矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

3冊ぐらい本を購入して読んでいます。

2012-01-31 09:48:28 | 著書紹介
今年は、米国、中国、ロシアの指導者の選挙があり、大きなイベント続きです。

一般市民の私も、非常に大きな関心を持っています。

今後の世界と日本の立ち位置を考えるうえで興味深い本があったので3冊ぐらい購入して読んでいます。

ご存じの方も多いと思いますが、アマゾンでもベストセラーになっている北朝鮮の長男の方のインタビュー本。
やはり韓国留学経験のある記者の方だからこそ書けたご著書かなと思いました。現地の事情に精通していることは大きな自分の”ツール”ですね。

「父金正日と私、金正男独占告白」五味洋治著 文藝春秋 TVでも話題が集中していました。

「変われる人、8000人のキーパーソンと会食してわかったこと」鮒谷周史著 かんき出版

「2022年、これから10年、活躍できる人の条件」神田昌典著 PHP新書

http://www.kandamasanori.com/

はじめてGoogleでお顔を拝見しましたが、以前はどういうわけか文体から中高年の方で太った方という勝手なイメージを持っていたのですが47才という非常に若い方で、ダンディーなビジネスマンという感じの方だと知りました。断然ファンになりました。

人の先入観とはいかに偏ったものかを自分自身驚きました。

今回の著書は、かなりポジティブな文体で、日本と日本人を元気にしたいとの願いが込められている印象を持ちました。

「踊る中国、沈む日本」という章は非常に刺激的なタイトルで、最初に飛びついて読みました。私自身が数ヶ月前に上海で「動物的直感」として感じた中国の「凄まじい勢い」をまさに体現している感じだったからです。

しかし中国も少子化で2025年ぐらいで成長は止まるようです。2060年ごろにはインドがGDP世界一となるとのこと。

いずれにしても、世界経済の中心が、アジア、特に中国、韓国、台湾、香港、インドネシアなどに大きくシフトしているので自分自身のキャリアプランでも、現在の若者がいかにサバイバルしていくか、重要な示唆を提供してくれていると思います。

神田さんも英語と中国語を話せることがやはり有利であることを説いていらしたので、私の直感もまんざらではなかったと思います。


「芸は身を助ける」とことわざで言われていますが、これからの時代は、

「多言語力と現地国経験」が身を助けると確信しています。各国の人と様々な文化や考え方を理解し、体験したことのある世界市民グローバルシティズンが多いに活躍できる時代がますます進行するでしょう。

Multi-lingual + Multi-culturalな人材が求められていると感じます。医療も同じ。国境を超えて仕事ができる時代なので、
いかに自分のウリを「多言語力と現地国経験」でつくるか、それに加えてcutting edgeのexpertiseを持っているかが要求されると思います。

アンテナとexpertiseを戦略的に研ぎ澄ますことが「生き残りの唯一の方法」ではないかと思っています。


その意味で、言語力アップと現地国経験として中国に住んでみたいですね。






晴天の週末です。

2012-01-28 12:38:17 | プライベート
週末は仕事ですが、晴天でさわやかです。

自分のオフィスからは太陽の光が見えないので、天気はまったくわかりませんが、お昼ごはんに外に出たら晴天でとてもさわやかでした。

体が疲れていますが、この週末はかなりクリティカルに忙しいので頑張ります!

宇都宮ぎょうざ

2012-01-27 22:14:46 | 日記
家族団らんで宇都宮ぎょうざをいただきました。

せっかくの機会なので焼きたてを買って夕食に食べました。やっぱり一人で食事するよりは
何人かで食事するほうがとても楽しいですね。

ダボス会議の模様を石倉洋子先生のBlogで拝見し、すごいなあと感銘を受けています。

土日は仕事です。

オランダの課題も佳境に入りなんとか仕上げたい週末です。

ダボス会議が始まっていますね。

2012-01-26 12:44:05 | グローバリゼーション関連
世界が注目しているダボス会議world economic forumが始まりました。

遅い夕食を食べながら、BBCでダボス会議の中継を見ていました。

今回はどんなことが議論されるのかとても興味深いです。


WebsiteやBBC, CNNなどを見ながら注目しています。

一度は参加してみたいです。招待でないと出席できないのでどうやったら行けるかなあと数年前から思案しています!

