矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

第9回日本化学療法学会 抗菌薬適正使用生涯教育セミナー開催されました。

2009-08-30 22:04:55 | Weblog
2009年8月30日、第9回日本化学療法学会抗菌薬適正使用生涯教育セミナーが開催されした。600名の定員満員の盛況でした。

このような講習会で、実践的な抗菌薬の使用が普及し、患者の利益が向上することを願ってやみません。

国内の抗菌薬の保険適用量の増量・改定、および、世界の標準的な抗菌薬で日本で未承認の薬が使用可能になることも、願ってやみません。


国内の未承認の最優先抗菌薬として、
MSSAの第1選択薬である、ナフリシリン、オキサシリン(いずれか)
メトロニダゾールの静脈注射薬

が挙がります。


世界の標準的な使用法を学んだ現場の医療者からの声が上がるようになると理想ではないでしょうか。

地球交響曲 ガイヤシンフォニー第7番

2009-08-29 20:49:04 | Weblog
知人に教えてもらって以来、大好きな映画のひとつに、

「地球交響曲 Gaia symphony ガイヤシンフォニー」というのがあります。
今度、その第7作目、第7番ができるそうです。2010年に公開予定だそうです。

瀧村仁さんという方が監督です。

私なりの解釈では、地球を含む、宇宙の神秘、宇宙の真理などを、卓越した人たちへのインタビューやドキュメンタリーを通して紹介しているような映画です。

ご興味のある方は、下記を見てみてください。
http://www.gaiasymphony.com/

上記サイトより、引用。
「第七番」のキーワード ―
”変えられないことを受容する落ち着き
変えられることを変える勇気
その二つの違いを見分ける賢さ”

日本の医療政策をはじめ、さまざまな領域、人生そのものに当てはまることばです。 


変えられないこと、変えられることを見抜く力が、もっとも重要ということですね。



人生は、転んでから・・・

2009-08-29 20:34:48 | Weblog
今日、偶然、見ていたNHKの連続ドラマで、よい言葉を聞きましたので、書き留めます。

「人生は、転んでから(が本番)・・」

とても深い意味のある言葉だなあ、と感慨深くなりました。

私自身は、仕事上では、これまで大きくつまづいたことは1度ありました。

自分の意志に反して、ビザの関係で帰国しなければならなかった2000年。
いまとなっては、そのときの”逆境”のおかげで、今日があります。

2008年から2009年も、個人的にはかなり大変なことが続いており、人生の深さを実感しているところです。われながら、この1年半あまり、さまざまな心のトレーニングをしたと思います。

先日からはじめた潜在意識のトレーニングプログラムも、いわば”逆境のご縁”で知る機会がありました。毎日、少しずつ寝る前や朝起きたときに30分ずつぐらいしていますが、かなりの効果を感じます。こころがとてもすっきりします。

あるひとから、人生とは、「たましいの成長の過程」だと教えてもらいました。

実年令ではなく、「たましい年令」が同等のひとは、”つるみの法則”というそうですが、類は友を呼ぶ式に、引き合うそうです。これは本当だと思います。

私自身、自分の実年令と一回りも違う(上下とも)人たちと”親友”のおつき合いをさせていただいています。

スピリチュアルなことですが、潜在意識がひきつけるものや人があることも真実だと実感します。宇宙の法則なのですね。



新型インフルエンザ関連の興味深いインタビューです。

2009-08-28 11:16:37 | Weblog
ロハスメディカル(患者向け雑誌)のブログで、下記があります。


村重直子・厚生労働省大臣政策室政策官インタビュー

http://lohasmedical.jp/news/2009/08/27112611.php

村重さんは、米国時代の研修病院の後輩です。
舛添大臣直轄の組織で、その卓越した才能を発揮し、大活躍されています。

日本の医療政策上の課題を明確に指摘していますので、是非、ご覧ください。


政府関係者が、英語情報を操れない状況は非常に危惧されます。

「ここは日本だ」式発想では、国際的に妥当な判断は下せません。


今回のグローバル企業からの、新型インフルエンザワクチンの輸入に際しても、国家の制度上の不具合が明確に浮き彫りになりました。国内事情はあるにしても、他の先進国との際立った相違点は、「世界の常識」レベルには改善することが急務であると考えます。


