矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

ユニークさをさらに磨きたい!異質、異端、異論のすすめ

2013-03-31 11:28:43 | グローバリゼーション関連
昨日は、家族が関西にお出かけのため、ひとりでリビングでSmooth jazzを聴きながら、いろいろ
読み物をしました。勉強させていただきフォローしている黒川清先生のblogで紹介のありました
日経夕刊のシリーズを読みました。

究極のロールモデルとしてもっとも尊敬する日本人のおひとりである黒川先生の自伝である内容を拝読し、うまくいかなかったことなどもさらけ出してお話されているところに非常に感銘を受けました。

必死の努力と失敗や挫折も当然ご経験されていらっしゃり、スーパーマンのようにも見える
講演スケジュールやお仕事などの裏側でどれほどの努力をされているのか、初めて感じました。

ずば抜けている方なのだからできて当然、というふうに私も感じていた面がありましたが、そうではないのだと思い、改めて尊敬の念が深くなりました。

先日大学時代に仲のよかった同級生と披露宴にお越しいただいて以来、再会したのですが、”外側から見える状態”と内情がいかに違うかをわかっていただいた感じです。”順風満帆”だと思っていたと言われましたが、とんでもない誤解です!と強調しておきました。

NYではいあがる期間、非常に苦労しましたし、Maastrichtの課題に追われて、夜中に甘いものを食べたことからかなり太ったり?、自身が”国内で異質、異端”?と解釈されて、半ばコミュニケーションを諦めたい?ような気持ちになることも多々ありますし。

それが一歩国外に出ると”かなり普通””平均?””むしろ当然”という形になるんですから、”自分の頭がおかしくなる”ような感覚に陥ることもあります。
国外では”average"から脱却するため、どうしたらよいか懸命に模索しています

高校時代頃から、ともかく”みんなと一緒のことは嫌だ”と直感的に感じていました。
語学、歴史、哲学、文化人類学などの文系科目のほうが圧倒的に好きだったにもかかわらず、理系にチャレンジしてみたり。

東にみんなが行くなら、自分は西向き or 南北向きに、など。

”me, too"ほどつまらないものはないといまでも思っています。

協調性の問題とは異なると思います。

ユニークさの有無、自分ブランドor 自分のカラーの有無だと思います。

あと、鶏口となるとも牛後となるなかれ。。。ですかね。

黒川先生のインタビューで、バングラディシュへ休学して赴いた方のエピソードが記載されていました。

”人を頼らず、自分で好きなようにやってみる”というアドバイスでした。
いまの自分にもあてはまる感じです。

自分が思っている状態へ少しでも近づくために、またゼロからでもスタートしたいと思います。


友人知人の異動がたくさんあります~。

2013-03-30 17:51:31 | 日記
3月、4月は日本ではやはり異動の時期で、多くの友人、知人が異動するようです。最近は、Emailでもなく、facebookで異動の様子を知ることが多くなりましたね。

ちょっとリラックスしているときにweb surfするとTVみたいな感じで、情報が流れるので、すぐに時間がたってしまって気をつけようと思っているところです。
何事にもPros, Consですね。

さて、皆さん、人生の区切り、転換期でさまざまな新天地で、国内、国外へ羽ばたいていくようです。どこに住んでいても、すぐに情報交換もできるので、私が渡米した95年ごろとは格段に近い感じです。当時といえば、Windows95が世界制覇したような時期で、AOLがEmailの多くを占めて?いたように思います。2000年に一時帰国していたころと比べても、医療、特に臨床感染症の領域に関して言えば、”隔世”の感さえ感じるぐらいの目覚ましい進歩と発展があると思います。まだまだ自分が目指している状態には遠いですが。。