Professional Ballet Dancer バレエ

2012-01-26 12:44:05 | 芸術 Art
日本が誇る世界の英国ロイヤルバレエ団の至宝と称された吉田都さんの本を買いました。

小柄でとても謙虚な方ですね。。世界の頂点を極めた方の言葉で印象的だったのは、100%ではなく、120%という言葉を使っていることです。120%確信した、120%の演技をするなどと100%を超える(つまり過去から確実に成長していることを目標にしている)ことが日常な人生を歩んでこられたのかなと想像しています。

吉田さんは、2010年6月の日本での英国ロイヤルバレエ団の公演で「ロミオとジュリエット」を演じそれを最後に英国ロイヤルバレエ団を退団されました。チケットが完売で吉田さんの出演する公演は見れなかったのですが、別の方の公演を見ました。

バレエは家族が小さいころから親しんでいたのでNYに在住中は何度かバレエ NY City Balletの公演を見ました。

昨年の年末にも久しぶりにバレエを観たのですが、とても素晴らしかったです。

3月に吉田さんが主演するバレエがあるので見に行く予定です。

日本の至宝、世界の至宝である吉田さんの120%のperformanceを今から楽しみにしています!

私自身も、自分の目の前の壁を超えます!

ePortfolioとe-learningのopen source program

2012-01-22 23:06:02 | 医学教育
昨日の耳よりのwebsiteにつづき、ePortfolio, e-learningのopen source programをご紹介します。

こういうのを知っていたらすぐにでも安価にいろいろ実行できるのではないかと思いました。

さっそくaccountをつくってみました。

ePortfolioのePortfolio program (Maharaと言う名前)

マハラジャを想起するので覚えやすいです。

http://mahara.org/

e-learningの無料open soft Moodleムードルというそうです。
Moodleでgoogleしてみてください。

週末 自宅の片付けをしました

2012-01-22 13:30:42 | プライベート
今週末は、ぜひオランダの課題を仕上げるぞ!と意気込んでいたのですが、昨日は都内に出て、今日は朝から大掃除をしていました。部屋が片付き空間の印象が変わるとずいぶん、エネルギーが変わると思います。物理的にすっきりすると気持ち、意識もすっきりしてとても
気持ちがよいです。

関東は、昨日から雪模様で、今朝からどんよりした空です。雨は降っていません。

家族とここ1週間ほどずっと一緒に過ごせるのでとても安心した気持ちになります。

週末は家族団らんで”ほっこり”とした冬の1日を過ごしています。


e-learningの国際シンポジウムに参加してきました

2012-01-21 23:27:13 | 医学教育
今日は、雪が舞うなか都内で開催されたe-learningの国際シンポジウムに参加してきました。オランダのプロジェクトをなんとしても週末に仕上げたいと思い、参加するかどうか直前まで迷いましたが、思い切って参加して大きなリターンを得ました!

Digital-nativeな世代は、85年以降ぐらいに生まれた世代ですが、私は、20代後半のときからインターネットが普及してきたので"border line"世代ではないかと自分なりに思っています。

2000年のLondon School、2002-3年のJohns Hopkins、そして現在のdistance-learningの
Maastricht Universityで自分自身が受けている教育は、教育コンテンツをdigital fileですべてsaveできるので学習記録としてもportfolioを自分で構築できます。Hopkinsのときのmaterialは、PDF fileですべて持っているので特にbiostaticsなどは頼りになります。

Maastrichtでは、今年からe-learning, interactive sessionとしてQ&Aのセッションが各Unit につき2-3回あるのでとてもためになります。参加できなかった人のためにすべてのやりとりが記録・録画され、いつでも後日linkから再生できるので復習にも役立ちます。

国内でもこのような教育コンテンツのdigital化、自分の学習記録としてのe-portfolioの利点を学生さんなどに提供したいと切に思っています。

医師としても、自分の専門医更新時期と更新試験受験資格のために必要な生涯教育プログラムや時間数がe-portfolioとしてAmerican Board of Internal Medicine (ABIM)の
サイトで自己管理できるので、非常にパワフルで助かります。

日本の学生、研修医の方向けに、自分の臨床能力を自分で管理するシステムをぜひ今後取り入れていきたいと思っています。

また今日の耳よりの情報は、有益な医学教育に関連するサイトを教えていただいたことです。

1. MedEd Portalという教育コンテンツの共有サイト(米国AAMC)
医学教育の教材を世界中で共有しているサイトです。質の保証のためpeer-review制度をクリアした良質のものしか掲載されていません。

https://www.mededportal.org/

2. 講演などで使用できる写真、イラスト、ビデオなどのストックサイト

istockphoto.com

3. 著作権に関して、著作権ありとpublic domainの中間ぐらいに位置する
"Creative commons"という考え方

www.creativecommon.org

4. 病理コア画像のサイト
典型的な病理所見を共有できる教育サイトです。

http://jsp.umin.ac.jp/corepictures2010/








シンガポールで迎えたお誕生日

2012-01-20 17:50:46 | プライベート
今年は、家族と自分の誕生日の日を過ごせませんでしたが、事前にサプライズのプレゼントが送られてきて感激していました。

シンガポールの学会中に44才になりました!



