結構なコストがかかります。

短いながらもプレゼンテーションが3つあるため、内容がいろいろで、頭が混乱します。
直前に確認するのがよいですね。一番大事な自分のポスターのpresentationですが、概念を忘れてきており、うまく説明できるよう予行しないといけません。

Firenzeの友人がemailしてくれて、14-5年ぶりの再会がCannot wait!と書いてありました。
こちらもです。

Duomo ミラノの観光も少ししたいです。

NEJM 今週号 Ebola関連article

2014-08-28 09:14:26 | 感染症関連
Eloba, Dengueと、感染症科専門医に取っては、”熱くなる”イベントです。

プロフェッショナルとしての仕事がたくさんあります。

10-15年前のBioterrorism, SARS, のころに、”標準予防策”の言葉の意味の説明を懸命にしていたこととは状況が変わりました。若手の専門医も増えました。

標準予防策の現場での実施は、まだまだ道は険しいと感じるこのごろですが、教育を推進するチャンスと思い、日々取り組んでいます。ハードで厳しい日本の現場で、いかに知恵を絞るか、ですね。

勤勉で、勤労倫理が高く、チームワークに長けている日本の医療者と協力したいと思います。

自分のコミュニケーション力の低さを反省する日々ですが、これも場所を変えたからこそ見える自分の課題です。
前提の違う環境で、いかにゼロからコミュニケ-ションするか、プロフェッショナルなコミュニケーション力が求められます。

Transformational leadershipというのが、リーダーシップのなかでももっとも理想とされています。

実践できるか。

デング熱 国内発症

2014-08-27 20:31:38 | 感染症関連

夕方TV局からの電話取材で知りました。


厚労省のサイトがすばやく立ち上がっていますので、ご紹介です。

厚労省デング熱Q&A サイト


明日、渡欧ですが、朝7時からのTBS「あさチャン」という番組で、電話取材内容が放送されることになりました。



渡航する場合、蔓延している熱帯地方では、蚊にさされないようにすることしか予防策はありません。

9月13日土曜日 IDATENケースカンファレンスで講演

2014-08-26 23:48:20 | 感染症関連

(お知らせ文の転載)
第38回IDATENインタラクティブケースカンファレンスのお知らせです。
多数の方々にご参加いただき、活発な意見交換ができることを願っております。


開催日時・場所等は以下の通りです。
日時: 2014年 9月13日(土)
   13:30~(13:00開場)
場所:富士ソフトアキバプラザ
   5Fアキバホール
   東京都千代田区練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル
参加費:1000円
今回の招聘講演は、IDATEN世話人でもある筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター
矢野晴美先生による
「感染症専門医としてのキャリア形成と印象に残っている症例」
です。

10年間、IDATEN活動をしてきましたが、総まとめの意味をこめて講演させていただくことになりました。

皆様にお目にかかれますことを楽しみにしております。

New YorkのJazz pianist 秋吉敏子さんのTVみました。

2014-08-26 21:45:19 | 芸術 Art
84歳とは思えないエネルギッシュなピアノ。

Jazzは大好きなジャンルで、Smooth Jazzが好きですが、”ふつうの”Jazzも聞きます。

TV番組で秋吉敏子さんという方を見ました。すごい方がいるものだなあと感動しました。84歳になっても、常に新しいものを創る。
すごく刺激になりました。

何か年齢で自分で制限をつけてしまいがちですが、(私は制限しないほうですが)、それでも65歳の定年までにともかく成し遂げたいことを成し遂げよう!
と意気込んでいますが、そんな自分に制限はいらないのだなあと思いました。夢に日付をつけない限り実現しませんが、65歳をすぎても自分の人生は続く(予定)ので、
それ以降も、尊敬する黒川清先生や石倉洋子先生のように、世界のいろいろなところで仕事をしていたいと思っています。

Lifelong learningですね。

さて、若い人の夢をお聞きするのは新鮮で一番私がワクワクすることのひとつです。今日、精鋭の若手の抱負を聞かせて頂く機会があり、夢があっていいなあ、ととてもさわやかな気持ちになりました。

46歳のいま、自分が24歳頃、米軍病院を受験していたころを思い出しました。6人の定員に24名ぐらい応募しており4倍。横須賀もあり、2つの米軍病院で12名は入れるから実質2倍だなあと思いながら試験の臨床問題を解き、面接に臨んだことが頭をよぎりました。2倍といっても、素晴らしい人が多くてどの人も素敵で、こんな人たちと一緒に働けるといいなあと思っていました。幸い採用していただいたので、今日の自分があります。卒後の米軍病院での経験が今の私のキャリアのすべての始まりでした。

本日の面接での素敵な出会いに感謝しつつ、きちんと自分の将来ビジョンを持っている優秀な若手の方のキャリアを精一杯応援します!

