矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

小説も読みます。

2012-04-30 15:48:08 | プライベート
いままで読書と言えば、移動中の新幹線やフライトがメインで、数冊ぐらい一気に集中して読むようにしていました。医学以外の領域の知識を深め、ほかの領域の方とのネットワークを広げることでキャリアの幅を広げたいと思っています。

実用書やビジネス本、自己啓発本などがメインでしたし、駅や空港の書店で”平積み”になっているものは数冊まとめ買いして移動中にざっと目を通すやり方。iPADで読む本も買いましたが、以外に重くて不便に感じました。

最近、話題だった芥川賞受賞した「共喰い」という小説をようやく読みました。いままでに触れたことのない表現で、斬新な印象を持ちました。さすがに”文学”という芸術なので、こういう表現の方法もあるんだと感心しました。

いままで小説というと個人的には、実用性の面でなにか読むのが時間の無駄に感じて手をつけていませんでしたが、この田中さんの小説のおかげで表現方法を学ぶと言う点や人生の深みを学ぶ点で、小説に回帰したいと思うようになりました。

せっかく日本人に生まれて、日本語の機微や深さを学ぶ点で、夏目漱石、川端康成、谷崎潤一郎、芥川龍之介、ほか多くの偉大な小説家といわれている方の本も十分に読まずに人生を終わるのはもったいないと思います。40代なので、いまからこれらの有名な本をコツコツと読んでいけばまだ間に合うかな。思い立ったらすぐに実行しないと時間は待ってくれませんね。。


小説に関連して、実用書。
昨夜から読んでいる「日本人にしかできない「気遣い」の習慣」上田比呂志著 


いままで、国外で世界の人たちと交流するなかで、どうしてもその対応にこころ傷ついたことが多々ありました。日本人としての”期待”を彼らがことごとく裏切るからですね。そういう期待そのものが文化の相違であることに気づくのは早かったのですが、日本人である私には国外よりも、日本が過ごしやすいと感じる理由のひとつでした。


文化の相違や価値観を超えて、相手の文化・社会基盤、言語化されない無意識の常識をそのまま受けいれ、理解し、在米中には、自分の身を守る、自分の意見を主張することで対応してきました。

それでも、やっぱり心地良くなくて、国外ではいつも攻撃的な気持ちにいつも自分を仕向けることが必要で、居心地が悪い感じでした。そういう場合、日本人以外はこうなんだと言い聞かせていました。


今回、この本で、この「居心地悪さ」「攻撃的にならざるを得ない」理由が、わかりました。はじめて、その違いが、この本で言語化されていたので認識できました。

「気遣い」の有無の違いだったんですね。基本的に、国外では、自分の好み、自分はどうしたいのかをはっきり言うほうが好まれますし、わかりやすいと認識されます。

国内では、自分の好みはあるけれど一度、飲み込んで、相手の意向を確認してからあわせるなどの対応をします。その是非はありますが、「相手を慮る(おもんぱかる)」という文化が、日本の世界に誇るユニークさだと改めて認識できました。

国外でサバイバルするには、「相手を常に考える」対応では、”踏み台”にされるリスクもあり、高い評価をされないなどマイナス面もプロの現場では起こります。

その兼ね合いをうまくできるようになることが私個人としては、重要なのだと改めて、思いました。

共存共栄と言葉では理解できていますが、実践となると難しいですね。

ライバルがいることで、いない状況にくれべ飛躍できる場合もあります。
世界的なデザイナーのコシノ3姉妹がそのように語っていますね。





宣言することで、確実に実現

2012-04-29 12:25:37 | プライベート
休日にゆったりしているので、自分の目標確認をしています。

プライベートなことやプロフェッショナルなこと多数、目標はあります。


プロフェッショナルには

1. 予定されている論文5本を確実に本年中にsubmission/publishすること。

2. Maastricht UniversityでのリサーチをPh.Dとしてトライすること

3. Peer-reviewed journalの開始準備を夏の国際学会で関係者に打診し前に進めること

4. 今年は、"TEME" Teaching and Learning Medicine in Englishを立ち上げたので、
第1回目を、有益で楽しいセッションとなるようにデザインし、トライすること
すでに数名の方からアシスタントなどでご協力いただけることになり、実際に声を上げてやってみるものだなあと実感します。

