矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

ボストンに向かっています。

2011-10-19 07:24:38 | Khon Kaen University
成田からWashington DC経由でボストン入りする予定です。

Washington DCへのフライトが遅れたのですが、transitに4時間近くあったので余裕で間に合いました。USでのtransitは冷や汗ものですので、今回は広い空港を走らないでもよいように3時間以上の十分な余裕のあるconnecting flightにしておいて本当によかったです。

Washington DCは、以前Baltimoreに住んでいるときに東京から直行便があるので何回か利用していました。

シカゴと比べてarrivalとtransferの客がimmigrationで分かれているのでスムーズでした。シカゴのオヘア空港はhubで巨大で、immigrationも大変で、terrible, notoriousに遅く、connecting flightは要注意と思っています。

空港で、例のごとく2冊ぐらい本を買って少し読みました。100歳を迎えられた日野原先生の文庫本とビジネス関係の本を買いました。"reflection round table”という企業向けの教育プログラムについて紹介している本です。興味深く読んでいます。

「ミンツバーグ教授のマネージャーの学校」ダイヤモンド社

「100歳のことば」PHP文庫



「ミンツバーグ教授のマネージャー学校」は企業の人材教育、組織改革関連の本です。

医療現場にも応用できると思います。

コンケン大学との共同研究はすばらしい滞在でした。

2010-08-08 20:58:33 | Khon Kaen University
今回のコンケン大学訪問は、本当にすばらしい滞在でした。

仕事上でも、個人的にも、現地のご関係者の方と信頼関係と友情を構築できたことは今後の私のキャリア上も非常に重要だと感じます。

黒川清先生もそのブログで繰り返し強調されていますが、国際協調、国際協力と言っても、現場では、個人と個人の信頼関係がモノを言うため、このような非常に貴重な機会に
個人として信頼できる相手と仕事ができたことがとてもうれしいです。

タイの人が、訪問者をこれほど大切にしてくださる国民とはあまり認識していませんでした。日本人の感覚にきわめて近い感じで接してくださったことが本当に心にしみました。

また、本当に実力がある人の人徳を垣間見ました。彼らが使用するとても含蓄のある英語がこころにしみわたった感じがします。私をずっとお世話してくださっていた女性のファカルティの先生は、ご自分ではあまり言わないので存じなかったのですが、以前にOxford大学で勉強されており、今回のメインテーマであったCochrane networkを確立した先生の愛弟子(まなでし)の方でした。

私はこのような方から、プライベートレッスンをしていただいた感じで贅沢な時間をいただいたと思っています。

私とディスカッションしているときにも、私が話しているときには、しっかりとまっすぐに私とアイコンタクトしてくださる姿勢にもひそかに感動しながら接していました。
滞在の4ヶ月前にsettingをお願いしたのですが、1週間、私のために時間をブロックしてくださっており、十分すぎるくらいの時間をいただきました。本当にありがたかったです。

最後に、恐竜博物館 Dinasaur Museum, Jerrasik Parkですが、タイが国宝と認識して立派な近代的な博物館をつくっています。大きな骨がごろごろと展示されていました。

地球創生の歴史からずっとreviewできるように構成されています。一番印象的だったのは、実物大の恐竜が屋外にも展示されていることです!!これは圧巻でした。






最後の日は恐竜博物館へ。。。

2010-08-07 11:11:05 | Khon Kaen University
昨日は、Farewell dinnerとして、コンケンに1年前にできたという大きなショッピングモールに行きました。本当に立派で、先進国の巨大モールと変わりありません。


同じホテルに滞在している日本人の先生から伺ったのですが、英国とタイの企業の共同資本によるショッピングモールだそうです。周辺の大きな道路の交通渋滞がすごかったです。


日本食ブームなのか、5-6件ぐらい日本食レストランが入っていました。
建物、食べ物、商品はバンコクの空港のレベルで日本のものと変わりません。

タイのすごさを見ています。


また、旅行中はいろいろ予期しないことが起こりますが、3年間使っていたデジタルカメラを落としてしまい、レンズ部分が壊れてしまいました!こんなことって起こるんですね。。。幸い、中身のファイルはSDカードがあるので大丈夫でしたが。。

そのため、アウトドア用の使い捨てのKodakのカメラを買いました。200バーツぐらいでしたので、日本円で600円、物価の感覚では日本の6000円ぐらいだそうで、結構高いです。

今日は、最後にコンケンの国家としての自慢でもある恐竜博物館に遠足に連れて行ってくださいます。どの方もぜひ、恐竜博物館に行ったほうがよいと誘ってくれました。
同じ部署でお世話になった若手の人たち数名と車をチャーターしてくださり、遠足です。

