矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

古巣の南イリノイ大学感染症科でレクチャします。

2015-08-31 22:07:43 | 感染症関連
かつての同僚に、10月の学会のときに、南イリノイ大学医学部の感染症科を訪問したい旨を伝えたところ、
幸運にも、visiting professorとして、部署内でレクチャをさせていただけることになりました。

非常に楽しみです。

日本で感染症科コンサルテーション・サービスを立ち上げてきたこと、フェローシップの状況、医学教育改革の現状、日本の結核やそのほかの課題について、国際診療ガイドラインのことなど、日本の現状のご紹介などをしたいと構想を練っています。

いろいろなご好意とご縁で、ありがたい楽しみな訪問です。

「麻しん排除」の認定式へ

2015-08-31 21:59:53 | 感染症関連
厚生労働省の「麻しん・風疹対策推進会議」の冒頭で、世界保健機関WHOのアジアパシフィック事務局長のシン局長が来日され、厚生労働大臣へ、日本が悲願の「麻しん排除 elimination」を達成したことを認定する認定式がありました。

私は、その会議の委員を昨年からさせていただいおり、幸運にも日本の感染対策の記念すべき日を共有させていただくことができました。

思えば、2000年に一時帰国していたときに、成人麻しんが集団発生しており、本当に危機感を覚えました。
成人の無菌性髄膜脳炎で、麻しんを鑑別に挙げる必要性に迫られ、ワクチン接種などの対策に現場から動かねば、と覚悟を決めたのを思い出します。2002-3年にJohns Hopkins 大学でパブリックヘルスを学び、最後の大きな課題に、「日本の麻しん対策」を分析し、対策を提案することを選びました。

大学の教官に、麻しんワクチン・麻しん対策の大家もいらっしゃり、メンターとして教えを仰いだ日が懐かしいです。

集団免疫の達成とその維持、ほかのワクチン予防可能な疾患の予防の徹底に、さらにみんなで取り組みたいです。

私の役割は、学生・研修医教育に始まり、現場での的確な判断のトレーニングのサポートです。



ご縁がつながって

2015-08-30 21:36:31 | 日記
週末、私がとても大切に思っている方々とお食事会がありました。

思い立ったときは、お時間が合えばご参加いただきたいなあ、と思う方々にお声掛けをしたのですが、本当に全員の方がご都合をつけてくださり、実現しました。

またとない機会が実現して、おひとりおひとりが本当に素敵な方で、おひとりずつじっくりとお会いしたい方ばかりで、かなり舞い上がってしまいました。

明日からの欧州出張に備え、早々に自宅に戻ってきました。早朝にパッと目が覚めたので新幹線に飛び乗って戻りました。新幹線のなかでも昨夜の余韻で、なにかフワフワとした感覚で休んでいました。

家族にランチを買って帰り、一緒に食事とお買い物ができて、平和で穏やかな日曜日となりました。

10年ぶりに高松での講演会でした。

2015-08-29 00:47:57 | 感染症関連
高松は、地元の岡山に近く、とても身近な場所です。東京からフライトで高松入りしました。

母校岡山大学の先生方が多く勤務していらっしゃる土地柄で、なつかしい感じがいたします。ご関係者のご厚意で
2005年以来10年ぶりに高松、さぬきでの講演会にお伺いさせていただきました。

呼吸器感染症研究会でしたので、診断、治療上、ディスカッションになる症例を2例ご提示しました。
貴重なご意見をいただき、私も診断ですっきりしない部分が少しクリアになりました。

その後、うちわの懇親会で、いろいろお話できてよかったです。

帰りはJRにて実家を経由して東京に戻りました。


追伸
先日のICTチームでのお祝い会
水戸のグルメで、とっても気に入ったイタリアンです。


60歳になったら海外シニア協力隊へ

2015-08-25 20:45:23 | グローバリゼーション関連
やっぱり、海外協力への興味は尽きず、現役時代のすべてを国内に集中し、60歳になったら海外シニア協力隊に行きたいなあ、などと思っています。やはり一度、途上国に住んでみたいです。

国内の仕事も終わるわけではなく、まだまだ20年、30年スパンの課題があります。国際医学部もそのひとつ。
自分の目が黒いうち、形にしたいです。

それまでにも、小さいメルクマールが多数あります。

目の前のpaperであったり、リサーチスキルの習得であったり、立ち上げている感染症科フェローシップと感染症専門診療のシステムであったり。

そんなことを考えながら、今後の方向性を考えています。

意欲ある若手のかたに元気をいただきます!