5. 学内、学外の私のMenteeの方々のサポートを最大限行うこと

6. American College of Physicians (ACP) Japan Chapterで若手交流委員会の副委員長を勤めさせていただいており、今年はそれの第一歩を実行に移すこと

7. 英語、中国語、スペイン語のmulti-lingualトレーニングを再開し続けること
空港で中国語(北京語)を聞くと、一部分かすかにわかる部分があり”火がつきました”


プライベートには、

いろいろありすぎますが、

世界のいってみたいところにいってみること。

死ぬまでに見てみたい場所は。。。。

オーロラ

ヨルダンのペドラの遺跡

サウジアラビアなどの中東。
アブダビ、Dubai

ニュージーランド(今年オークランドで学会があるのですが、未定)

ヨーロッパを1年ぐらいかけてめぐる旅
クロアチア、東ヨーロッパ

ロシアで、オリエンタル急行にのってシベリアから横断したいです。


南米パタゴニア地方

北京の万里の長城

ソウル

中国の周遊旅行


ガラパゴス諸島

インドのタージマハール(まだインドに行ったことがないんです!)
ネパールはあるんですが。。

米国内では、ウイスコンシンだったと思いますが歴代大統領の石像

ハワイも行ったことがないんですね。。

もう一度、西表島のお気に入りのリゾートへ。。
















長崎県大村市にて。。

2012-04-29 11:56:26 | プライベート
昨日、長崎県大村市から戻りました。風情のある駅とヨーロッパ風の公園が素敵で、しばし公園で”ハウステンボスに行った気分で”座っていました。残念ながら時間が足りずに今回は、”奇跡のバラ展”と言われたハウステンボスのお花の展示は見れませんでした。

滞在していた大村市の駅の近くに偶然見つけた素敵なヨーロッパ風の公園があり、うれしくなって座りました。お天気もよくて、人も混んでおらず、とても優雅なひとときを過ごせました。

何が幸せかっていろいろあると思いますが、私はモノには興味はほとんどないです。
これまでの度重なる引越しで、”どうせ引越しするときには捨てる”と思うものは最初から買わないし、持たないようにしています。

それでもモノがあふれてしまうのはどうしたことか~、と思います。
私の家族はどちらかというと、ひとつのものに”凝ってしまう”タイプで数種類以上のコレクションが常です。高品質のモノが好きみたいで”金欠乏症”になります。。


いまの私は、豊かな時間、空間、経験、体験、感動、ゆったりした時間の流れ、美術や音楽、芸術などに触れることが一番の幸せだと思っています。そういったところに投資しています。






大村市の公園で、1584年にポルトガルのリスボンに4人の少年が派遣されました。
天正渡欧少年使節団というそうです。彼らの偉業を称えた天正夢時計が、その使節団の帰国400年を記念してつくられたそうです。

悠久のときの流れを感じて、公園に座って感動していました。

400年以上たった現在も、国際交流をすることがお互いを人間としていかに高め発展させるのかを実感します。


東洋に出会ったシーボルトがそのすばらしさを生涯をかけて欧州や世界に広めたことは
日本の文化の質の高さを裏付けるものだと思います。

こうした思いにふけりながら、自分のあるべき姿も重ね合わせていました。自分がもっともワクワクして、それが人のためにもなり、日本が世界に貢献することにつながる仕事、
そんな仕事を今後はもっと広くやっていきたいと思います。

”自宅は日本、仕事場は世界”

こうした生活スタイルを少しずつ確立していきたいと思います。











シーボルトと講演会

2012-04-28 10:29:11 | 感染症関連
昨日、長崎から大村市に移動してケースカンファレンスと講演会に伺いました。

あき時間に、今回どうしても行ってみたかった長崎市内のシーボルト記念館に行きました。
30分程度の短い時間でしたが、オランダと日本の交流の足跡が展示物を通して示されており、とても感慨深いものがありました。

米国の一国主義だった2000年代は終わりを告げ、2010年代はパワーシフトと世界地図の大変化、各国指導者の交代など激変が続いています。

オランダは周囲を大国の英国、フランス、ドイツに囲まれ、その歴史もいろいろな国に支配を受けています。そのような文化歴史背景の国と日本が1600年代に交流を開始し、奇しくも、日本の医学は、”蘭学”から開始されていることは、本当に感慨深いです。

シーボルトの娘のイネという方が、日本人最初の蘭学の産婦人科の女性医師でした。

自分もいまそのオランダの大学院でいろいろ学ばせていただいていることで、親密感と歴史の興味深さを実感しながら、展示物に見入っていました。

6月にオランダのマストリヒトに行き、これまで懸命に行っていたリサーチの成果をプレゼンテーションする予定です。その際に、日本との400年にわたる歴史の一旦に触れたいと思い、シーボルトの銅像の写真や建物の写真を取りました。













