矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

”神様からのプレゼント” 〜グローバルヘルスの実践〜ご講演

2016-11-30 01:06:13 | 感染症関連
2016年11月29日(火曜日)、

とても楽しみにしておりました”グローバルヘルスの実践”のご講演を、長年の友人であり、感染症仲間の小林美和子先生がしてくださいました。



ご帰国の忙しい日程からお時間を捻出してくださり、再会できましたのを本当にうれしく思いました。

ちょうど私と卒業年が10年違いますが、彼女の行動力、ビジョン、スケールは圧倒的なすごさです。

仲間としてつながっているご縁に深く感謝しております。カンボジアで”合宿”した日がなつかしいです。

当院の若手の先生、微生物検査の方がお集まりいただき、すばらしいご講演をみんなで拝聴しました。


グローバルヘルスが大好きな私にとりましては、”鳥肌がたつくらい”感動的なお話でした。
若手研修医のおひとりは、”お誕生日の神様からのプレゼント”というぐらい楽しみにされていました。



今後、skypeでのカンファレンスもお願いしました!




ラスコー壁画

2016-11-28 23:50:12 | 芸術 Art
芸術の秋で、いっぱい行きたい展覧会があります。

なんとか先日、その一つを見てきました。同じ日にいくつも所用が重なっていましたので1時間ぐらいでさっと回ることにして行きました。

みれてよかったです。歴史が本当におもしろく、「はまって」しまいます。クロマニオン人の書いた壁画。フランスのラスコー洞窟。

アウストラロピテクスから始まって、ネアンデルタール人、ハイデルベルク人、クロマニオン人と続きます。

興味深い壁画、みれて感動しました!









銀杏がきれいですね。



明日、松山内科会で講演です。

2016-11-28 23:31:07 | 感染症関連
明日は、羽田から松山に飛びます!

松山は大学卒業以来行っていないので、24年ぶりぐらい?かもしれません。私にとっての松山は、小学校の同級生に関連があります。

小学校4年生のときに隣に座っていた同級生の女の子が転校していった場所で、とても印象に残っています。せっかく仲良くなったのに転校していくとのことでとってもさみしい思いをしました。彼女宛に一生懸命、お手紙を書いたのも覚えています。とても不思議な感じの子で、”伊勢さん”という方でしたが、いまごろ彼女はどうしているかなあと思います。

松山は、道後温泉、愛媛は今治タオル(佐藤可士和さんブランドデザインの)など興味深いです。

松山市の「いよてつ館」で19:30- 1時間の予定です。

テーマは、外来を中心とした抗菌薬の使い方です。

「外来での感染症へのアプローチ」

昨年、当院で短期研修をしてくださった先生もお越しいただけるとのことで、彼のご活躍・ご成長ぶりを拝見できるのが大変、うれしいです。

栗城さんのトレーニング

2016-11-27 22:31:34 | 日記
エベレストに秋季単独無酸素登頂を目指している栗城史多(くりきのりかず)さんのトレーニングを教えていただきました。

山に行っていないときの極限状態に適応するためのトレーニングとは、”メンタル”だったのです。

8000メートル以上では酸素が地上の3分の1、Death zoneと呼ばれる生死にかかわる環境。食料も軽量化のためミニマム(1日カップラーメン1個だそうです)、夜は眠ると呼吸が停止するかもしれないため72時間ぐらい寝ないで登頂するそうです。

報道で9本の指を重度の凍傷で失ったそうですが、それは氷を触ったとかそういうことでなく、マイナス35から体感マイナス65度ぐらいになると脳への血流を維持するため末梢循環を犠牲にしても脳に酸素を送るサバイバル機構のためだそうです。

