矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

学会と桜と医学史

2015-04-12 23:34:28 | 旅便り
本日は、早朝から動き回りました。

明日が雨ということで、内科学会に登録してから、桜の名所を見に行き、また戻って学会参加して、最後は京都大学総合博物館にて医学史の展覧会を見ました。日本で初めて解剖をして、解体新書とともに、当時の医療に衝撃を与えたという医師の山脇東洋(やまわきとうよう)の「蔵書」(ぞうしょ)という本があることも初めて知りました。

北里柴三郎のいとこの不破という女性が、近代看護学に貢献したことも学びました。
”人のなしえないことをなしたい”という志があった女性だそうで、高い目標が偉大なことを成し遂げるのだなあと
感銘を受けました。自分が自分に問うクエスチョンが、大きく方向性を決めるのですね。

10年前に京都で仲良い友人に教えていただき、いつか訪れたいと思っていましたが、時期が難しく今日まで実現できず。多くの人で混んでいましたが、”桃源郷”と言われる桜がいっぱいの場所です。


帰りに仁和寺にも寄って御室桜を初めて見ました。

明日も早朝から、World Health Summitに国際会館まで移動です。医学会総会と重なっており、どちらのセッションに出ようかと悩ましいですが、午前中は母校のJohns Hopkins Bloomberg School of Public Healthの学長の先生の講演があり、拝聴します。Harvard School of Public Health の学長の講演、母校のLondon Schoolの学長Dr. Peter Piot先生の講演とシンポジウムに出席します。


医学会総会では、著書を数冊読んでとても尊敬している京セラの稲盛会長の講演に参加します。

今週は京都ざんまい

2015-04-11 18:16:06 | 旅便り
本日から、京都入りしました。

午前中、都内で所用あり、アップルストアで新しいwearable device(apple watch)を見て購入してみようと
思いました。思いがけず、TVの街頭インタビューに応じたりしました。

今週末から、日本医学会総会2015、日本内科学会、World Health Summit 2015に出席するため京都です。
週の後半から日本感染症学会にて、新しい感染症科メンバーといざ出陣!です。症例を2つフェロー、レジデントに方が発表します。私は、座長役と水戸でのグローバルヘルスセンター構築についてポスター発表です。

学会の合間に別の仕事の打ち合わせやミーティングで、かなりタイトな感じですが、楽しんで過ごします。

滞在中に、4月下旬に予定されている筑波大学4年生の症候群のセッション3コマ(active learning)のデザインと準備(デザインはほぼ固まりつつありますが、準備に追われます)です。

うれしいacceptance letter

2015-04-09 22:55:15 | research
昨年末にsubmissionしたpaperの結果が出ました。Acceptされました。

先日も、1 年目研修医の方が、多忙な研修の合間に書き上げたcase reportが英国の雑誌にacceptされ喜んでいました。年度始めに幸先のよいスタートです。

今週から、感染症科全員そろってフェロー2名、レジデント2名の2チーム制で感染症科コンサルテーションサービスが始まりました。人が増えることにより、診療、教育も大変、充実してきました。

本日第1回目のジャーナルクラブを開催しました。New England Journal of Medicineの市中肺炎に関するスタディ(オランダの7病院での臨床研究)です。重要な情報がsupplementでonlineでのみ見える形なので、全体の解釈が難しい状況でした。

明日は、筑波大学に行きます。4年生の講義の見学をさせていただいて、4月に感染症、発熱で症候別の3コマを担当する準備をします。

市中肺炎の治療戦略 NEJM 2015年4月2日号

2015-04-07 21:17:40 | 感染症関連
ご覧になった方も多いかもしれませんが、NEJMで、市中肺炎の治療戦略に関するランダム化試験が掲載されています。

ベータラクタム単剤とベータラクタム+マクロライド系 or ニューキノロン系薬の併用(ICU以外の病棟入院の患者で)
では、90日死亡率で変わらなかった、とのことでした(非劣性試験)

ぜひfull paper読んでみてください。

9日から開始する当院の感染症科のジャーナルクラブで私が担当します。

新年度 始まりましたね。

2015-04-06 23:28:52 | 感染症関連
心機一転、新年度、始まりました。

人が増えると、よりフォーマルに、教育的になります。

時間配分が難しいですね。

明日は病院当番で、外来もあり、タイトスケジュールです。

早く寝ます。

週末に感動の再会をしたクラスメートから連絡が来て、とてもうれしいです。
カメラとコンピューターのバッテリーを日本で買いたいと言っていましたが、カメラのバッテリーは見つからず、のようです。


石倉洋子先生のTEDx Tokyo 

2015-04-05 23:05:11 | グローバリゼーション関連
本日、新幹線で移動中に見ましたが、感動したので、シェアしたいとおもいます。

フリーランスとして、組織や肩書きにとらわれない新しい生き方を自身で実践されていらっしゃいます。

新しい試みをいつもシェアしてくださり、私もインプットさせていただいております。
とても参考になります。お手本にしているロールモデルの方は何人かいますが、石倉先生は日本人の方でとても
うれしいですし、国家として同じ課題をシェアする日本人として共感します。

石倉先生のTEDx Tokyo

素晴らしいクラスメートに感激の再会

2015-04-05 18:11:26 | プライベート
京都で、12年ぶりにクラスメートに再会できました!