茨城県人会 楽しいひとときでした。

2014-08-24 20:31:25 | 感染症関連
なにか、ふるさとに戻ったような、そんなひとときを過ごさせて頂きました。

今日は、朝9時半ごろに自宅を出発。家族に同席してもらいつつ、茨城県での車運転練習も兼ねてドライブで会場へ向かいました。

幸い45分ぐらいで到着、お天気よい日に気分転換になりました。

会場の駐車場で、幸運にも、かつての”教え子”だった方とばったり再会し、初めて家族も紹介できました。

すばらしく成長されて、人間としても素敵になられているのが印象的でした。卒後8-9年の歳月が流れているので当たり前といえば当たり前ですが、

学生時代から知っている方のご成長を間近で感じられるのは、本当に感無量です。ご縁あって彼女のご結婚式にて”乾杯”の音頭を取らせて頂いたこともあり、プライベートでも
とても親しみを感じる方です。ご夫婦共々仲良くさせて頂いています。水戸に住み始めて、駅前でのお買い物が便利で”都会生活”をうれしく思いつつ、自宅からお散歩・徒歩圏内に”ストックホルム”のような湖畔(千波湖です!)があってリゾート気分になれるので、個人的には、とても気に入っています。One of the bestと感じる住み心地かな、、、などと世間話しました。

感染症のお話は、いつもの感じで最後はケーススタディ。ワクチン接種について強調しました。高齢者の破傷風などはMUST prevent! ですし、ワクチン予防が推進されていない現状を、地域から変えよう!という意気込みでお話しました。お話後、活発にご質問いただいて、温かい雰囲気のなかでうれしく思いました。その後、会食でお昼をご一緒して解散となりました。

ランチタイムには、学生の方もいらっしゃり、いつもの調子で、”英語で”何かを勉強する習慣をつけるように、お話しました。

研修医の方にも、質の高い情報源にアクセスする習慣をつけるようにお話しました。世界中の医師が目にする情報源にまずアクセスすることを強調し、Lifelong learning (一生勉強)であることが大切ですよ~、とMOOC (オープンエジュケーション)のサイトなどもお話しました。

ちょうど欧州出張中にはじまってしまうGlobal History Labを私も取っており、できる範囲でやります。


コンサルトの連鎖です。

2014-08-23 21:21:41 | 感染症関連
今日は、非常に興味深いコンサルトを頂きました。 タイムリーにコンサルトに呼んで頂いてとても感謝しています。感染症は、最初が肝心で、しっかりと体系的な鑑別診断を立てて、戦略的に検査を出さない限り、いつまでも感染部位と微生物が特定できず、診療が迷走します。

手前味噌になりますが、まだ診療を第3者的な視点で見ている感じが強いため、このようなコメントになりますが、研修医の方の連絡のタイミングが非常によいですね。

夜間・休日体制でも、患者アセスメントは極めてシャープ。本日、早速、オフィスでacid-base balanceについて”復習”したいと思い、”お勉強”してしまうほど、カルテのアセスメントに感銘を受けました。

やはり、診療の基本を大切に、かつ、時間経過をきちんと追っていくことの重要性を改めて感じました。
翌日患者さんたちが、著明によくなっているとうれしいですね。

病棟にいると、いろいろ質問していただいて"コンサルトの連鎖"になりますね。質問していただけるのは
ありがたいことです。

Rogano meeting 2014 in Milan

2014-08-23 08:14:57 | 医学教育
来週、ミラノの学会に出発します。

今朝、学会前に開催される世界のeducational researcherのmeeting Rogano meetingと名づけられています)

のプログラムとabstract, workshop, supervisorsのリストがemailで送られてきました。

しばらく、”感染症あたま”になっており、”医学教育学リサーチ”あたまから遠ざかっており、defreeze(解凍)しないと頭が働きません。。。PDFファイルに、

"You come well prepared with a curious attitude."

いつも学生さんたちに言っていた"Active learning mode"になって、積極的に学習、参加する機会です。

日々が忙しいと考える”ヒマ”がなく、"Sit back"(背もたれにもたれて座って)傍観者になるのがラクですが、
実のある会にするには、自ら参加モードにならないと。。。

久々に、医学教育学の世界に触れて、新鮮でした。

どこの領域も日々進化しているので、自分の立ち位置をどうするか考えないとどれも中途半端になりますね。
どう、打って出るか、キャリア上、今年は正念場です。

Tokyo Guidelines 2013 担当部分がスペイン語へ翻訳

2014-08-23 08:08:56 | 感染症関連
昨年打診がありましたが、つい最近、担当した急性胆管炎・急性胆道炎の抗菌薬治療の部分がスペイン語に翻訳されることになりました。

まだ少し先ですが、外科系教科書にChapterとして採用される予定です。うれしいことです。

このような機会をいただいたのはこのプロジェクトをずっとリードしてくださっている先生や委員会のおかげです。

現在進行中の臨床スタディもしっかりと情報発信できるよう準備します。

臨床楽しいです:皮膚病変コンサルトなど。。

2014-08-22 22:10:37 | 感染症関連
本日は、皮膚の病変のコンサルトの日でした。興味深い症例で、一緒に診療させていただき勉強になりました。

臨床は、シャープさを維持するには、”継続は力なり”で続けることが大切ですね。

いま親友のひとりの沖縄県立中部病院の金城光代先生がNHKのドクターGに出演されています。

エンターテイメントの番組で、総合診療の核を、広く一般国民に”見える化”している点は非常に大きな役割を担っていますね。

明日はOffで、少し休みます。

ESCMID 2015 欧州臨床微生物感染症学会 abstract募集開始

2014-08-21 23:54:32 | 感染症関連
この前ポスター発表したばかりなのですが、すでに次のabstractの募集がopenになりました。締め切り10月30日。