感動的ですが、人の適応力は凄まじいと感じました。

極限状態の最大のストレスをどう扱うか、扱えるか、という点が大切とのことでした。

ストレスをむしろ楽しむ、ストレスを客観視できるメンタリティ、だそうです。

非常に参考になりました。自分のストレスや感情のmetacognition客観視ということですね。

私も今後、

1. 自分がいつとても満足を感じるのか。

2. 自分がどういう状態ならハッピーなのか。

3. どういう状況がストレスなのか

4. どういう状況でイライラしたり怒りを感じるのか。

など振り返って感情パターンを自分で言語化、意識化します。


自分の行動、感情パターンが自分で見えれば、そこを変えることでアウトカムは大きく変わります。


”No Limit" ”夢叶う”方法 再確認

2016-11-27 22:00:55 | 日記
本日は、同窓会のような集まりに参加しました。

エベレストに単独無酸素登頂を目指している栗城史多(くりきのぶかず)さんの講演会に参りました。

すばらしいお話で、生死の極限を見ている方の考え方、トレーニングの仕方などとても参考になりました。

私の友人、知人で世界に大きく貢献している人とほぼ共通していますが、自分で自分の限界を決めないこと。

著書で、ずばり"No limit" 自分を超える方法。







私も自分を超えたいと思います。

いま直面している人生のいろいろな局面、難題、心と仕事がずれていることなど。

どんなに身動きとれそうにないと思う場面でも、一瞬にして人生を変えることはできること、など学び実体験していることを再度、実行すればよい、と再確認しました。

多くのなつかしいお顔を拝見しとてもほっとしました。

20代の甥やまだ18歳の姪を連れて行ってあげたかったなあと思います。別の機会をつくって一緒に行きます!

千波湖一周と思わず笑ってしまうほど仕事漬け!

2016-11-26 22:54:40 | 日記
本日は、朝食にブロッコリーのスープをつくりました。栄養価が高いと教えていただきました。



午前中、気分転換のため水戸で大好きな場所である千波湖へ。すばらしい晴天で本当に素敵な朝でした。


驚きましたが、季節外れの桜の花が咲いていました!!






白鳥、黒鳥、ガチョウかあひる?たちと遭遇して写真をいっぱい撮りました。







自宅から徒歩で2時間ほどぐるぐる回って帰宅。ランチをしてオフィスへ。すでに14時すぎになっていましたので缶コーヒーで目覚ざまし。
少しネットサーフしてから、集中して仕事開始。3時間あまりかかって完了。

次の仕事へ。講義用のスライド作成に苦戦。短い時間内にどのようにわかりやすく重要項目を盛り込めるか、しかもFactの羅列よりも、現場のシナリオ、ケースベースで基礎医学系を理解してもらう形のため時間を要しました。本日分のノルマはなんとか終了。来週月曜日に残りを頑張ることに。

やっと終わった!と思ったのも束の間、、、emailで時差のある国外から重要案件の仕事が舞い込み。思わず笑ってしまいました!

Going crazy!  笑ってしまうほど降ってくる仕事に埋もれています。。。こんなことってあるんですね。

明日は、早朝から都内へ。所用をこなし午後には都内の妹と合流。

いまの唯一の楽しみは、千波湖と水戸グルメ探索。茨城のフレンチを極めるためいろいろ計画中。

コンプレックスを克服する

2016-11-25 23:17:20 | 日記
玉ねぎの皮のようですが、一枚向けると次が浮上、また浮上という感じで、”自分はだめだ”と思う事は多々あります。

なんどもいろいろなトレーニングを受けて、一部は癒しと手放しなどで課題克服してきたのですが、まだまだ課題が出てきます。

心理学を学んでいるため、自分の行動パターンが自分に対する感情の”投影”であることを自覚してハッと反省することしきりです。

時間に追われて余裕がなくなり、どうもイライラすることが続いています。本当にやってもやってもまだまだやることが山積し、その上から
突発的な仕事が降ってきて、それらを即座に片っ端から片付けているのですが、それでも以前に済ませた仕事が再びemailでさらに降ってくる感じで、結構、Crazyモードになった今週でした。

沖縄行きのキャンセルは”天からのメッセージ”だったように実感します。

本日も細切れ時間と夕方に集中して2つ仕事を完了。週末はまだ仕事が残っており、千波湖でも走って気分転換しないとやってられない!と本気で感じています。

忙しさとコンプレックスと、仕事をいかにオーガナイズするか。

感情面のコントロールが問われています。

今朝は、雪のあとのすばらしい晴天、寒いけれど気持ちよい朝の日差しをみて救われました。

お掃除や炊事などを家族が手伝ってくれたので助かりました。

本日は沖縄行きキャンセルしました。

2016-11-24 22:33:55 | 感染症関連
関東の雪の予報で、昨日からどうなるか様子を見ていました。

今朝は4時ごろ茨城県で地震あり。その後、みぞれから牡丹雪が舞うなか車で出勤しました。帰りに車で帰れなくなるかもしれないとも思いながら、出勤していました。歩いていくには遠すぎて寒すぎる感じでした。。