彼女は本当に優秀で、米国の医師としてはいわゆるエリート中のエリートのキャリアを築いています。
とても優秀なので、在学中はいろいろな話から刺激をいただいていました。台湾から移民した米国人。

小児感染症科医師です。Boston Children's Hospitalでfellowoshipを行っています。彼女はバンコクから、
彼女の友人は米国ワシントンDCから、岡山空港で合流して旅をしているということでした。

私の友人はCDC(米国疾病対策センター)で勤務し、いまは米軍の研究機関でマラリアのワクチン開発をしています。彼女の友人もすごい経歴で、話していてびっくりしましたが、アフガニスタンが勤務地で3年間勤務していたそうです。戦地での勤務がいかに過酷かを身近な人から聞くと、今後、遠いこと、他人事に思ってニュースは見れないなと思いました。アフガニスタンの米軍基地内(大使館)に勤務していたそうですが、外出などはもちろん、いつもガード付き、着任したその夜に爆撃があり、生きた心地がしなかった、とのことでした。
こわいですね。そのような近況や最近の仕事の話などから始まり、京都を観光しはじめました。







京都では、金閣寺、龍安寺、嵐山などを回りました。私はこのあたりで時間切れで帰途につきました。
雨が降っていましたが、満開の桜と新緑、苔が美しく、とても癒されました。変わらぬ友情に感謝しています。


サプライズの再会の週末

2015-04-05 05:43:14 | 日記
昨日の名古屋Sepsis Forumは、多くの方がご参加で感銘を受けました。ご関係者の皆さまに厚くお礼申し上げます。ICU管理中の鎮静、DICについて勉強になりました。

講演中の私の写真も撮ってくださいました。



この名古屋の会に、教え子であり、同志の先生が遠方から駆けつけてくださいました。
講演会終了後に、ばったり再会して、”え?来てくれたの?”という感じの再会で。お互いに元気をいただきました。行動力に驚くとともに、元気いっぱいのエネルギーと学習モーティベーションに感激しました。

本日は京都にて、12年ぶりに、かつてのクラスメートと再会します。

”恵みの雨”の日ですね。昨日は、”晴れ”でした。
昨日は、縁起をかついで”晴れ茶”なるものを買って移動中の新幹線で飲みました。

”花粉”に感作されてます。。


4月4日土曜日 15時から〜 名古屋Sepsis Forum

2015-04-04 01:48:27 | 感染症関連
名古屋Sepsis Forum

明日の15時から、名古屋駅前のマリオットホテルアソシア16Fで、sepsisのお話をします。
実践性の高い内容にするため、実際の症例をもとに臨床判断をその場でシミュレーションする形式をとっています。

特に抗菌薬の選択について。

3人の演者が、感染症以外にもほか2つの領域でセッションを持つ形です。

楽しみにお伺いする予定です。




水戸 ID fellowshipスタートしました。

2015-04-04 01:26:17 | 感染症関連
昨年度から準備しつつ、少しずつ思い描いてきましたが、4月1日以降、新体制がスタートしました。

初日は新入職者はオリエンテーション、昨日は私は出張で、実質、本日全員メンバーがそろいました。

メンバーが増えると、プレゼンテーションも公式に行う必要があり、より教育的になりました。

足腰の強い総合診療・総合内科の基盤があって、そのうえに、さらに精緻な専門診療を構築すべく、みんなで
体制作りをしたいと思っています。

業務面と教育面と、医療安全面と、21世紀の医学教育、医療にふさわしい質を目指します。

私の理想は高いと自分でも思いますが、やはり自分自身が享受しえた教育をぜひ母国の若手に実現して提供したい、という強い思いがあります。それはこの10年間、絶えることはありませんでした。

むしろ、教育理論を学び、さらに裏付けられ、先進国の教育がさらに速いスピードで変化するなかで、前を向いて理想を追っていきたいと思います。

木曜日はアカデミックな教育Dayにする予定です。

お昼は、内科系Major journal 5つと臨床感染症のjournalから1つをピックアップして読みシェアすること。
Critical appraisalをすること。


New England Journal of Medicine
JAMA
Annals of Internal Medicine
Lancet
BMJ
Clinical Infectious Diseases (CID)

から、主に選ぶことにしています。

夕方は、初期研修医向けの3ヶ月で1サイクルの院内レクチャ。
ビデオに撮影し、さしあたり院内公開。これは、私、フェロー2名、レジデント2名でこの3ヶ月はローテーションを組みます。10回で1つのサイクルとして、まとまった内容になるようにプログラムをフェローに考えてもらっています。



2014年度の業績まとめ(見える化)

2015-04-02 23:11:12 | research
新年度を迎える前に、2014年度の自分の活動、業績をまとめました。

筑波大学へも年間業績は報告義務があるため、同時に済ませました。

自分の活動を振り返り、次のステップへ進むためのよい機会でした。

2015年度は、大型プロジェクトのpaper化があります。臨床でご一緒している若手の先生とcase reportなども
スピード感を持ってタイムリーに発表します。


桜満開の都内で学会会議の1日でした。

2015-04-02 22:49:16 | 感染症関連
本日は、年度始めですが、学会の委員会が2つ開催され出席しておりました。

重要な相談内容もありました。

今年6月の日本化学療法学会の生涯教育セミナーでのスライド・内容のpeer-reviewもそのひとつでした。
委員会で、このPeer-reviewを取り入れたことは本当によかったと思っております。2007年から開始して、丸8年経過しました。

お昼に会場に向かう途中に、少しだけ桜が見れました。

水戸は桜川という川があります。私の自宅はその近くなので、少し歩けば、川沿いの素晴らしい並木が見れます。
まだ咲いていない木もありますが、駅に近いほうは満開で、素晴らしいです。