今回の新型インフルエンザの流行は、国内の法的、制度的な不備が明確化され、それを迅速に改善する大きなチャンスとなっていると思います。



国内の法律上の女性差別問題(国連機関が批判)が報道されていました。

2009-08-28 11:14:55 | Weblog
余談ですが、先日、新聞報道で、日本の法律上の女性差別が国際条約を批准後24年たった現在も、まったく改善されていない、と国連機関に批判されている記事がありました。

夫婦が結婚後、同一姓名を名乗ることの強要
結婚できる年令差
離婚後、女性にのみ適応される婚姻禁止期間(6ヶ月)

など、国連機関が指摘する明らかな女性の法的差別の改善が要求されていました。

このような点も、現状では、メディアが取り上げ、国民自体が声を上げないと、日本では政府のリーダーシップは弱いため、まったく変わらないのかもしれない、と思いました。また、担当省庁による2年ごとの配置転換で、官僚はだれも取り上げなかった結果ではないか、と感じます。

8月27日付けで、沖縄での病院疲弊状況が報道されています。

2009-08-28 10:51:01 | Weblog
昨日、2009年8月27日付けの琉球新報の記事をメーリングリストで教えていただきました。

真夏のインフルエンザの大流行で、沖縄の救急病院がパンクしている、との報道です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090827-00000007-ryu-oki

患者教育を促進、徹底しない限り、日本全国で同様の状態が起こりうる状況だと危惧いたします。


現場での新型インフルエンザの迅速キットの解釈

2009-08-27 09:44:45 | Weblog
すべての検査は、医療面接(病歴)と身体所見から、

検査前確率pre-test probability を予想して、提出するのが原則です。

検査は、その結果で、マネージメントが変わることを前提に提出します。

検査の結果によらずマネージメントが同じであれば、検査は不要となります。

インフルエンザA, Bの迅速キットは、今回の新型インフルエンザでは、これまでの報告では、感度がおおむね50%程度です。

インフルエンザの診断のために「過信」するのは適切ではありません。
つまり、陰性的中率が極めて低い検査です。
陰性でも診断を除外できない、という意味です。

臨床現場で、インフルエンザの迅速キットが陰性だったから、インフルエンザは「否定された」と認識されていることがあります。

インフルエンザの診断は、最重要なことは、「臨床判断」に変わりありません。

感度50%の検査が陰性でも、その診断は除外できていないことを認識した対応が必要です。特に免疫不全のある患者、ハイリスクの患者での対応は、「迅速キットを過信しない」対応が重要になるのです。

WHOの抗ウイルス薬投与のガイドラインでは、重症化のハイリスクの患者、つまり基本的に既往歴のある患者、妊婦などへの投与が推奨されています。

既往歴のないローリスクの患者への全例投与は推奨されていません。

既往歴のない患者では、インフルエンザの迅速キットが陰性でも陽性でも、アウトカムに大きな差がない、マネージメントに大きな差はない、ので、本来提出する必要のない検査のひとつともいえます。

厚労省の方針、各保健所の対応を確認しながら、より実践的な対策が必要ではないでしょうか。

新型インフルエンザでの受診行動の違い

2009-08-27 09:24:05 | Weblog
新型インフルエンザの対策も、ワクチン接種の対象者やワクチン数の確保などで、重要な決定の時期になっています。

世界保健機関WHOは、早期に、今回のH1N1によるpandemicの全数把握を中止しています。それは、「PCRによる確定診断つけること」に、臨床的な意義が低いとの判断からでした。病原性が季節性インフルエンザと大きくは異ならず、季節性インフルエンザに対する対応で十分適切である、との判断からだといえます。