朝、追われている仕事を開始しました。臨床面で当科チームと連絡取りながら10時ごろになりました。地震が再度起こり、ぼたん雪がますます激しくなっていたので、躊躇なく決断。午後から出張で沖縄行きでしたが、出張のキャンセルの手続きを始めました。

県立中部病院にお伺いするのと沖縄科学技術大学院大学へ所用のため訪問予定でしたが、大変、残念ながら別の機会にする決断をしました。

幸いフライトとホテルはすべて全額返却していただけるとのことで助かりました。

キャンセルして、2日間は時間ができましたので、山積している仕事に取り掛かりました。仕事に集中しようと頑張りましたが、細切れでいろいろな電話やemailでの仕事依頼、校正などなかなか苦戦しました。

夕方は欠席予定にしていた会議が1時間ほど。19時から当科フェローの方々と臨床の確認ミーティング。20時ごろまで。

疲れて、集中力が続かないため帰宅することに。

家族が夕飯を済ませていましたが、顔が見れてほっとしました。地震が続き、このような状況で自宅を空けて大地震が起こったら困るとおもいました。今日はいずれにしてもキャンセルを即断してよかったと思います。

グローバルヘルスの可愛いひよこちゃんたち

2016-11-23 21:22:44 | グローバリゼーション関連
ここのところ、ご紹介やご連絡を直接いただいて、学生さんたちでグローバルヘルスに興味を持ち、将来のキャリアに考えている方がたと出会いました。高校生も含めて。。先日、高校生で30名あまり、私のセッションを選択してくださった方がたの真剣な眼差しを忘れることはできません。

”選択して受講している”ということが、どれほどモーティベーションとセッション中の真剣度合いに関係するのか、改めましてまざまざと体験しました。

グローバルヘルスの仲間たちと出会えて、私はとてもうれしく思っています! 

みなさん本当にエネルギッシュで、素敵な方がたで、しかも女性が多い!

生物学的な年齢や経験の違いはありますが、人としてすぐさま意気投合し、その姿勢に感銘を受け尊敬し、今後のネットワーキングとコラボレーションが楽しみな方がたです。本当にワクワクします!

彼らとまったく別の機会に個別に出会っているのですが、そういえば、先日会った彼女や彼とネットワークしてもらおう、などと次々にアイデアが湧いてきます。

ロールモデルとなりうる彼らに近い年齢の国内外の若手の方を続々とご紹介したりしています。

年明け、グローバルヘルスに興味のある学生さん2名ぐらいが当科に来てくださいます。

”グローバルヘルスのひよこちゃんたち”の彼らとのネットワークを今後もとても大切にします。

なにか真剣に大きなプロジェクトをするときには、ぜひコラボレーションしたい!と今から思う方がたです。

年齢やバックグランドは関係なく、「いま何ができる人か」「いま、一緒に働きたいか」という直感的な感覚で仕事仲間をCallするのが私流 Harumismと思います。

クリスマスツリーがたくさん

2016-11-22 00:01:55 | 日記
紅葉がきれいな季節になりました。

病院で回診中に千波湖の紅葉が見えるのがなんとも素敵で癒しになります。

クリスマスツリーが飾られる季節となりました。

ワインのおいしい季節で、ボジョレヌーボーや冬の宴会がたくさんです。

クリスマスツリーいいですね。

芸術の秋で、音楽、美術館めぐりをつかの間の時間で行っています。




Deep learningを促進するデザイン

2016-11-20 09:53:45 | 医学教育
私のMaastricht大学のメンターの一人が、以前学会講演されたときに、おっしゃったことです。

成人学習で、deep learningを促進するために効果的だった要素は3つ程度、わかっていると。


1. Information process 情報を処理することを取り入れること
つまり、一方通行の大量の情報提供のみでは不十分。

2. Collaborative learning 共同学習すること
複数の仲間と一緒に学習することは単独での学習よりも効果的。

3. もうひとつ失念。

根底には、"Assessment drives learning." 評価方法で学習行動が規定される。

という"principle”もあります。

現在、大変ながらも看護学1年生のコース2つをデザインし、実施し、評価する、というコースディレクターをさせていただいております。

”看護師国家試験問題”を見ながら内容を吟味すると、”膨大な情報量の伝達”にかられ、”本来、プロフェッショナルとして身につけてほしいこと””社会から要求されること”などが前面に出れなくなるジレンマにかられています。
(国家試験が記憶テストに終始している印象で残念に感じます)