2015-08-25 20:28:08 | 医学教育
いま、どちらの病院も、初期研修医、後期研修医のかたの採用面接などがさかんに行われる時期かと思います。

当院も、8月に2回、初期研修医のかたの採用試験・面接があります。

前職のときから、採用面接を担当させていただき、毎回、全国から集まってきてくださる若手のかたの夢や志望をお伺いするのがとても楽しみです。

目的がはっきりしている方の、希望に満ちてはきはきしたお話はとても好感が持てます。情熱や意欲が直接伝わってきます。

お伺いしながら、自分を振り返る貴重な機会にもなっています。

自分も6年生のときに、卒業試験の一部を辞退して(本試験不合格扱い、再試験を受験)3カ所受験しました。
幸い第1志望の沖縄米海軍病院に合格できたときのうれしさは忘れられません。同期になる方がどの方もとっても魅力的でしたので、舞い上がるような気持ちでした。

その後、渡米の採用面接もなんとかクリア、フェローシップの採用面接も全米22カ所をかけめぐった経験もいまでも貴重な思い出です。さらにファカルティとしての採用面接。前日からの食事会から始まってすごいなあ〜、と思った日がなつかしいです。

面接を何度も経験した若い頃の習慣から、常に”いままで何をしていたのか” と聞かれて、さっと答えられるように自分の方向性、あり方を見直すようになりました。

"いままで何をしてきたのか”
”いま、何をしているのか” ”自分はキャリアゴールのどこにいるのか”
”これから、どうしたいのか”

を自問しながら、毎日進みます。

絶妙なタイミングで、Maastrichtのメンターから、emailがきました。こちらからmeetingの日程調整のお願いをしようと思っていたところでした。学会前にMaastricht大学に立ち寄るのですが、シンポジウム参加予定で、そのときにお会いできることになりました。よかったです!プライベートでも親しくなって、ありがたいです。

茨城県人会 五浦にて

2015-08-23 01:07:21 | 日記
ご縁あって、自治医科大学の茨城県人会にお誘いいただき、参加しています。

歴史が大好きな私にとって、水戸、茨城県は歴史の宝庫です。

ここ五浦も、岡倉天心、横山大観にゆかりのある地であり、いまも大きな海の打ち付ける音を聞きながら書いています。

茶の湯、一期一会、禅の世界観。

夏のおもてなし。




大観の別荘であった場所に旅館があり、展示・公開されています。宿泊も可能です。

明日、岡倉天心美術館に立ち寄る予定です。六角堂も見たいです。


明日の日の出は5時とのことで、早起きして、温泉に入って、見に行きたいです。

Dr. Davis Schlossbergのteaching 終了

2015-08-23 00:57:16 | 感染症関連
プロフェッショナルに、今後の自分のキャリアを深く考える機会になりました。

Dr Davis Schlossbergのひとことひとことが、いかに幅広い知識、百戦錬磨の臨床判断、経験に基づいているかを
体感する1週間でした。夕方のプライベートな交流で、これまで以上に親しく、プロフェッショナルのみならず、
個人としてもとても信頼関係が築けた時間でした。

自分の仕事のあり方を見直し、フォーカスを定めるべきであることが腹に落ちました。どのレベルを目標とするか。臨床医学も奥が深く、出張の片手間では不十分。医学教育学リサーチにしても、まとまった時間がないと
スキルを磨くことができず。

現役60歳までとして13年、65歳までとして18年。自分のやり遂げたいことを見据える必要があります。

Davidと一緒に過ごせて、楽しかったです。


米国カーター大統領のLive インタビュー

2015-08-21 00:54:29 | 日記
帰宅後、TVをつけたら、CNNもBBCも、アトランタからLiveで、カーター大統領の記者会見を放送していました。

転移性(脳や肝臓)のmelanomaであることを公表し、脳への放射線治療を開始したとの会見内容でした。

にこやかな表情で、ユーモアも飛び出す和やかな雰囲気の会見でした。Liveで見れた幸運に感謝しながら、聞いていました。家族が準備してくれていたアサリの吸い物を食べながら、見入ってしまいました。

公表すること自体、非常に勇気が入りますし、プライベートなことを話さないといけないのはつらいと思うのですが、「達観」した表情が印象的でした。メディア関係者やコメンテーターもそろって、賞賛するコメントが多かったです。

人として、医療者として、今夜の会見のカーター大統領の表情は一生忘れないと思います。

すばらしい教育セッションの連続です!

