矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

2月1日水曜日 抗真菌薬はじめの一歩 2017 講演します

2017-01-28 21:39:24 | 感染症関連
2月1日、都立病院の薬剤師の方を対象に、新宿で講演会にお伺い予定です。

久しぶりに、「抗真菌薬」のお話です。


「抗真菌薬はじめの一歩 2017」


おちは、

「”しんきん”に、”しんきんかん”を持っていただくこと!」

(=真菌に親近感を持っていただくこと!)

難解?と思われがちな真菌ですが、感染症屋の私にとっては、真菌のグラム染色はとってもかわいいし、アスペルギルスのブルーはとっても美しいです。


免疫不全の患者さんには重篤な疾患を起こすため、しっかりと学習して、救命に貢献できれば、と願っております。

ICT 感染対策チーム 新年会

2017-01-27 00:32:26 | 感染症関連
当院の感染対策チームで、新年会が開催されました。

大好きになったワインの美味しいフレンチのお店でした。

水戸のハイレベルなスーパーグルメのお店で、お食事もとても美味しくて1000 kcalはあった?!と思いますが、この日は食べました!


このたまご?がのったようなムース(何が材料かわかりませんでした)が、ものすごくまろやかで、おいしかったです。
絶品!

水戸市内はハイレベルな(良質かつ匠のわざあり)お店が多く、職人気質で、感動的なお店が多いです。




細菌性髄膜炎: 朝日新聞 「患者を生きる」シリーズ

2017-01-21 15:54:48 | 感染症関連
先日、朝日新聞の記者の方と、細菌性髄膜炎について、お話いたしました。

「患者を生きる」シリーズで、この疾患を取り上げるとのことでした。

2017年1月16-20日の5回シリーズでまとめられていました。

私は最終日の1月20日金曜日の朝刊で、肺炎球菌のワクチンの成人に関する部分でコメントさせていただきました。

定期接種の対象となっている(国が助成している)65歳以上、60-64歳で心臓、肺に疾患がある患者、HIV感染患者

に加えて、年齢によらず、

喫煙者、糖尿病患者、腎臓病・透析患者、肝臓病、心臓・肺疾患、HIV/AIDS患者、ステロイドなどの免疫抑制薬を使用中の患者などでは、
接種が推奨される点を申し上げました。

国民教育に役立てば、と節に願っております。


当院のワクチン渡航外来では、予防の徹底を実践しております。

肺炎球菌ワクチンを接種するために受診した患者さんには、破傷風トキソイドも同時におすすめして接種いただいております。
高齢者の破傷風の発症を防ぎたい、と発症患者を診療するたびに、医療政策による国民の健康保持、予防医療の推進に駆り立てられます。

デジタルサイト(登録必要)

デジタル朝日新聞サイト

1月20日金曜日 17-19時 4施設合同感染症科ケースカンファレンス

2017-01-19 23:45:21 | 感染症関連
明日、2ヶ月に1回の定期4施設合同感染症科ケースカンファレンスです。

場所 東京 品川駅最寄り 高輪病院

日時 2017年1月20日金曜日 17-19時ごろまで

1施設 30分、4例の予定。

症例提示
水戸協同病院、高輪病院、自治医大附属病院、自治医大さいたま医療センター.

来年度は、都内の病院との連携も考案中です。広く感染症科専門診療をしている施設と、質の高いディスカッションを推進します。
特に、自施設で頻度の少ない疾患について、相互で補完し、多様な考え方、アプローチに触れる機会にしたいと考えます。
その根底には、サイエンスに基づいた思考フレームがあることが前提。(同じページでディスカッションできる)。

水戸協同病院・感染症科 ワクチン手帳(パスポート携帯用)

2017-01-19 23:11:36 | 感染症関連
2016年の9月以降、周辺の旅行会社に、当院の事務責任者の方々と、ワクチン渡航外来につきご説明に上がりました。

そのような努力のかいあって、ワクチン渡航外来を受診してくださるかたがかなり増えました。

それに伴いまして、やっと当院でワクチンを接種した患者さん向けに、「ワクチン手帳」を作成しました。

パスポートに入るワクチン記録書です。

最近は紙の質が進化して、折っても破れにくい材質があるそうで、和紙でそのようなものにしました。

3つ折りにしてパスポートに入ります。

Yellow cardと呼ばれる黄熱病ワクチン接種の証明書が黄色のため、当院も黄色に近い色にしています。

本日初めて使いましたが、「感動的」な瞬間でした!