人生の転機になった2005年、さらに4年後の2009年、さらに4年後の2013年。私の仕事はおおよそ4年ぐらいで区切りが来ています。

これからも3-4年ごとに目前の目標と自身が最終的なゴールとしているところを目指して進みたいと思っています。

さしあたって、Maastricht大学のPh.Dコースが最短4年なので2017年卒業を目指します。Proposalで示した4つのstudyを最低4本のpaperにしてpublishする必要があります。
impact factorを取得しているpeer-reviewed international journal でPaperが最低2本publish済みで、残り2本はsubmissionの準備段階でもPh.Dのdissertation (oral presentations, questions)に申請できるシステムになっています。かなり大変ですが、independent researcherに育てる観点からは当然といえば当然の基準に思えます。

これに平行して国際臨床研究を走らせることになっているので、体力と知力、気力の充実が大切な状況です。

根幹となるゴールを十分に達成できる環境を早くつくりたいと感じています。

自身の人生は、やはり自身の責任で、家族の人生のゴールも一緒に達成できるところで、決めていきたいと思います。

私のビジネス関連の仲間から、他人に決断を任せるな、とのメッセージをいただき、人のせい、環境のせい、自分の能力のなさのせい?などの言い訳は手放すことと思います。
”本気で取り組めば” できないことはおそらく非常に少ないと思います。現に、あまりに多くのことをこなさねばならず、年明けは本当にどうなることかと思い、skypeでもEmailでも
mentorに、時間が厳しく忙しくて取り組めない、と正直に伝えました。そうしたら現実的なアプローチで、なんとか私がproposalを期限までに完了できるようにサポートの仕方を
変えてくださいました。

今日は、栃木は、曇りで肌寒い1日でした。当番で出勤後、近くの桜並木を見ながら散歩しました。桜のピンク、柳の新芽、山吹、白いお花などが素晴らしいコントラストで、
広い空間で、気分転換になりました。曇りでどんよりしていたのがとても残念でした。

3月末、桜が満開で、区切りの季節ですね。。

2013-03-29 21:10:50 | 日記
3月末、3ヶ月遅れでなんとか仕事を完了しました。こなしきれない仕事があるとずっと心が重く、気になっていたのですが、3月中旬以降、懸命にがんばってなんとか終了しました。
まだ残っている小さめの仕事が数個ありますが、さっと済ませて、もっともエネルギーと集中力を注ぐべき仕事に取りかかりたいと思っています。

今日は、疲れたので早めに帰宅しました。昨日は都内で会議があり、最終から2番目の新幹線で帰宅。家族がお風呂にお湯をためて待っててくれたのは大変、ありがたかったです。
今日から関西にお出かけです。やっぱり家族のありがたさを実感します。ひとりだとなにか、買い物してても全部自分だけのものになってしまって、
なんとなくさみしいものでした。

今週は、初の家族作のカレーを食べたり、いろいろイベントがありました。

栃木で迎える9回目の桜は、満開で、歳月の流れを感じます。ちょうど丸8年経ちました。当時と比べると臨床も教育もずいぶん、よくなったと思います。
まだまだ、自分が目指しているところには届いていませんが、毎年のことですが区切りですね。

文字通り、キャリア後半戦が4月から始まります。今日TV番組で、50歳で一念発起した方のお話がありました。

いろいろな選択に際して、明らかに20代のころに比べると大きな決断を慎重にするようになりました。でもやっぱり考えても答えがでないものは、
やってから考えるほうがよいのかなと、いつものように思います。医学部6年生のときも、横須賀米軍病院に行くべきか、沖縄米軍病院に行くべきか、迷いに迷い、
Pros. Consを書いて並べてにらめっこして、最終的には、沖縄で親切にしてくださった現地の先輩のやさしさと親切さ、病院の大きさ?で決断したのを思い出します。
当時の受験仲間だった人たちとは、いまでも交流があります。沖縄の同期はもちろん、交流は続いています。


お昼に少し歩くことに

2013-03-26 22:51:23 | ヘルス 健康管理
運動不足を解消するため、お昼時間に15分ぐらいでも周囲を少し歩くことにしました。

ランチ休憩のときに10-15分でも歩ければよいかなという気で、今日はやってみました。

快晴で風が気持ちよく、やってみてよかったと思いました。

その後、思わぬハプニングが判明し、キャッシュカードを作り直すことになりあたふたしました。

そうこうしているうちに、診療が急に忙しくなり、みんなでがんばりました!