次回の場所は、コペンハーゲン。4月25-28日で、ゴールデンウイーク前。

分野を絞り込めていませんが、なんとかsubmissionしたいと思っています。

来年5月締め切りのIDSAにはsubmissionできるよう計画中。


週末に、自治医大・茨城県人会にて講演です。

2014-08-20 22:30:46 | 感染症関連
前職のご縁で、茨城県人会にて講演させていただきます。久しぶりに”教え子”だった方々にお会いできるので、
楽しみにしています。

初めて伺う場所なので、家族同伴でお伺いすることにしました。

常陸大宮市の病院です。車で1時間ぐらいだそうです。

いままで岡山18+6+1年、京都1年と3か月ぐらい、沖縄1年、東京2年、栃木9年、茨城県には住みました。
茨城は住民歴3か月ですが。

まだまだ日本で行ったことがない場所があります。福井(12月に講演でお伺い予定)、秋田、岩手(新幹線で通過のみ)。あと3県が未踏の地です。

今週は、少々疲れ気味です。あと2日ですので、踏ん張ります。

院内Antimicrobial stewardship program(適正使用)の推進へ

2014-08-18 21:36:12 | 感染症関連
着任して、全般的な診療文化に感銘を受けつつ、感染症専門領域にてさらに進化発展できるようにシステムを整えています。

さしあたり、感受性検査の更新(新しいCLSI米国基準)の導入、感受性検査で報告する抗菌薬の選定、
その表記法(改善中、個人的にはspell outしたもの)などの改善です。

標準薬とならない抗菌薬は、表記しない方向です。検査結果はストックされるので、必要があればデータを
提供できるというシステム。

採用抗菌薬の選別(すでに少数セレクトされていました)、感受性検査レポートの表示抗菌薬の選定、そこからはずれた微生物の場合は感染症科コンサルト、などをシステム化することで効率よくAntimicrobial stewardshipは自動的に推進されていきます。

上記は、文献的にも80年代から90年代にかけて、特に英国を中心に報告されています。

カルテの電子化が進むにつれて、オーダーシステムで自動的にフィルターをつける方法も一般的になっています。処方時に、適応を入力しなければ処方できないシステム。automated ordering systemと言われていましたが、効果についてはpublish されているものはpublication biasもあり、効果あり、との報告が多い印象。

世界標準薬で、保険用量で問題のある静脈注射薬もなくなりましたので、標準量の浸透ですね。

ナフシリンとメトロニダゾールの静脈注射薬がないことが残っています。メトロニダゾールはもうすぐ承認ではないかと推測しております。ナフシリンをどうするかです。



映画DVD The Ladyやっとみました。

2014-08-17 23:21:33 | 芸術 Art
週末、購入したDVDをようやく見れました。

昨日は夕方近くまで仕事で、だいたいすべての対外的な仕事はcatch upできています。講演も10月1日までback up (hard copy) を作成するところまで準備完了。
安心して、10日後から国際学会に臨めます。

私が心から尊敬し、ロールモデルとしている偉大な人はたくさんいますが、そのなかのひとりのアウンサンスーチーさん。BBC、CNNでliveのインタビューなどは釘付けで見入ってしまっていました。
映画も公開中に観に行けなかったので、DVDをようやく購入しました。ちなみに新作映画はとくにHollywoodのものはフライト中にさくさく目を通すようにしていますが、ここのところは疲れており、眠ってしまうことも多く、見ていませんでした。ここ2-3年は、オランダの大学院もあったため、4-5回は国外出張していましたので映画にやけに詳しくなったりしています。2014年度は、最低3つ残っています。

The Ladyは、本当に秀逸で感動しました。素晴らしい夫婦愛に感動し、基本的人権を保証する民主主義への政治闘争は自国を振り返るにもとても貴重な映像でした。
映像中に出てくるガンジーの本、Martin Luther King Jr.の名前、南アフリカ共和国のマンデラ氏など。

日曜日の今日は、運動しようと家族と話していましたが、まず”買い物しよう”ということになりショッピングモールにお出かけになりました。2回目ですが、そこの”クロワッサンたいやき”というのが
本当に美味しくて、また買ってしまいました。買い物荷物を家族が進んで運んでくれるのでとても助かります。

キュリー夫妻、日本の女性物理学者の米沢富美子さんご夫婦、西水美恵子さんご夫婦、など素敵なご夫婦のご様子を本で学べると人生が豊かになる感じがします。
わが家はわが家流のスタイルですかね。私が、思う存分に、思いっきり、国内外どこでも自由に仕事ができるのも、職場の皆様のご理解・ご協力はもちろんですが、自宅でマイペースで普通に気にせず、いろいろしてくれている家族のおかげだと思います。