医学教育学の研究では世界屈指の学術機関であり、”Leading in learning"というスローガンで運営されているMaastricht Universityをとても誇りに思います。

今後も、リサーチ面で継続・発展させたいと思っているので交流を続けたいと思っています。

さて、ケースカンファレンスと講演会ですが、若い学生さんや研修医の方が遠方からもご参加くださり、とても励みになりました。現場での質問もとても的確で、患者さんのアウトカムをよくするためにご尽力されているお姿が印象的でした。

学生さんもとっても優秀な方がお越しになっており、パワーをいただきました。
またぜひ、長崎にお伺いし、お会いしたいと思っています。

そしてなにより、今回の企画は、私のNY時代の同期で総合内科の”大家”となっている先生でした。お互いの研修医時代を振り返り、思い出話と現場での教育推進などいろいろなお話をしました。NY時代の同志との交流も人生にとってかけがえのないものですね。。




下村脩先生のご講演にて: "格物致知” 

2012-04-27 00:43:49 | 感染症関連
4月26日は合同学会の中日(なかび)でした。

午前中に、自分の「ブドウ球菌感染症の治療」というタイトルでセミナー講演を行いました。少しペースが速かったせいか、5分ぐらい早く終わりました。

お昼から、学会全体のハイライトである2008年ノーベル化学賞受賞されたボストン大学名誉教授の下村脩先生のご講演がありました。

淡々と話されるなかに、非常に強い意志と壁を乗り越える不屈の精神を感じ感動しました。

原爆が投下されたことも長崎でご経験され、名古屋大学、プリンストン大学などの当時の写真も見せていただき、いかに偉大な業績を残されたのかその足跡を教えていただきました。

”壁をどうやって越えたのか”ということにフォーカスした内容で、”尋常ならざる強い意志と確信”から、その業績が生まれたことを教えていただきました。

18年間もかかってオワンクラゲから発光物質を抽出し、その構造を解明されたとのお話は
気が遠くなるほどの時間と労力をかけた仕事であったことをお話いただきました。やはり並大抵の努力と精神力ではないのだなあと改めて思いました。

最後に出されたスライドに、中国の中学校の写真がありましたが、”どんな壁もやれば解決できる”ということをメッセージとしてくださいました。

”格物致知”とは、つまるところ、本日のご講演タイトルの”探究するこころ”という意味だそうです。深い感銘を受けました。このご講演を拝聴できただけでどれほど幸運かと思いました。

さらにインフルエンザの世界的な研究者でいらっしゃる河村先生のご講演もあり、メディアが大きく取り上げていた論文の公開問題についても詳細に教えてくださいました。

合同懇親会では、小学生のころ?にTVで流れていたのを聞いていた”ボヘミアン”というヒット曲を歌っていた葛城ゆきさんという歌手が歌を披露してくれました。びっくりしましたが、なつかしいような歌でした。

夜は友人に教えていただいた長崎港で開催されている帆船フェスティバルに行って、その後、小高い山からの夜景を見ました。

充実した1日でした。













長崎は今日も雨だった~

2012-04-25 16:57:50 | 感染症関連
長崎は今日も雨だったという歌をおぼろげながらに思い出していました。

前川清さん?の歌だったかな。小学生のころになんとなく聞いた気がします。

中学2年生13才のときに修学旅行に来ましたが、それ以来長崎市内を見るのは31年ぶり!です。歳月がたつのは速いですね。瞬く間でした。

当時見ていたものは、歴史観もまったくない状況で、これは大切と言われても原爆資料館や平和公園の意味もよくわかったいなかったなあと振り返ります。

大雨と風で傘が曲がってしまいそうでした。ホテルにたどり着いてようやく落ち着きました。

昨夜、学会抄録の大半にざっと目を通し、出るべきものを確認しました。さまざまな情報がわかりとても有益でした。

明日は自分の講演があるので、プロフェッショナルとして自分として納得いく完全な準備をしたいので、今日は時間配分、話すペース、強調する言葉、そのほか学術的に使用する言葉などの最終確認をする予定です。

限られた25分間に、いかに効果的な言葉を選別し盛り込むか、プロとしての資質が問われます。営業塾で学びましたが、1回1回が真剣勝負です。国外勤務のときにも、プレゼンテーションでいかに自分が評価されるか実体験済みですし、新しい場所への就職でもプレゼンテーションは必須です。