ビジネスアワー以内に間に合うかぎりぎりの15時から取り組み、なんとか17時までには方針も決まり治療開始できたのでよかったです。
これがもう少しおそければ、このような迅速な治療の開始はできなかったと思います。
大学ならではの連携と専門性の高い診療ができてよかったです。

昨日、都内でしばしのお花見しました。

2013-03-25 22:02:52 | プライベート
昨日は、午後から都内に出まして、ニュースで桜が満開ということでしたので、家族と少し皇居などのあたりを歩きました。

幸い、あまり人も多くなくて、皇居の中も少しだけ散策しました。10年以上前に短期に都内に住んでいた頃は、週末、皇居に行って、
芝生に寝転がって、本などを読んで過ごすこともありました。皇居の周りのジョギングもたくさんの人がしているのを見ながら過ごす週末でした。

運動不足で、ジムでトレッドミルに乗って鍛えたいですがなかなか叶いません。毎日の生活に組み込むにはどうしたらいいかなあと考えていますが、
自宅のリビングでストレッチをするくらい?(家族はTV見ながらやってます)かな。

また夕方には、これまでご縁のあった若手の方々とプライベートなお食事会をしました。初の試みでしたが、なかなかゆっくりお話できなかった方やローテーションで
ご一緒した方などを中心にお集りいただき、楽しいひとときとお食事会でした。

またこのような機会を持ちたいと思っています。

仕事上も、すでに3ヶ月締め切りを過ぎてしまって待っていただいているものを先週ひとつ仕上げ、いま業務の合間に集中して行っています。水曜日までにはなんとか終了したい!と思ってやっています。翻訳とはいえ、Maastricht大学の学生評価の大家であり、昨年、医学教育学の”ノーベル賞”ともいえるKarolinska Awardを受賞した
Cees van der Vleuten先生の書いた文章を訳しています。彼のいつもの口調の英語で語られており、明快な説明とユーモアのある語り口がなかなか興味深いです。

4月初旬はCochraneのほうの仕事を進めないといけないし、今週後半に臨床研究のほうも重要な会議がありますので、Multi-taskで
頭の切り替えが大変です。

都内は桜が満開ですね。。

2013-03-24 10:04:45 | 日記
栃木は、まだのようですが、都内は、桜が満開で、たくさんの人が見ているようです。

今日は、家族と都内に出る予定です。

チャレンジと前向き指向で桜の季節を過ごしたいです。

新しいことを始め、またいつもの自分らしい行動と決断ができるとよいかなと思います。

久しぶりの再会と電話

2013-03-23 11:26:46 | 日記
週末に、久しぶりに大学の同級生が来客として大学を訪れました。お互いにいろいろと人生経験も積み、今後の生き方をどうするか、などの話までおよびました。

仕事上の話をしにきていたのですが、日本の医療政策や今後の展望などの話もしました。

夜にはしばらく会ったり接する機会がなかった友人のひとりから、珍しく電話をもらい、1時間ぐらいお話をしました。なつかしいですね。

お互いに転換期にあり、10年ぐらいまえに一緒に過ごした金閣寺などの話をしたりしました。学会などでも食事したり宿泊先でもご一緒したりする親友なので、積もる話になりました。