2015-08-20 21:05:58 | 感染症関連
今週は1週間、Dr. David Schlossbergのteachingが続いていますが、あまりのすごさに感服しております。

自分の臨床医としての修業もまだまだと実感する日々です。

やはり、外部からの先生に一緒に日頃のフォローアップの患者さんの診療について、コメントを頂けるのは何にも代えがたい教育機会です。

当院のレジデントの方も、食い入るように彼のお話やコメントに耳を傾けているのがわかります。

ひとつひとつのコメントの意味合いが重く、患者の主訴や訴えに対する洞察が深く、勉強になっております。

またぜひ、ご一緒したいなあ、と思っております。

残り2日となりましたが、若手の先生と一緒に、私もしっかり勉強したいと思います。

8月22日土曜日 13時-16時 Dr. David Schlossberg 抗菌薬適正使用のオープンセミナー

2015-08-19 13:40:14 | 感染症関連

今週末ですが、8月22日土曜日 13時から16時

場所 水戸協同病院 4F 講堂

抗菌薬適正使用のためのオープンセミナー 開催します。

Dr. David Schlossbergによる2つのレクチャ

①Antimicrobial stewardship program
②結核のマネージメントの基本

参加料 無料
事前の参加登録 不要

症例提示
自治医科大学臨床感染症センター・感染症科
筑波大学附属病院地域医療教育センター・水戸協同病院・グローバルヘルスセンター感染症科

教育的な症例をご用意しております。

ふるってご参加くださいませ!!

Dr. David Schlossberg 教育回診 Day 1 and 2

2015-08-19 00:55:02 | 医学教育
当院に、Dr. David Schlossbergがお越しになりました。早2日経過しました。

非常に教育的で、私も大変、勉強になっています。圧倒的な経験の差を感じ、臨床医学の真髄を体感する連続です。奥が深いです。日々の勉強、丁寧な診療がとても大切であることを実感します。

いまコンサルトしている患者さんの病態生理の解釈も、新しい視点をいただき、自分たちだけでは解決し得なかった点も、”見える”ようになっています。

土曜日まで4日間ありますが、しっかり吸収したいと思います。

今週のジャーナルクラブ Annals of Internal Medicine最新号

2015-08-16 23:29:35 | 感染症関連
今週のジャーナルクラブ(木曜日)の予定です。

Annals of Internal Medicineの最新号 11 August 2015

Corticosteroid Therapy for Patients Hospitalized With Community-Acquired Pneumonia: A Systematic Review and Meta-analysis

です。

Dr. David Schlossbergをお迎えし、活発な議論を行う予定です。

感染症の立場では、エビデンスのないステロイド使用はなるべく避けたい(私見)。
mortalityを下げるなら、救命目的に使用すべき、となりますが。。

Editorialもついていますので、さらに白熱?のディスカッションになるでしょうか。

私もこれから読んで準備予定です。

Dr. David Schlossberg 本日来日

2015-08-16 12:05:29 | 感染症関連
今日は、日曜日ですが、少し遅くまで寝ていました。かなり疲れていました。家族のほうが先におきて、活動開始しています。私はブランチで、トーストとパイナップルにヨーグルト、グレープフルーツジュース。

在米中から毎朝飲んでいるオレンジジュース。米国のスーパーには、格安の2 Lとか4 Lの”オレンジジュースのタンク”みたいな商品が多かったです。定番のトロピカーナ。

オレンジジュースは毎朝の習慣となっています。昨日のお買い物で、好きなトロピカーナのフルーツジュースを1週間分買い込みましたので、家族と楽しんでいます。

昨日、家族とお昼を、子供の頃から大好きなハンバーグ定食いただいて、うれしいひとときでした。

今日は、午後、待望のDr. David Schlossbergが成田に到着されます!!

私は成田にお迎えに行き合流します。

明日から1週間、かなりタイトなteaching scheduleとなっていますが、excitingな1週間になる予定です。

Teaching sheduleを確認しつつ、私は同時併行で月末から9月初旬の欧州出張に向けて準備が必要です。

あっという間に楽しい時は経過していきます。