常に自分のベストを尽くすこと。

長崎の長い歴史を感じながら、オランダとの関係、世界との関係を振り返る機会となりました。

明日から長崎にて感染症学会・化学療法学会です。

2012-04-24 22:39:50 | 感染症関連
本日長崎入りしました。同じフライトでたくさんご関係者がいらっしゃったようでした。
どの方がどなたかははっきりとはわかりませんでしたが、スーツ姿の方が非常に多かったです。フライトは満席でした。

長崎は中学2年生のときの修学旅行の思い出があります。帰国後、一度長崎大学の先生がたの研究会にお招きいただき訪問したことがあります。それ以来です。

オランダと日本(長崎)の修好400周年の記念すべき年である2010年に、オランダの大学院で医学教育学の基本修得とリサーチをさせてもらえる機会に恵まれ、卒業する年の2012年に長崎にて仕事できるとは本当に運命的なものを感じます。

フライト中は、ものまね芸人であるコロッケさんの書いた「あおいくま」という著書を読みました。読みやすく、メッセージ性の高い本でとても励みになりました。人生のパールがいっぱいです。どの世界、文化圏に住んでいても人として共通する気高さやマナーがあると思いますが、「あせるな」「おこるな」「いばるな」「勝手にくさるな」「自分に負けるな」というメッセージは、停滞していると感じている自分自身へのよき戒めになりました。

人のせい、環境のせい、慣習のせい、システムのせい、いろいろな責任逃れは簡単にできるのですが、与えられた環境でベストをつくす姿勢を思い出したいと思います。

ここ2年、”さなぎ”になったつもりでいつか大きく羽ばたきたいと思いつつがんばってきました。医学教育学の基本修得という自己目標はなんとか達成しました。これをいかに継続するかが次の課題かと思います。

本気で、Organizational psychology組織心理学に関連した勉強を、医学教育、教育デザイン、プログラム評価、インパクト検証などに応用したいと感じています。

Educational scienceのPh.Dコースということですが、6月に渡欧したときにメンターと相談してみたいと思っています。

大浦天主堂に近いホテルに泊まっています。中学2年生の修学旅行のときに一番印象に残った建物です。グラバー庭、原爆資料館などとても興味深いものがいっぱいです。









Tulips from the Netherlands!

2012-04-22 11:53:04 | プライベート
自宅のお庭に、富山からいただいた球根とオランダからおみやげ用に売っていた球根を購入して持ち帰り、昨秋植えていました。毎年5月ごろになると楽しみなのですが、今年もきれいに咲きました!





植物が大きくなる姿を見るのはとても楽しみです。

また大学の正面のしだれ桜や赤色のお花がとても綺麗なので日曜の今日、オフィスで作業をしたいので出勤していますが、記念写真を取りました。






生命の不思議とすばらしさを実感します。

1ヶ月前に生まれた私の姪もすくすくと育っているようで親族一同、喜んでいます。
携帯電話で簡単に写真が送ってもらえるので、実際にあってもいないのですが、かなり近く思いますね。。。

お顔が弟にかなり似ているので、血縁ってすごいものだなあと改めて思います。




あっという間に1週間すぎました。

2012-04-20 20:07:27 | 医学教育
今週は、先週大きな課題がすべて終了しほっとして、ガイドライン執筆を真剣にやろうと思いつつ、なぜか気が抜けてほとんどできませんでした。

5月7日締切の来年1月にシンガポールで開催されるAPMECというアジア・パシフィック医学教育学会へabstractを出すための準備を開始しました。データ入力、SPSSでの解析を本日短時間にさっとやってしまいました。

医学教育学のリサーチの場合、quantitative, qualitativeを両方使用する場合が多いのですが、今回私もこのmixed methodと呼ばれる両方を活用するやり方を取り入れています。

なんとかabstractのドラフトを完成させたいと思います。

そのほか、

今週は、学外の学生さんや研修医の方からいろいろ近況報告をいただきどんどん活躍する人たちのご様子を教えていただけるととても励みになります。

光栄なことですが、そうした方の次のステップへのrecommendation letterを書かせていただけることはメンター冥利につきる、という感じです。

在米中に、一旦ファカルティになった人の業績のひとつに何人をトレーニングした、とか
トレーニングした人がいかに活躍しているか、なども考慮されるのを目の当たりにし、自分もいつかお世話になった恩師の先生がたへの恩返しとして、おひとりでも多くの方のサポートができたらと思っています。小さいころからの母親の教えでもあり、自分のキャリアの一環で世の中のためになる人間に自分が少しでも成長し近づけたらと思っています。