少し離れている間に、お互いに前に進み、それぞれが必要な勉強していたことを話しました。

ひとつの課題を卒業すれば、次のステップが来るものですね~ということで納得しました。

あまりのタイミングに驚きました。

私もキャリア上、大きな転換期にあり、新しい高い目標もでき、重要なことに集中したいと思っています。

優先順位が低いものを思い切ってやめて、限られた時間を大切にしたいと思っています。

TOEFLを大学入試に導入する提案ありだそうです。

2013-03-21 20:44:57 | グローバリゼーション関連
新聞記事で、5年後を想定し、TOEFLを国公立、私立の大学入試に導入する方向の提案があるそうです。自民党の教育再生部会による報告だそうで、
選挙公約に入れるとのこと。

同じ新聞記事で、Natureおよび関連雑誌への掲載論文数がAsian-Pacificで、中国に抜かれる見込みと。

私自身も上海、台北、バンコク、タイのコンケン、シンガポールなどを自分の目で見て、大学施設の充実ぶりを体感して、非常に危機感を覚えてきました。
2000年以降、じわりじわりとその危機感は現実化し、とうとう数字でも目に見えるようになったのかと思います。

国内では、世界的課題である、戦争、貧困、身の安全などの問題はほとんどないし、食べ物に困るわけでもなく、”平和”で平凡な幸せもあり、恵まれているとは思いますが、国外で活動して帰国すると
国外とのギャップに当惑します。

国内にいると、いつも”静止画像”の世界にいるみたいで、ほとんど動きがなく、変化も遅いか起こらず、国外で活動しているときに
体感するものとの隔たりが益々大きくなっている感じがしていました。

このあたり、日本が活気づくにはどうしたらよいのかなと考えずにはいられません。もっとワクワクする世界はあるし、可能性を最大限試すことができるフィールドがあるし、
国内スキームと閉塞した日本の社会システムでは想像もつかない可能性が広がっているのを自分はいつも体験しています。

英語は水や空気のレベルの不可欠のツールで、このハードルを楽しみながらクリアできれば、日本はもっともっと世界に貢献でき自らも活性化できると信じています。

今年大学生になる方の記事もありました。
私がもし人生をやり直せるなら、小学生ぐらいからバイリンガル教育を受けてみたいです。あるいは先日TVで見ましたが、シンガポールに移住などして
日本語ー中国語ー英語のトリリンガルになるのも理想ですかね。あるいは欧州に住んで、英語、フランス語、ドイツ語などmulti-lingualになってみたいです。
日本人でいたいので、日本人のアイデンティティを中学生ぐらいまで日本語をしっかり学んでから渡米するか、
国外の教育を受けにいくと思います。大学は迷わず米国大学へ。大学中にも中国やインドなどの大学で交換プログラムで単位互換してもらい、大学院を欧州などで。
医師か天文学者になりたいので、その道へ。母国との行き来をしながらキャリア形成、というような道を考えます。

語学の勉強が大好きなので、可能性は広がりますね。いまからでも遅くない!ですね。

My final proposal has been uploaded!

2013-03-20 15:53:06 | Maastricht Universit
I had a skype meeting last night. I was surprised to have a lot of modifications and revisions on my proposal. I corrected it this afternoon (or all day today) and finally uploaded it into the University system. Hopefully I can get in as a Ph.D candidate.

My mentors are truly fascinating and I admire their very insightful comments and suggestions. At the end, they gave me a lot of "hands" to be in time for the submission deadline.
I am so excited about this project and I hope to get good outcomes from this project.

大学のシステムは非常にしっかりしていて、体系的にPh.D学生用のProposalが学内で見れるようになっています。同じ施設内でのコラボレーションも促進されるようにとのことで、
Maastricht大学のSHE (School of Health Professions Education) 内でシェアされるシステムです。すばらしい!

Journal投稿用のサイトに近い感じで、registration numberも発行され、番号で管理されます。これからexternal reviewer 2名にreviewされます。

すごい体系的なシステムに感動しますし、expertiseの高さに感嘆しています。こうしたところで学べる、リサーチできることをとても幸運に思います!