今日は、空港でJohns Hopkinsの大学院生の時のクラスメートに8年ぶりに再会できるので、これもとても楽しみです。






コンケン病院を見学しました。

2010-08-06 08:54:07 | Khon Kaen University
8月5日(木)は、東大に短期に招聘教官として来られていたDr. Kanokwan Srirukasaが勤務されているKhon Kaen Hospitalを見学させていただきました。

彼女とのご縁に感謝しつつ、900床ある病院を見ました。

私も彼女も93年にMedical Schoolを卒業したことがわかり、これも本当に奇遇でした。

小児科の彼女が勤める病棟を少し見させていただきました。一般病棟、NICU, PICUなどです。

夏のいまは、Dengue feverのシーズンで、多くのこどもが入院していました。

タイのすごいところは、こうした患者さんも臨床研究に登録されていてデータ集積をきちんと行っている点です。

1週間ほどの滞在ですが、5-10年後には日本は追い抜かれているのではないか、と肌で感じます。アカデミアのレベル、若者たちの人材育成、どれをとってもグローバルな視点での教育が徹底されている印象です。

そうこうしていましたら、日本の島根大学6年生の学生さんでご縁あって紹介していただいた方ですが、彼から英国の大学に短期留学しているので、そのレポートメールをいただきました。

中国からの留学生が多いなか、日本人として彼らと一緒に楽しく勉強しているようです。
英国のGPのオフィス見学や、病院で、History and Physical examinationsなどを学んでいるようで、とても充実した感じが伝わってきます。

若い年代から、グローバル感覚、人種、文化を越えた真の友情を築く資質の育成は重要ですね。

今年は私もかなり国外での経験が多い予定ですが、自分の原点に戻っている感じです。
やはり、常に、人種、言葉、文化を越えて、リベラルな交流ができる環境、切磋琢磨できる環境に身をおきたいと思います。

今回の滞在では、バンコクで最後の最後に、とっておきのサプライズとギフトがあります!Johns Hopkinsのときのクラスメートがバンコクで勤務しているのですが、なんと8年ぶりに、再会することになりました!

Facebookで連絡が取れ、昨日、電話で話し、ほぼ真夜中12時のバンコク発のタイ航空で帰国予定なのですが、21時すぎに、チェックインカウンターで待ち合わせになりました。


彼女の真摯な思いやりに感謝しています。土曜日の勤務が終わってから、空港に駆けつけてくれます。本当にこのような個人的な国際交流をずっと大切にしたいと思います。





心にしみるやさしさと思いやり

2010-08-05 01:34:11 | Khon Kaen University
今日は1日中、プロジェクトに取り組みました。

朝8時30分から通学です。

毎朝、秘書業務をしている2人の女性の方がとても親切に迎えてくれます。とても優秀で気が利くふたりです。

10時のおやつを準備してくださるのですが、タイのSweetsで私が滞在中に試したほうがよいと彼女たちが判断しているものが準備されています。いつも感激しています。

また今日は、ランチに麺類を食べました。私の滞在中のお世話をしてくださっているインストラクターの先生が本当によくしてくださり、まるで家族のように大切にしてくれます。こんなに甘えていいのだろうか、と思ってしまいます。

またプロジェクト自体が妊婦の感染症に関するものであるため産婦人科の教授の先生でタイコクランセンターのDirectorである先生に、内容自体も相談してみました。非常にsharpなコメントをいただき、ありがたく思いました。

言葉や文化は異なるのですが、人間の本質、真の教養と人徳をおふたりのすばらしい先生から学んでいます。さりげないやさしさをいつも差し出してくれるのですが、それが、
彼らの人格、人徳からにじみ出るものであるので、余計に敬服しています。

病院のクリニックを見学させていただきました。

2010-08-04 00:29:54 | Khon Kaen University
今日は、大学内で自習しながら、午前と午後に分けて大学内のクリニックを見学させていただきました。本当にいろいろ勉強させていただいています。

午前中は、Pediatrics ID clinic で小児の感染症外来(主にHIV患者)を見学、午後は
成人のID clinic (これも主にHIV患者)を見学させていただきました。

コンケン大学の大学病院は800床ぐらいあるそうで、非常に巨大です。外来は、午前中が新しい患者中心、午後がフォローアップの患者中心と伺いました。

外来では、医学部の最終学年(6年生)も外来担当しており、指導医が学生が診察したのち確認するシステムです。6年生は非常に実践的なスキルを持っており、自分が診察した患者さんを手際よく指導医にプレゼンテーションし、方針を確認してもらっていました。

