矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

青森県むつ市に来ました。

2009-10-31 06:38:56 | Weblog
昨日、卒業生の方々の企画で、青森県むつ市に初めて参りました。

青森県の卒業生の方とご一緒に、昨年、一昨年と、青森県立中央病院で感染症セミナーを開催しております。

今回、むつ市で、周辺地域の医師、ナース、コメディカル、救急隊の方がたにもお集まりいただき、とても楽しい有意義な感染対策の勉強会をさせていただきました。

ちょうど、青森県が、新型インフルエンザ発生で、感染症情報センターが出している「警報」を受けた直後でしたので、医療現場では気を引き締めて取り組みたい、との熱意が伝わってきました。

感染症対策は、今回の新型インフルエンザの蔓延で、よりいっそう、徹底されることを願ってやみません。

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感染症関連の新しい本のご紹介(英語版)

2009-10-18 13:41:21 | Weblog
最近、いろいろな良質の感染症関連の本が出版されています。

2冊ほど、新しく出版された本(英語版)があるので、ご紹介します。

何冊も購入するのはお金と保管場所がかかりますが、私は、専門領域ですし、最近の教科書的記述を見たいことと、教育マテリアルとして良質のものはどんどん取り入れたいので、積極的に投資することにしています。

1つ目は、
Evidence-based infectious diseases, 2nd edition

アマゾンサイトは下記(米国アマゾン)
http://www.amazon.com/gp/product/1405170263


2つ目は、
偶然、上記の購入時に見つけた
Case studies in infectious diseases

こちらのほうは、40例ほど、微生物を軸に、それぞれの微生物を
ケースを通して学ぶ方式になっています。
ちなみに、Case1は、Aspergillus fumigatusです。

http://www.amazon.com/Studies-Infectious-Disease-Peter-Lydyard/dp/0815341423/ref=pd_sim_dbs_b_1

中身もアマゾンで見れますので、見てから検討できます。


ともに新しい本です。

ご参考まで。


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産科医療のテレビドラマ番組を見ました。

2009-10-15 13:04:41 | Weblog
ご存じの方も多いと思いますが、偶然、夜テレビを見たら、産科医療のドラマ番組が始まっていました。初回だったので、興味深く見ました。

人気の高い藤原紀香さんが主演しています。多少のデフォルメはありましたが、産科医療がかかえる過酷な状況をビジュアルに見れるので、とても興味深く感じました。

今後、見れるときは継続して見たいと思いました。

国民への医療に関する問題提起、考える機会となることは間違いないと感じました。

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日本での臨床試験について

2009-10-07 00:34:27 | Weblog
本日、東大で臨床試験、新薬開発などに関するセミナーに参加しました。

日本で臨床試験が進まない理由として、インセンティブがない、ということが大きく取り上げられていました。

インセンティブには、マンパワーや、支援制度、大学教官の昇進、昇給制度の不足などが含まれます。

また、学生、研修医、一般医などが、臨床試験の重要なツールである、疫学や生物学的統計を体系的に学ぶ機会も欧米に比べるとまだまだ少ない状況です。

私は、臨床試験をするということの前提は、臨床試験の結果に基づいた診療基盤があるかどうかも非常に重要である、と感じています。

臨床試験は、日常診療に生かすために行うものなので、日ごろ、臨床試験の結果を診療に反映するルーティーンが確立されていなければ、臨床試験の重要性もなかなか理解されない、と感じます。

教育熱心な仲間と話し合う機会がありましたが、彼らも、自分の診療経験はとても大切であるが、それはあくまでも「個人的な経験」であり、教育は、evidence-based medicine EBMでなければならない、と主張しています。


学生時代から、臨床試験に基づいた診療を行う基盤を学ぶ機会を提供したい、と切に願い、試行錯誤しています。


追伸:Johns Hopkinsの私がもっとも尊敬するロールモデルのひとり、Dr. Marie Diener-Westは、生物学的統計の看板教授ですが、彼女が言っていました。

”生物学的統計は、自転車に乗ることと異なり、使わないと忘れる、完全にだめになる代物です。”と。。。


彼女の言ったとおり、わたしも学生としてJohns HopkinsでMPHのコースにいるときは、あれほど勉強したのに、基本コンセプト以外、統計ソフトの使い方など、もうすっかり忘れてしまっています。残念です。。