先週末のMDACCとのコラボレーション、ジョイントカンファレンスもそうでしたが、常にそういったtop notchの方と仕事をすることが自分のキャリアの基軸であると
確信しました。今後の方向性も世界での仕事を中心に組み立てる予定です。

これまでは、自分のスキル、専門性を直接的に母国に還元することに没頭し、懸命にやってきましたが、限界も感じていたところでした。
今後は母国のみならず、専門領域において世界的に貢献できる方向で、さらにそれが間接的に母国に還元できればと思います。

最終Skype meetingが本日あります

2013-03-19 20:35:53 | Maastricht Universit
10月から3月のいままで、5ヶ月半にわたって、research proposalを考えてきました。

まだまだ文献の読み込みが足りませんが、最終の提出期限が21日で、これから最終skype meetingがあります。
事前にすでにEmailでコメントが届いており、入念に読み込んでいただいていることがわかりました。ありがたいことです。

幸いなことに、私の興味とmentorの興味とリサーチ分野がかなり似ておりオーバラップしているのでexpertiseをそのまま教えていただけます。
一方で気をつけないと、興味が重なりすぎているといつまでも自分のユニークさを出せなくなることもあり、自分のオリジナリティをしっかりと
確立したいとも思っています。

いずれにしても2名のmentorとディスカッションできることで半年近く取り組んできたproposalがようやく完成しそうです。
リサーチを開始してから、いろいろ軌道修正が必要になることが常だそうで、暫定的にも現時点で学術的に妥当なproposalであることが求められています。

自力ではとてもこの高い基準をクリアすることはできなかったと思いますので、非常に貴重な教育を受けることができました。

新聞記事で、TOEFLが国家公務員試験に導入の方向

2013-03-17 15:26:29 | グローバリゼーション関連
ようやく日本にも、客観的なspeaking, writing, listeningをバランスよく評価する方法が導入されるようです。数日前の日経新聞で読み、
非常にうれしく思いました!

2年前にMaastricht入学にあたり英語力証明書類のため受験しましたが、非常に進化して、TOEFL のiBTですが、素晴らしい内容です。これほど現場をシミュレーションした
アセスメントになるのかと思うほどでした。(大学での学生生活に必要不可欠な場面設定での英語力評価)。

教育理論の基本 ”Assessment drives learning." 評価方法が学習を規定する。

日本で、大学入試をはじめ、”アセスメント”が現在の時代にそぐわなくなっており、よってリアルタイムのグローバル世界に通用する人材育成がきわめて困難になっている状況を
見ますと、画期的な変化と思います。いまとなってはこうした取り組みを10年以上前に始めた韓国などになんとか追いつきたいと思います。

国家公務員の試験が変われば、大学入試も変わる? 
ローソン、ユニクロ、楽天などグローバル化で進化している企業では、英語公用語なども進み、アジア出身の外国人を採用する動きらしいです。
日本人と外国人が国内企業の採用でも”競争”の時代になってくれば、より英語力は不可欠になるでしょうね。いまでも”水や空気”ぐらい大切で
ないと少なくとも”世界では生きていけない”ツールです。また英語さえできればよいというわけでもなく、何人かの帰国子女の方と接すると英語がnativeだから
優れているとは限らず、言葉の問題でなく、”人間力”と感じます。言葉は文化の鏡ともいえ、異なる考え方、捉え方に触れるきっかけでしょうね。
自己の相対化によって初めて自己をより深く理解する、ということを若いうちからできるとその影響は多大に感じます。

さらに初等教育の改善の必要性や立ち後れもOECD諸国をデータを見ると際立っており、非常に懸念しています。

個人的なことでは、来年度大学への関門がある甥は、12歳ごろに一緒にアトランタに行ったことがきっかけで、米国大学への進学も念頭に高校生活
をおくって来きました。言語や文化背景の異なる世界で、”自力本願”で生きる力(人間力)を鍛えてほしいと思っています。