日頃の診療体制の各国でのスタンスの違いがかなり浮き彫りにされている、との個人的な印象を持っています。

医療費の高い国は、いわゆる”かぜ”症状で、既往歴のない健康な人が、救急受診するのは、相対的に少数です。米国などでは、救急受診すれば、100ドル(1万円)程度は最低かかります。そのため、市販薬ノアセトアミノフェン、抗ヒスタミン薬で対応し、自宅療養、というパターンになります。

一方、医療費が高い国でも、受診の医療費が高くても、既往歴のある人は、重症化のリスクが高いため、早期に受診することが望ましい状況です。

米国は、無保険者が4700万人もおり、保険のない貧しい人たち(特に移民が多い)は、既往歴もあり、重症化するまで受診しない、という事態になっており深刻です。

日本は、国民皆保険(保険料が支払えない方が増加していても)ですから、受診への敷居はやはり相対的に低く、患者にとっては「安心」できる国のひとつです。

一方で、軽症患者が、大病院に集中するなどの問題があり、この度の新型インフルエンザでも、その状態がやはり露呈されている印象を持ちます。


下記は私見です。

国内では、限りある医療資源を国民が認識し、既往歴のない人はインフルエンザ様症状があれば自宅療養する、といった患者教育が必要ではないか、と感じています。

必要に応じ、大学病院や総合病院を定期受診していない既往歴のない方などは、最寄の医院などをまず受診していただくほうが効率的ではないでしょうか。

これまでも大学病院や総合病院の紹介受診は推進されてきましたが、より積極的に、日本では受診行動に関して、一定のめりはりがある状況が望ましいと考えます。

米国FDAが、Hibワクチンのboosterを早期承認するそうです。

2009-08-25 09:03:59 | Weblog
米国FDAが、Hibワクチンのboosterを早期承認するそうです。
下記に概要があります。

Infectoius Diseases News のサイトです。
http://www.infectiousdiseasenews.com/article/43125.aspx


最近のClinical Infectious Diseases (臨床感染症の医学雑誌)のpaperにHibワクチン(インフルエンザ菌type b)のvaccine failureに関するものがありました。

Long‐Term Immunological Follow‐Up of Children with Haemophilus influenzae Serotype b Vaccine Failure in the United Kingdom

Clinical Infectious Diseases 2009;49:372–380
http://www.journals.uchicago.edu/doi/abs/10.1086/600292?prevSearch=shamez+ladhani&searchHistoryKey=

それも加味し、Hib vaccine failureのこどもに、Hibワクチンのbooster接種を認める、というものです。

世界の潮流は、Hibの制圧(Hibワクチンは世界100カ国程度で承認されています)
です。

日本でのHibワクチンの定期接種化が進むことを祈願しています。
ワクチンで防げる病気で、こどもが重篤な疾患にかかることがないように。。。

政権交代の様相を呈しているなか、医療政策も大幅に見直していただければ、というのが個人的な願いです。

米国は、新型インフルエンザワクチン10月中旬から使用可能。

2009-08-24 11:27:34 | Weblog
8月21日付けの米国CDCのMMWRです。
新型インフルエンザワクチンは、10月中旬には使用可能だそうです。
ワクチンに関するACIP(米国のワクチン諮問機関)の推奨事項のまとめです。

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/rr58e0821a1.htm?s_cid=rr58e0821a1_e


新聞報道などでは、国内では、輸入ワクチンを含め、5300万人分の新型インフルエンザのワクチンを確保予定とのことです。


ご参考まで。





Motion is Emotion.

2009-08-23 22:59:42 | Weblog
潜在意識のすごさは、これまでの賢人が説いていることなのですが、私も潜在意識について反復トレーニングを始めました。

高額でしたが、プログラムを購入して、トレーニングしています。

また、最近、日本でも、世界でも、いろいろな閉塞感があります。そのようなときの打開策に次のようなものがあるそうです。

いろいろな人から教えてもらいましたが、

「迷ったら、動く」

「迷ったら、Go」

Motion is Emotion.