英語による医学教育セミナー”TEME”ですが、いろいろな方からレスポンスをいただきとてもうれしく思っています。楽しく面白いセミナーになるようにプロデュースしたいと思います。


前人未踏の世界の偉業

2012-04-19 08:36:56 | グローバリゼーション関連
昨夜、CNNのニュースを見ていたら、米国大リーグで49才の投手が史上最年長の勝利投手になったと報じられました。すごいですね!前人未踏の偉業です。

今週からゴールデンウイークにかけて最終段階の二つの仕事を終えねばと思いつつ、日々時間が流れていっています。

このようなときに、ちょうど読売新聞では三浦雄一郎さんの自伝が、本ではクルム伊達公子さんの著書が、タレントのコロッケさんの”あおいくま”という人生のパールがとても役立っています。

ロールモデル、自分よりちょっと先を歩いている人の言葉は人生のヒントがいっぱいで、そうした言葉にささえられながら、踏ん張る時期を乗り越えられる感じです。

三浦さんの自伝にすごく共感し、スケールは違うものの”同じスピリット”を感じます。

”誰もやったことがないことをしたい”というのは私もずっとそうでした。

多くの人がするのとは、反対のことをやってみたいという気持ちが常にあります。

スモールスケールですが、高校時代に、文系科目のほうが好きで得意だったにもかかわらず、女性の大半が進む文系には進まず、理系を選び、"minority"になる選択だとか、

9割近くが入局するご時世で、一匹狼として外に出る、とか。

ユニークさの追求をしてみたいという気持ちですかね。

日本国内の価値観とは真反対と思いますが、私は”みんなと同じ”状態というのは望まない人生を歩みたいと思っています。

国外では、”いかに自分はほかの人と違うか”に全力を投入すること、そして突出した実力とユニークさが要求されます。とても厳しいですね。”みんなと同じ”なら、別の人とすぐにreplaceされてしまうのです。。


長崎にて無料公開セミナーを開催します。

2012-04-18 08:48:05 | 感染症関連
For Japanese residents, I would like to annouce that there will be an open seminar in Nagasaki. 長崎で、無料公開セミナーをします。

日時 2012年4月27日金曜日 午後6時30分から8時
場所 国立病院機構長崎医療センター 第一会議室

http://www.hosp.go.jp/~nagasaki/office/access.htm
...
テーマ 「抗菌薬はじめの一歩2012」
対象 初期研修医
参加費 無料 公開セミナーです。

事前登録は不要です。

自分の最優先事項を決める

2012-04-15 23:26:50 | グローバリゼーション関連
限られた時間をいかに使うかは、個人の選択ですが、ここ2-3年の自分の仕事の仕方などを
振り返ると最優先事項に集中できたことで自身の満足感は上がった感じがします。

ここ2年ぐらいは自分にinputしたい時期でした。帰国後outputが大半で疲弊気味でした。

当時、ありがたいことでしたが講演などが多すぎて、”がんばればこなせる”体力と勤務状況も重なり、ご依頼いただいた講演、依頼原稿などはほとんどすべてお受けしていました。

週末はほぼ不在、weekdayに2-3回出張のような生活では自身の生活がすさむ感じがしました。

いろいろな状況の変化から、少し充電すること、10年後、あるいは自分が引退する65歳ぐらいを見据えたキャリアプランを考えてみたりもしていました。そうすると、自分の実力を上げることが本当にやりたいことを実現するには不可欠、しかも世界の潮流から医学教育学を本格的に学ぶことを決断しました。

その決断はタイムリーで、この2年間、かなり苦しい時期もありましたが、on timeで2年間のプログラムを終了できることになりほっとしています。まさか2年で本当に終了できるとは確信が持てなかったので、達成できてとてもうれしいです。

結局、”やればできる”ということなのですが、”できると信じる”ということにより
Mindsetされ、それにより不思議にも、全体のスケジュールがそのように決まっていきました。

今年6月にその成果をオランダでプレゼンテーションしてきます。同時にpublicationの準備を開始しています。ガイドライン執筆も大詰めです。これらを期限に間に合うようにマネージできていることは自分にとっては大きな前進と達成です。本当に大変でした~。