小さな一歩を、自分の環境内でも始めたいと思います。

そのKick offの感じで、MD Anderson Cancer Center のfacultyと再会できたことは大きかったです。
非常に楽しい”異診療文化・異教育文化交流”でした。

MD Anderson Cancer Centerと聖路加国際病院のJoint Symposium終了しました。

2013-03-16 22:00:19 | 感染症関連
昨日と本日、MD Anderson Cancer Centerと聖路加国際病院のJoint Symposiumがありました。

懐かしい恩師やシニアフェローの人たちと再会し、しかも日本でアカデミックにもハイレベルのディスカッションができましたことは、私個人としても
非常にexcitingで、scienceを感じられ本当に楽しい時間でした。こういうディスカッションが日本で開催できたことは”history"の1 pageを開いたことと
思います。

今回、どの症例も教育的で感染症の専門診療ならではのディスカッションでした。ほかの施設や感染症科医師と”他流試合”することの大切さを改めて思いました。

継続的なコラボレーションが大切だと思います!

ワーグナーを聴いています。

2013-03-15 10:10:50 | 芸術 Art
移動中のJRやフライト中に、好きな音楽を聴けると癒しになり疲れが取れたりしますが、マイブームはクラッシックでワーグナーを聴いています。

新幹線の中の音楽ですが、とてもよい感じです。オペラはNY在住中はなるべく暇があれば有名なレパートリーは見に行きました。日本の値段に比べれば”格安”ぐらいの値段で見れます。
centerの前列ぐらいでも当時、250ドルぐらいでした。服装がみなさん黒の正装なのでそういう席に座るときは緊張しましたが。

当時三大テノールと言われた歌手で、すでに亡くなったパバロッティのAIDA (アイーダ)、蝶々夫人、カルメン、フィガロの結婚など懐かしいです。
震災後に来日したドミンゴ(引退直前に)の声も忘れられません。カレーラスのコンサートは行ったことがありません。

世界史をかじりかじり勉強したいと思っていますが、特に芸術史、建築歴史に興味があります。
家族が芸術学が専門なので、その影響もあります。

いろいろな世界の人と話をするときに、いわゆる”一般常識””教養”の少なさを実感するので、話についていけるように勉強したいと思っています。
世界政治、経済についても、ある程度、常にアップデートしていないと、例えば、オランダでエジプトのクラスメートやパキスタンのクラスメートや
UAE、Saudi Arabiaなどいろいろな立場の方がおり、和やかながらも、相手の状況を知った上で仲良くおつきあいしたいと思っています。


アジアの方と話をするときに、中国史、台湾、香港の関係などはよく知っておかないと失言することになり、植民地化していた当事者の日本人が”まったくよく理解していない”と
思われるといけないなと実感します。

ところで、昨日宿泊したホテルが、ヨーロッパ調の素敵なホテルでとっても喜んでいます。名古屋から10分ぐらいの駅ですが、のぞみでは通過駅でこのような機会がなければ立ちおりる機会がなかったのでご縁を感じます。お花や内装が素敵で、朝食でオリーブオイルとフランスパンがおいてあったのはおしゃれだなあとひとりワクワクしていました。

朝、家族とも電話で話して今日は深夜になってしまいますが、予定通り帰宅することを伝えました。。。明日は本場の合同シンポジウムです。しっかり勉強してきたいと思います。
わたしも感染症科の専門医教育のセッションでモデレーターになっており、日本の現状についてコメントさせていただく予定です。

明日から母校MD Anderson Cancer Centerの恩師らに再会

2013-03-14 22:48:55 | 感染症関連
本日は、初めて降り立つ三河安城駅から最寄りの病院にて、感染症の講演をさせていただきました。

とっても熱心な研修医の方といろいろお話できたのがとても大きな収穫でした。日本で、確実に、よい教育を受けて育ってきた医師が増えてきていることを感じる体験でした。地道に少しずつでも「やるべきこと」を積み重ねていくことが必要であることを感じました。