だそうです。

つまり、気が重いときほど、無理してでも体を動かすと、気持ちがスキットして打開策が見つかる、というものです。

確かに、気が乗らないときも、出かけていって新しい人やものに出会うと、とても爽快な気分になることもあります。

NTTのsmart phoneの購入も、私にとっては、思い切った行動の結果、ということでした。

私もとうとう、NTTのスマートフォンを買いました。

2009-08-23 22:50:44 | Weblog
私事なのですが、とうとうNTT版のiphoneのようなスマートフォンを購入しました。いつでも、どこでも、googleなどにつながる環境です。

私は、機械にあまり強くないのもありますが、24/7、いつも仕事のことを考えなければいけないのが、やはり嫌で、iphone, blackberry などの購入は考えてもいませんでした。

携帯電話でも携帯メール以外、インターネットは使用していませんでした。(時代遅れなのですが。。) ipodは使用しています。

とはいえ、mobileで、いつでも情報検索できる便利さは、すごいことだと思います。自分のライフスタイル自体が大きく変わる可能性があると思い、購入してみました。

仕事でも、プライベートでも、どんなインパクトがあるか、楽しみです。

こういう時代に生まれた子どもは、大人になったら、どんなふうになるのかなあ、と不思議に感じるこの頃です。

第9回 北里・ハーバードシンポジウム

2009-08-20 18:24:43 | Weblog
来る9月11日、12日(金、土)で、北里大学とハーバード大学共催のシンポジウムがあります。

新薬開発において、日本が、世界のphage I, II studyに乗り遅れることから生じているDrug lagの改善をどうするかをテーマに毎年、開催されています。

これまで私も2回ほど参加して、主催の北里大学の竹内正弘先生や米国FDAのスタッフの方のお話に刺激されてきました。

政府関係者、アジアの現状など、いろいろなセッションが予定されています。


ご興味のある方は、下記からon-lineで申し込みできます。

www.pharm.kitasato-u.ac.jp/biostatis/

学生、学術関係者は、参加費7000円
(懇親会費、昼食代は希望者は別途かかります)

抗菌薬のまとめ本(英語)のご紹介

2009-08-18 17:26:08 | Weblog
最近、amazon.com で見つけた良質の本です。

Antibiotics simplified
Jason C Gallagher ら著
Johns and Bartlet 社

2009年に出版されたものです。
約27ドルです。

この本は、各クラスの抗菌薬を、非常にシンプルにまとめています。
通読できる短い本で、簡潔に、要点を書いています。
図もわかりやすく、初心者が基本を押さえるのには適しています。

ポケットサイズの本で、活字も大きく見やすいです。
英語に慣れるための練習本としても読破できる分量の本です。

興味のある方は、試してみてください。


今日は、素敵なサプライズがありました。

2009-08-07 19:16:40 | Weblog
人生、本当にいろいろなことが起こりますが、今日は、とても素敵なサプライズがありました。

岡山で研修医をしていたときお世話になっていた先輩が、本日病院を訪ねてくださいました。その先輩は、循環器をご専門にされていますが、米国で数年間、リサーチをされ、現在は、製薬会社にご勤務されています。

偶然、東京から本日こちらにお越しになり、おいそがしいなか、声をかけてくださいました。

ほぼ10年ぶりぐらいに再会しました。


研修時代の当時のこと、現在の心境、近況などをいろいろ話しました。本当に懐かしい気持ちでいっぱいです。当時と変わらぬ、信頼の厚い方で、ときおり当時そのままのユーモアでジョークを言ってくださるところが本当に素敵な方です。

仕事上のことで、やりがいのある仕事を常に求めているお姿にも感銘を受けました。

このような人のご縁を大切にしたいとこころから思った一日でした。

人生の奇跡・ミラクルのひとつだと思ったので、書き留めました。