今年の大きな目標は、日本がイニシアティブがとれる何かを世界に発信すること。

Teaching and Learning Medicine in English "TEME"も近隣諸国と連携できることを目指します。1回目は日本で、2回目などは上海で開催してもよいと思っています。

"Infectious Diseases Practice and Education"Peer-reviewed journalを新しくつくることについても、今日、移動中の新幹線でいろいろなアイデアやコラボレーションすべき人たちが思い浮かんで、ワクワクしていました。


ACP Japan Chapter, Women's Committeeのセミナー盛況に終わる

2012-04-15 00:55:40 | 医学教育
今日はとても充実した日でした。早朝から京都大学の時計塔でのACP Japan Chapter総会に出席しました。

女性委員会が主催のセミナーがあるので、その司会の準備などでバタバタしました。

セミナーはとても充実し、建設的でinspiring な発言が多く、みんなエネルギーをいただいた感じです。

Work-life balanceをどう実現するか、というテーマでした。

ひとりひとりがいまできることにフォーカスし、みんなで社会全体のMindsetを変える、ことですね。。。

セミナー後の記念撮影です。。ご関係者のかたご苦労さまでした。









別の話題ですが。。


私自身、ここ数日で、facebookを通して、世界の友人たちに向けて宣言した目標があります。

1. Teaching and Learning Medicine in English "TEME"というセミナーを立ち上げること

2. 世界に向けた学術的な情報発信のため、International peer-reviewed journal で
感染症の診療と教育にフォーカス(特に教育にフォーカス)したものを立ち上げるための準備を開始すること。

"Infectious Diseases Practice and Education" (IDPE)

コンセプトとしては、open-access, peer-reviewed, international journal focused on infectious diseases practice and education.

Global editorial boardを、clinician, clinical educator, clinical scientistsなどを中心とした構成。reviewerもclinician, health professions educationのexpertsを中心として。。

"思ったことは半分実現したも同然”というのは本当です。

逆に思わないことは100%実現しません。

思ったことを、実現すると信じた者だけが実際に実現させると思います。

単純に、信じることが重要だと思っています。




米国内科学会日本支部 ACP Japan Chapterの総会

2012-04-13 23:29:18 | 米国内科学会ACP Japan Chap
本日、京都入りしました。

4月13-15日と、日本内科学会が京都で開催されています。

折りしも、満開の桜であまりの美しさに本当に感激しています!

今日は、早朝、那須塩原に寄って、御用邸スイーツをお土産用に購入し、即座にユーターンして京都に向かいました。

夕方に到着し、平安神宮の近くの日本内科学会で登録し、生涯教育の手続きをしました。

その後、明日の米国内科学会日本支部の総会準備のため、会場入り。

ほぼ自前の開催のため、女性委員会として主催するセミナー準備と打ち合わせをしました。

つかの間の”観光”も、移動中のタクシーと、隙間時間で、琵琶湖疏水沿いの満開の桜や内科学会の総会会場、みやこめっせの周辺に美しい桜がいっぱいでしばし楽しみました。

その足で閉門直前の平安神宮で、”桜みくじ”というのを購入。

腹八分目がよい、とのことでした。



夕食は、湯豆腐。。。やはり京都ですね。今度家族水入らずでまた来たいです。。









努力は裏切らない

2012-04-11 18:49:06 | プライベート
現在、複数の共同作業のため、本当に張り詰めた緊張が年明け以降ずっと続いていますが、リーダーシップを取る人の”揺ぎない信念”がいかに大切かを実感します。

私も、”ぶれない軸”を懸命に維持しようとしていますが、

周囲の変化、状況に応じ、修正する柔軟性も必要だと感じ、そのバランスをどうとるかを
いろいろな場面で学んでいます。

意見でConflictが生じた場合、自分の主張を強く主張するだけでは解決できないことも多く、お互いが納得し、そのうえで、よりよい方向性をいかに見出せるかがとても重要だと思います。これは頭で考えても納得できないことで、ここ1-2年の実体験からあきらめずに交渉する意義を体得しています。

また相手を尊重して受け入れつつ、学術的に譲れない部分はやはり主張し、共にさらに高い方向性に向かうということがとてもすばらしいと思いました。

会議で、科学的にも説得力のあるデータを基にした議論がいかにパワフルかを実感しました。少しでもよいものをつくりたいとの熱意からずっと改良し続ける精神力と達成したProductにとても感銘を受けました。私もその一員であることを本当にありがたいと思いました。

本当にあと一息なのですが、なんとかやりきりたいと思います。