HIV患者の多くがclinical trialに入っている方のようでした。ちゃんとクリニックに来る患者は、HIVのコントロールもよく、CD4も 200/mm3 以上, VL <40 copies/ml (検出感度以下)の患者が多かったです。

午前中と午後と、ともに女性のベテラン医師の外来を見学させていただいたのですが、非常に手際よく、診療の熟練、診療の奥行き、患者への深い愛情(慈悲だと思います)を感じる外来で、とても感銘を受けました。多忙な中、6年生の外来も指導しながら診療を進めています。

率直にいって、おふたりとも本当に医師として「格好いい」と感動しました。一緒についていた6年生の学生も優秀であることが人目でわかりました。プレゼンはタイ語でしていましたが、その様子からいかに的確に診療しているのか感じ取ることができました。

その後、私のプロジェクトに関連して、産科病棟にも連れて行ってくださいました。
分娩室や病棟の様子が見れてとても充実しました。産婦人科のprofessorの先生が自ら案内してくださり、とても勉強になりました。年間2000例の分娩をこなしているそうです。
それ以前は3000例ほどだったそうですが、地域で診療の分担をするようになり、2000例になったとのことでした。自然分娩では48時間で退院、帝王切開では3-4日で退院だそうです。そのようにして多くの患者が入院できるようにしている、と説明くださいました。


大学でいただいたおやつです。


コンケン大学の大学病院に記されているマヒドン医師の言葉



1日中、親切にしていただき感謝・感謝の日でした。

2010-08-02 21:49:08 | Khon Kaen University
今日から公式のプログラムに参加しています。

大学内の充実ぶりに本当に感銘を受けています。お伺いしたところ、コンケン大学は世界で2番目に大きな大学だそうです。すごい巨大なキャンパスだなあと思いましたら、やはりそういうことだったのです。

みなさん本当に親切で、これほどしていただいていいのだろうかと思ってしまうほどです。今回のご恩を忘れず、自分がどなかを迎える立場のときはこのような歓待をしたいと思いました。

滞在させていただいている医学部のEBP Evidence-based practiceというセクションでは非常に活発にいろいろなセミナーも提供しており、今日から4週間、タイの国内外の教員、研究者向けの疫学、統計、臨床研究などの集中コースが開始されていました。すごいです。

秘書の方がたも大変親切で、10時と3時におやつもいただきました。

ドラゴンフルーツやココナッツボール(タイのsweetsだそうです)、いただきました。
名前が英語でわからないのですが、ライチみたいなフルーツもいただきました。

偶然ですが、現在滞在中の大学キャンパス内のホテルに日本の大学生の方10名ぐらいもいます。タイ語と英語の研修で教授の先生が引率のもとお越しでした。とてもよい交流や研修をされていると思いました。

しっかり学んで、プロジェクトを前に進めたいです。

大学内散策と今日のAdventure

2010-08-01 23:47:52 | Khon Kaen University
今日は、朝食を取ってから巨大なキャンパスを探索しようと思い出かけました。

キャンパス内のシャトルバスがあると聞いて、バス停に行きましたが、無料のシャトルバスに混じって、一般の乗り合いバス(乗り合いタクシーみたいな感じ)が走っており、そちらの乗り合いタクシーに乗りました。

大学構内の食堂やショッピングセンターに立ち寄ったのがこれです。



その後、バスに乗れずに迷った挙句、ようやく構内の学生さんたちの助けを借りて、大学キャンパスのゲートの前にたどり着きました。広大なキャンパスへの入り口が直前の高速道路の前にあります。


この後、もう一度食堂の周辺に戻りましたが、そこから大学構内のホテルに戻ろうと思って乗ったバスで、思いもよらず、大学構内を離れ、市内のバスステーションに行ってしまいました。大学の外では英語は通じず、ホテルのパンフレットを見せましたが、文字が通じていない?のか、わかってもらえるのにかなり大変でした。

ヒッチハイクとは行きませんが、高速道路のような広い道路で乗り合いバスに乗せてもらい、ようやく大学構内に入りました。乗り合いバスの運賃は9バーツ(約30円)。
なんども迷って、最後には20バーツ払ったらホテルに連れて行ってあげるというバスに出くわし、なんとか戻れました! ちょっと大変でしたが、街の様子を少し見ることができました。

夕方は、明日からお世話になるfacultyの方々とWelcome dinnerでした。周産期医療のスタッフなので、産婦人科、小児科の医師の方がたでしたが、みなさんProfessorの方のようで、少し緊張しました。東大のレクチャを聞いた小児科医の先生とも再会できました。
夕食での記念撮影です。



明日から、盛りだくさんのスケジュールです。

Cochrane protocolの作成や小児科の感染症外来見学、そのほかの大学関連や地域の中心病院の見学をお願いしています。