現地で同窓会がありましたが、その家族とかわいい3人のお子さんたちが一緒にHappy Birthdayの歌を歌ってくれました。





うれしかったです!Alumniのclosed facebookのグループページがあるのですが、そこで写真をshareしました。

一部、自分の記念に載せておきます。3才の女の子と一緒にケーキを食べました!




ガイドライン改訂大詰めです。

2012-01-19 23:02:33 | 感染症関連
2年越しで取り組んでいるガイドライン改訂が大詰めを迎えています。非常に貴重な経験をさせていただいていることに感謝しています。

委員の先生がたと文字通り「苦楽を共に」してきた感じです。ときには意見のせめぎあいもありました。まだ気を抜けない状況ですが、よりよいものに仕上げるため一丸となっています。

この2年間、とくに今年は重要な仕事が同時進行しており非常に精神的にもプレッシャーがかかっています。ずっとなんとかこなしたいと思って決意を新たにしてきました。それでもどうしてもなかなか進行できずにいる仕事もあります。

最終的には、「やり遂げる意志」「コミットメント」だと思います。

オランダのプロジェクトも最終締め切りが4月23日のためタイムスケジュールを再考しているところです。なんとか仕上がるかどうかの瀬戸際です。自分の時間をもっとも重要なことに注げるように余分な予定は入れない覚悟を決めました。

Cochrane reviewのプロジェクトが止まっており、こちらをなんとかせねばと焦る気持ちです。

いろいろな国の方との交流

2012-01-17 21:11:51 | 医学教育
せっかくの機会なので書き留めます。

APMEC 2012では、デンマーク、オーストラリア、中国、モンゴル、そして地元シンガポールの方がたと幅広いネットワークができました。

特にデンマークの先生は、国際交流担当の方でいろいろな国の医学部と提携するために今回もシンガポールに来ていました。日本との交流もすでに開始しているそうです。

オーストラリアの方は奥さんが日本人ということで日本人の私に興味を持ってくださり仕事のこと、私のキャリアのことなどいろいろ話しました。

バスで隣になったことがきっかけで親しく話せるようになった中国の医学部の皮膚科の教授の先生。そこではすべて英語または中国語での言語が2本立ての医学教育がされているそうです。言語の差によるアウトカム、学生の到達度に違いがあるかを調べた研究を発表されていました。2つのグループの学生評価(アセスメント)では差がなかったとの結論でした。

モンゴルの方も若い女性の先生が2名参加。はじめてモンゴルの言葉を聞きましたがまるで
ロシア語の巻き舌を使っている感じで、言語と文化が地理的にどのように影響し合っているのかに思いをめぐらしとても感激していました。

シンガポールでは、東京大学に法学系で留学経験のある生命倫理を教えている方と知り合いになり、とても親しくしていただきました。思いがけずおみあげまでいただきました。今度、欧州の学会で再会したいと思っています。

また感染症科の責任者の先生ともシンガポールでお会いでき、今後リサーチでコラボレーションできることとなりました。

ある意味地理的、物理的な距離がないに等しい時代になってきており、気軽に世界中の人と交流でき一緒に共通の目標に向かって仕事ができる時代になりました。私にとってはとてもありがたいことです。

有益な仕事を今後もしていきたいと思います。

Facebookのおかげで。。。

2012-01-17 21:02:38 | グローバリゼーション関連
Facebookは、オランダの大学院のクラスメートとの交流目的にはじめましたが、実際に非常に役立っています。

現在、締め切りのある重要なプロジェクトをグループワークでやっていますが大学院ホームページにlog inできなくなるハプニングがありとても困ってしまいました。
log inできないので大学院専用のwebmailにもアクセスできず、どうしようかとおもいました。そこですぐさまfacebookのMaastricht Universityのグループにhelpを求めるコメントをしたら瞬時に多くのクラスメートからコメントが返信されました。