実際のコースでは、大教室で90名近い学生さんに同時にセッションをする、というのは物理的に無理があります。
ご関係者の皆様に助けていただきながら、させていただいております。Teaching assistant が数名いる形が理想に感じます。

私のセッションは、Team-based learning TBL方式で、

Step 1 事前学習(かなりしっかり勉強を要求する内容)
Step 2 グループディスカッション
Step 3 グループ発表
Step 4 まとめショートレクチャ 

という形式で90分。

このデザインもActive learningを促進するtheoryをふんだんに取り入れました。

毎回、学生さんたちのグループ発表では、”驚く”ぐらいよく勉強してきていることがあり、私の予想や想像をはるかに越える成果をだしてくださるグループもあります。

レクチャの割合がすこし長いと、多くの学生に”睡魔”が襲うのが一目瞭然でした。これまで2回経験。

同期の学生が発表している間に”寝ている”学生は皆無。

”学生が寝ている”という時点で、デザイン再考です。

私が大学院生をした大学院(米、英、オランダ)で、高額の学費を支払っていることもありますが、”寝ている”ような学生は見たことがほとんどないですし、ディスカッションが多い、インターアクティブなセッションなので、”参加型”で、”寝る暇はない”のが実情です。
(参加しないと評価の対象にもならない。)

15分程度のショートレクチャでは、しっかり集中して聞いてくれています。

レクチャも前回からは意識して”質問の投げかけ”に終始する形式にしています。
スライドはなくてもよいのですが、take-home messageの明確化と要点整理のため、リクエストもあると予想してつくっております。


カリキュラム全体との整合性、コンピテンシーの確認が必須です。

世界の医学教育の大きな課題は、

”指揮者のいないオーケストラ”から脱すること。

それぞれのパーツはベストをつくしているが、統合されていないため、不協和音になったりリズムが異なったりで、”聴く者”=”学生”に
十分に伝わらない、という状況です。大変難しいことですが、どの学校、医学部もその改善に取り組んでいますね。




 

ボジョレーヌーボー

2016-11-18 22:52:05 | お料理、食事
今年もボジョレーヌーボーの解禁となりました。


駅を通って帰り道に、さっそくワインのお店に寄ってどんなワインがあるのか見ました。楽しいですね。

ハーフボトルのボジョレーヌーボーを買ってみました。チーズも合わせて白かびのカマンベールやモッツアレラなど買い込みました。
朝か昼にチーズは食べるようにしています。

それから、水戸といえば、「梅酒」です。

来年3月4-6日(金土日)に、「全国梅酒祭り」が開催されるのを知りました。

今年始めの3月に初めて行ってみましたが楽しかったのでこの春もぜひ行ってみたいです!!

私の水戸の梅酒でおすすめは「百年梅酒」です!


紅葉もきれいです。筑波大学の黄色のイチョウです。






今週は 昨日と明日、筑波大学M3のチュートリアル

2016-11-16 22:54:28 | 医学教育
春学期と秋学期に1回ずつ、合計4回、Problem-based learningでチューターをしております。

教員全員にまわってくる教育セッションです。コンピュータで予定調整して1週間に2回同じグループを担当するように割り当てがあります。

今年は2回とも3年生でした。昨年は1年生の秋学期でしたので初々しい感じでした。M3にもなるとディスカッションもこなれてきてるので、
ディスカッションの内容、深さ、方向性の適切さなど細かいところを注意深く聴いていることになります。

チューターマニュアルも非常に精緻に作成されているため、どのような”問いかけ”をすべきかも指示されており助かります。
専門外の領域のチューターを前提としたマニュアルです。今回私は精神・神経疾患の領域で、基本からオリエンテーションしていただき勉強になりました。

筑波大学の紅葉がきれいで、明日も楽しみに伺います。