ようやくルーティンに、「ワクチン渡航外来」が動き始めました。

充実の感染症科専門外来

2017-01-19 23:02:20 | 感染症関連
年明けから、感染症科専門外来は、とても充実しております。

当院は、総合内科の外来がありますので、感染症科は専門診療に集中できる環境で、ありがたく思っております。

感染症科を開設して丸3年になりますが、石の上にも3年。外来はかなり充実してきました。

本日は、ワクチン渡航外来、感染症科外来への紹介が数名あり、当科医師3名で診療にあたりました。
入院になった患者さんもいたため21時頃まで3人で対応しておりました。

連携でありがたかったのは、画像の読影をリアルタイムで即時、放射線科の先生にしていただけたことです。
そのおかげで、即診断がついた患者さんもいました。紹介患者さんの持続する微熱の鑑別でした。画像が威力を発揮した症例でした。私一人では診断ができなかった患者さんでした。

また循環器科や検査部との連携で、緊急心臓エコー、胸部CTなどで診断ができた患者さんもいらっしゃいました。

本日は、疲れて帰宅。

臨床研究のノルマが遅れましたが、爽快な気持ちで、明日早く起きて、「朝めし前」に仕事します。
私の場合、朝の1時間の集中力が、夜の2-3時間に勝ると思います。

先日の国際学会出張時、朝食後、すばらしい景色とさわやかな朝、ホテルの"瞑想風”なBGMのおかげで、幻想的な雰囲気のなか、アイデアが続々湧いてきたため、一気に仕事しました。

本日、ユタ大学感染症科 津覇先生 Web-conference終了

2017-01-18 21:14:09 | 日記
本日、定期で行っているユタ大学感染症科 津覇実史先生のWeb-conferenceが終了しました。

今回で2回目。

毎回、非常に教育的な症例を、精緻に文献検索してプレゼンテーションしてくださり、大変楽しみにしております。

私もとても勉強になっております。

無菌性髄膜脳炎の症例で、鑑別の体系性の勉強にとてもよい症例でした。

PCRのパネルが普及した米国診療を当院のフェロー、レジデントの方と共有できてとてもよかったです。

また次回をお願いしました。

信じる力 ~潜在能力を引き出す〜

2017-01-17 23:38:22 | 日記
年末年始から、マルチタスクとなっておりますが、なんとか立て直す気力が出てきました。

「完成してプレゼンしている自分」

をひたすらイメージして、数ヶ月、全力疾走する腹をくくりました。

Maastricht大学のコースに入学するときも、仲間の勢いに私も乗っかってなんとか乗り切りましたが、今回もご一緒させていただいている方々の勢いと熱意で勢いをいただきました。

家族にも食事などで協力してもらえることになりました。

TVで、オリンピック出場候補の若者の映像を見まして、「自分はできる」と信じていたから達成できた、とのことで、とても感銘を受けました。

自分で自分を信頼する、できると信じること。

原点に戻って、ありたい自分をイメージしつつ、

柔道で、かつて人気のやわらちゃんの言葉 「最高でも金、最低でも金」という感じで

「最高でも完遂、最低でも完遂」


素敵な "旅は道連れ"

2017-01-09 09:05:10 | 旅便り
今回のフライトでは、となりに座った方は、日本に住む息子さんに会いに来られたジンバブエ出身のお母さんでした。

めずらしいなあと感じたので、日本に住んでいますか?と聞いてみたのがきっかけでいろいろsmall talkしました。

日本では富士山に行ったり、築地市場に行ったり、お寿司を食べたりした、京都に行ってお寺を見た、とのことでした。
物価が高いですね、と言われました。

帰りはほぼ2日間ぐらいフライトとなるそうです。遠いですね。

そのほかイタリア人のご家族とご一緒になり、英語の発音からイタリア人かなあ、と思っていたら、ミラノ出身とのことでした。
ご主人がエンジニアリング、奥さんが看護師さんで3人の子供さんがいらっしゃいました。人がよいご主人がいろいろ話しかけてくださいました。欧州の方は、女性に対して "マダム "と丁寧に呼びかける方が多いのもお国柄を感じます。