本当に情報、連絡手段が大きく変化していることを実感したエピソードでした。

チュニジアでジャスミン革命が起こりましたが、まさにこうした新しいコミュニケーション方法により社会変革が起こる時代になっていますね。

Maastrichtの大学院の公式サイトにも交流用のdiscussion boardはあるのですがinterfaceが使いにくく、log inにも時間がかかるためfacebookのほうがはるかに有用性が高い印象です。

今後のよき参考になりました。

Transformative medical education

2012-01-15 20:13:29 | 医学教育
今年のAPMEC 2012も無事終了し、本日無事帰国しました。

夜間のフライトはとても時間の節約になる印象です。日曜日だったので一日ゆっくりできました。体が疲れているので休まねばと思います。

今年のAPMEC のテーマは、"Transformative medical education"でした。
学術的な定義はありますが、一口には「人生が変わるような教育」ということだと私は理解しています。自分自身もトレーニングや受講したすばらしい教育のおかげで今日があると思います。どの領域でも、どの年代でも、”生涯にわたる継続的な教育”が必須の時代となっています。

Lancet 2010年12月にmedical educationについてpaperがあります。さっそく読みたいと思います。

http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(10)61854-5/fulltext



医学教育をtransformするということですが、APMEC 2012では、医学教育自体がtransformativeであることが今回のテーマでした。

ポスター発表とネットワーキング

2012-01-13 23:46:20 | シンガポール便り
今日は、学会本会第一日目でした。昨日まで2日間にわたりpre-conferenceワークショップに参加していましたがとても有意義でした。

私のポスター発表は1日目でしたので前日に内容を確認して短いプレゼンテーションの準備をしました。やはり周到な準備をすると考えがまとまって、無駄がないプレゼンテーションができると思いました。






幸運でしたが、自分が取り組んでいる別のプロジェクトに近いテーマの発表が同じグループ内でありヒントをいただきました。

そのほか学会で再会できた人、新しく知り合った人、AMEE 欧州医学教育学会で顔見知りになり今回、交流が深まった人などいろいろでしたが将来的なコラボレーションや問題点のシェアなどポジティブなインパクトははかり知れない印象です。今回もこの学会に参加できてとてもよかったです。





中国からの参加者の人とバスが隣になり、さっそく習っている中国語を試してみました。
Native speakerに四声を直されましたが、なんとか通じたようでした。

観光も地元の友人のおかげで昨夜はナイトサファリに連れて行ってもらいました。エンターテイメントも楽しいですね。









シンガポールを満喫しています。

2012-01-12 10:13:54 | シンガポール便り
一昨日は少し休憩して、午後の開き時間に市内観光、昨日からワークショップが始まりました。

Harvard-Macyという医学教育、teaching スキルを学んだ仲間との再会などがありとても
楽しいひと時を過ごしています。

昨年はJohns Hopkins大学の同級生の家族と一緒にすごしていたので、また別の視点でシンガポールの文化、生活に触れる機会を得ています。なんといっても市内観光をしてくれたガイドさんがプロフェッショナルでユーモアを交えた軽快なトークでシンガポールの印象がずいぶんと変わりました。戦略性をもって国家を導く政治力の底力を感じます。

Marina Bay SandsというラスベガスのCasinoグループがつくった巨大なビル3つとその屋上の旅客船の形をした巨大プールとカクテルバーは、シンガポールの人気スポットとなり多くの観光客、ビジネスパーソンが集まっているそうです。私たちも行って見ました。ラッキーなことにフリードリンクをもらえる日だったようで、おいしいワインをいただきました。

ワークショップは、アセスメントに関するもので現在オランダの大学院のプロジェクトでグループワークをしていますがそれの復習と確認になり有意義でした。

感心するのは、シンガポールが大学を挙げて教育改革に取り組み、指導医、教官の大多数が
医学教育のトレーニングを受けていることです。ワークショップの同じグループで7-8人がシンガポールの同じ部署の方がたでしたが、彼らの知識、関心はすごいものでした。

現在、2つの医学部が存在するシンガポールは、3つ目の医学部が英国インペリアルカレッジと進んでおり、大学間のよい意味での競争が教官、病院指導医らに多大の影響を与えていることを肌で感じました。今後5年ぐらいでかなりの質の向上があるのではないかと思いました。日本よりもはるかに先に進んでいる感じがします。

夕食会 Harvard-Macy


Marina Bay Sandsの屋上で。








シンガポール国立大学の新しいビル


市内観光で訪れた植物園 National Orchid Park 国立蘭公園


シンガポールの国花がOrchid 蘭です。世界のVIPにちなんだ蘭も咲いていました。
日本の皇太子妃の雅子様のお名前のついた蘭がきれいに咲いていました。