昨日の会議でご一緒した方から、「できること」だけを考えて、インフラを懸念するあまり「小さくまとまる」よりも、大局を見て、「やるべきこと」を考え、それをどこまで現場と折り合いをつけるかを考えて削減していくのがよいのでは?とのコメントをいただき、非常に感銘を受けました。

私がもっとも尊敬する日本人のおひとりの元世界銀行副総裁の西水美恵子さんのご著書のなかでも、問題が
「やるべきこと」でなく、「やるべきことをどうとらえるか」だと何度も繰り返されていました。

西水さんの最初の著書で、エジプト訪問時に自分の腕のなかで少女が脱水で亡くなる場面があり、それがきっかけで「脊髄に火がついた」と表現されるほどの情熱で世界の貧困解決に奔走された西水さんの生き方をいまでも鮮明に覚えています。

私自身も、実は、帰国すべきか迷いに迷っていた頃にアトランタに行く機会があり、3Cと呼ばれるアトランタ(Coca Cola, CDC, CNN)で、現地の日系米国人の知人に、コカコーラ博物館に行くぐらいなら、絶対にMarin Luther King Jrの博物館に行きなさい!と激励されて、行きました。

Coca Colaにも行ったのですが、Martin Luther King Jrの博物館にも行って、”衝撃”を受けました。広島の原爆博物館に初めていったときのような衝撃を受けました。録音された”I have a dream."という生のスピーチを聞くことができ、オスロでノーベル平和賞を受賞したときなどの当時の写真もいっぱいあり、社会活動に一生をかけた人の人生を垣間みて、感動しました。私も母国のために何かしたいと決断しました。

そのときに購入したWashington DCでのMartinの演説時のポスターは自宅のリビングにいまも貼っています。

人間なので、環境や不条理に左右され「価値観がずれたか?』「自分らしくない」と思うこともありますが、世界のリーダーたちの生き方を振り返りながら、「自分が等身大でできること、やるべきこと」をただやり続けるだけと思い直しています。間違ったら修正する、ぶれたら、ずれたら、戻す、ただそれだけですね。

明日から、東京の聖路加国際病院で、母校University of Texas MD Anderson Cancer Centerの恩師ら数名が来日して合同シンポジウムが開催されます。自分のキャリアの原点で、専門診療やProfessionalとしてのあり方をおしえていただいた恩師や2つ上だった先輩に再会できることをとても貴重な機会だと思っています。

「自分の原点に立ち戻る」「ずれてきた価値観を修正する」よい機会だと思っています。
講演の開始前にNeutropenic feverの第一人者のDr. Kenny Rolstonらとラウンド予定で、非常に楽しみにしています。



私も英語による医学教育を拡大する予定です!

2013-03-13 23:09:35 | グローバリゼーション関連
今日の新聞で、京都大学が、教養課程の教育の多くを英語で行うことを決めたそうです。

これはぜひ実行して、英語によるディスカッション力を若手が無理なく身につけるようになればと私も賛成です。

母国の言語と文化は不可分であるため、維持しつつ、日本のこれからを担う人材に不可欠の”水や酸素”に近いぐらい重要なツールである英語による
ディスカッションや、人種や背景の違うひとに自分の意見を等身大で伝える力は重要です。プレゼンテーション力は強力なツールです。

私も個人で開始していたTEME Teaching and Learning Medicine in Englishを、継続的に特に学生さんたちに常時提供できるような仕組みをつくりたいと思っています。もちろん研修医の方も含め、英語でのディスカッションは”普通のこと”になるようなインフラ整備をしたいです。

いろいろ公開セミナーやそのほかの方法で試しながら、学習者の位置・ニーズ、グローバル世界から必要と考えられるニーズ、各ステークホルダーのニーズなどのニーズ分析をふまえ、教育フォーマットが作れればと思っています。