アジアパシフィック医学教育学会 APMEC 2017

2017-01-09 08:21:40 | 医学教育
今週は、アジアパシフィック医学教育学会APMEC 2017が開催されます。

2011年から参加しており、今年で7回目を迎えました。毎年発表の機会をいただいておりますが、継続することの大切さを実感します。

アジアでの開催は、コンテキストが似ているためとても親しみやすく、近隣諸国とのコラボレーションもしやすいです。

台湾の方やシンガポールの友人など”学会の友”となった方々と再会するのが楽しみです。

ePosterのため、荷物がなくて助かります。座ってグループの発表を聞けるので疲れが少ないのも利点です。

2020年のオリンピックに向けた結核対策

2017-01-06 23:41:04 | 感染症関連
外国人がたくさん来日するオリンピックに向けて、結核対策の強化は必須と考えます。

国内の疫学では、75歳以上の高齢者の発生率が極めて高いため、高齢者を中心に、細胞性免疫低下の患者の対策が必要です。

これに加え、国外から入国する外国人の方で、結核蔓延国からの入国者については、結核についての対策が必要かと思います。

潜在結核についても、その対応を、診療科によらず、医学部教育、初期研修でも教育しておく必要があると感じます。

早速、現場で実践します。

インフルエンザとノロウイルス、対策本番です。

2017-01-06 23:38:30 | 感染症関連
年明けて、インフルエンザ、ノロウイルスが流行のピークになっています。

院内での感染対策を、しっかりと確認し、実行する最盛期になりました。

病室に入室の前後、患者ケアの前後、病室の環境表面をさわったあと、などには手指消毒(手洗い)を励行してください。

”その手洗い”が患者を救います!

自分も罹患するのを防いでくれます!


充実の診療・時間がほしい!

2017-01-04 23:29:48 | 感染症関連
1日は24時間しかないので、どうやって有効に使うかは自分次第で、優先順位をつけるのがとても難しいです。

いろいろなオファーをいただき、一部どうしても無理なものはご迷惑をおかけしてはいけないので、苦渋の選択でお断りしたものもあります。

チャンスの神様は前髪しかない

と言われますので、

迷ったらGo!

とビジネスで大成功している知人から教えていただいたことがあり、実行しております。

迷わない選択肢は、そもそも困らないのですが、「迷う選択肢」は、その気が半分はあることを示唆するので、Go!ということだそうです。

直感的に、アッと思う選択肢は、直感的にGo! として選択してきました。

今回は、さすがに参ってしまうボリュームで、思案しまいます。

Time is money.

で、タイムリーかつ迅速に仕上げる必要がある仕事は、重要ですし、工夫が必要です。

みんなで相談です。


筑波大学 x ボルドー大学のオリジナルワイン

2017-01-03 21:43:27 | お料理、食事
年末年始、家族と集まり、新潟の日本酒(小さい瓶のおみやげなど)をいただきました。

スーッと飲めてしまう(つっかえない)のが良質の日本酒です、と秋田で教えていただき、そうなんだ、と納得しました。

秋田からいただいた銘酒の3本は、忘年会でみんなでいただきました。

年末に、筑波大学のオリジナルワインがあるとのお知らせが学務から届きまして、ようやく購入しました。

ラベルも大学の芸術学部の先生のデザインとのことでした。

限定販売だそうです!






追悼

2017-01-03 21:37:54 | 日記
年末年始にお亡くなりになったニュース 2名。

大学時代から声が好きで、最近もフライト中にアルバムFaithを聴いていたGeorge Michael ジョージ・マイケルさん

"Faith"は、英国に行っていたときに初めて聴いて、とても”しびれ”まして、それ以来、好きな曲です。

同じ英国で、当時Culture Club (ボーイジョージら)も独特の音楽を出しており、好きでした。

岡山県出身のため、渡辺和子さんはとても親しみを感じる方でした。ご著書も何冊か買って読みました。

人間の成熟を教えていただいた本です。考え方、生き方、先人の叡智を学ぶ機会でした。