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来年3月のSHEA/CDC合同学会

2009-10-04 22:28:28 | Weblog
今年は諸事情により米国の感染症関連の主要学会であるICAAC, IDSAともに参加しておりません。

米国の医師免許更新に必須の生涯教育時間CMEをクリアするため対策を考えています。

毎年、テキサス州は25時間(そのうち1時間は医療倫理に関連するもの)
イリノイ州は、3年間で90時間、年間30時間必要です。
これらは、AMA Category 1という質が保証された生涯教育である必要があります。

イリノイ州は、必要な生涯教育時間が多い州です。
学内などカンファレンス、ジャーナルクラブなどが相当しますが、
non-category 1の必須時間がさらに3年間で60時間(年間20時間ずつ)です。
州の医師免許更新条件として、3年間で合計150時間必要です。

インターネット教材によるCME取得、ハードコピーのテスト(マークシートを送付する)による取得、などいろいろな方法がありますが、一番、手っ取り速いのは、やはり、米国の学会に参加することです。3-4日の学会で25時間ぐらいは稼げます。

来年3月のSHEA/CDCの合同学会に参加する方向で検討しようと思っています。

3月18-22日に米国アトランタです。
http://www.shea-online.org/

ちょうど、abstractの締め切りが11月19日。がんばれば間に合う締め切りです。

学会としても、区切りになる年だそうで、興味深いところです。

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日経メディカル 黒船Net Kurofunet のご紹介

2009-10-03 22:48:28 | Weblog
在米中の10名の医療従事者(1名薬剤師の方)が、米国医療事情をさまざまな角度から発信するメディアチャネルだそうです。とても興味深いので、ご紹介させていただきます。半分くらい面識のある方なので、ご活躍に感銘を受けております。

http://kurofunet.jp/mailmag/index.html
(無料メールマガジン登録サイト)


10名のプロフィールサイト
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_51265_213281_6

日本の医療を少しでもよくしたい、その気持ちはみんな共通です。

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母校の友人の先生が活躍しています!

2009-10-02 18:22:50 | Weblog
母校・岡山大学医学部で、女性支援プログラム ”マスカット”を立ち上げ、今回、学内保育、学内学童保育に続き、病児保育施設を学内に設置した立派な先生がいます。

片岡仁美(総合診療内科、卒後臨床研修センター講師)先生です。

本日の岡山版の読売新聞に記事が掲載されており、感激しました。

本日、彼女と仕事の合間にランチをご一緒したところでした。

片岡先生は学生時代から存じておりました。 卒後も数年おきなどになにかの機会にお会いする機会がありました。

医学教育に関する立派な共同研究をされ、Acadmic Medicineという米国の医学教育の医学雑誌に最近、論文が掲載されているのを教えていただきました。


卒業後、このような形で彼女のご活躍を拝見する機会に恵まれて、本当にうれしく思います。

人とのご縁は、本当に不思議で、天からのプレゼントのような気がしています。

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昨日、母校岡山大学で講義をしました。

2009-10-02 08:40:57 | Weblog
卒業後17年目になりますが、母校岡山大学医学部の5年生向けに講義をしました。

岡山大学での別の研究会などでは感染症セミナーをさせていただいたことがありましたが、公式の講義ははじめてでした。

卒業後、はじめて、自分が当時座っていた講義室に戻ってみると、とても感慨深いものがありました。

母校の先生がたと医学教育についてお話する機会があり、卒後臨床研修などについても少し状況を教えていただきました。

どこの大学、病院も、教育カリキュラム、研修プログラムなどについて、その改善策を試行錯誤しているんだなあ、と思い共感しました。

今の学生さんたちは、私が学生のころと違い、他の大学の教育内容などをインターネットやemailなどでの交流を通して簡単に知ることができます。比較対象を持っている点で、時代の違いを感じました。

学生さんは、国内だけではなく、国際的にも、自分の位置を確かめることが必要な時代であることを痛感します。

5年生向けの講義で、私は3つのメッセージをお伝えしました。

①英語情報を自由に操れるようになること

②グローバルな視点を持つこと

③臨床医学の本質を学ぶこと
「患者を診る」ということ

です。

市販の国家試験対策本の機械的丸暗記、1つ1つの病気の特徴を丸暗記しても、患者を診れるようにはならないことをお伝えしました。

必要なことは、problem-solving 患者の問題解決すること、なので、
それができるようになる勉強方法を身につけてほしいなあ、と切に願っています。

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