矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

JICA セッションでの学び、バレエ、横浜講演会など。。

2012-11-29 01:21:24 | グローバリゼーション関連
年末はかなりタイトなスケジュールになっており、体調管理が必須です。

昨日、今年で7年目になりますが、JICAの院内感染専門家養成コースでセッションを1日担当しました。

毎年さまざまな国からさまざまな方が来日されるのですが、今年の参加者はいままでのなかでももっとも経験もあり専門性も高い方々の集まりでした。

特に印象深かったのは、ウガンダの病院の院長の方で、この方は発言の内容、プレゼンテーションの論理性、説明力などで群を抜いていました。

またアフガニスタン、エジプトの方も2名ずつ参加されていましたが、僭越ながら非常に高い教育レベルを感じ取れる方々で、政変や大変な状況にもかかわらず国家のリーダーにに値するような方の実力を垣間見る思いでした。

毎年、作用、反作用で、私もたくさんのことを参加の方から学んでいます。

楽しい会でした。





夕方は、家族と東京で合流して、毎年の年中行事としてなにか芸術鑑賞をすることにしていますが、今年はバレエにしました。ロシアのバレエの最高峰に近いものだそうですが、
ポピュラーな「白鳥の湖」を見ました。有名な方がたが演技する日だったらしく、すぐにチケットは売り切れで手に入った席はかなり上のほうでしたが、バレエは上の席のほうでも十分見れるので、楽しみにしていました。全体の構成や見栄えなどは1F席とは異なり、
やはり手ごたえが大きかったです。白鳥のバレリーナの方や集団での演技をしている光景があまりにも美しく、久しぶりに”鳥肌が立つぐらいの感動”でした。

最後は、1F席のほぼ全員のスタンディング オベーションで大喝采でした!

すごかったです。

今日は、横浜で講演させていただいたのですが、若手の方が多くご参加で非常に励みになりました。

また講演後、お食事会があったのですが、非常にご縁を感じる出会いもあり、このような貴重な機会をいただいたことに深く感謝しました。

初めてお会いした先生がたばかりだったのですが、つい自分の壮大な夢を語るような
雰囲気になり、なんとなく思っていたことをその先生がたに言語化して話している自分に気がつきました。

物事が実現するステップのひとつが、「言語化する」ということですが、具体的な形が見えれば実現する可能性はぐっと近づきますね。

日付が加われば、”射程距離”に入った感じでしょうか。

私のmentorのことば。

Life is short. Be yourself, just listen to your heart.

これはとてもこころにしみることばです。




決めるとできる!

2012-11-27 00:14:49 | 医学教育
昨日は夕方、疲れたので自宅に退散しました。

家族と夕食をとり、早く寝て、本日の戦闘モードに備えるつもりでした。

朝はいつもより早く出勤し、タイムスケジュールがタイトなためすばやくいろいろなことをこなしていました。

お昼に学生さんらとランチ会。

午後はskype meetingの準備を整え、マイクのテストなどをして、頭をクリアにして事前にagendaを
emailしておきました。以前、Maastrichtにて、agendaを作成して、meetingの結果を、reflectionして
思い出し、取りかかっているworkをrevision するとよいと教えてもらっていました。これはかなり有益なアドバイスでした。普段アカデミアで激しい競争にさらされているfacultyのビジネスアワーの時間を1-2時間いただくのは”ぜいたく”ですが、もっとも勉強になる時間です。

skype meetingでは、思いもかけず、話しているうちに、自分でもリサーチクエスチョンがかなり明確になり、大きなbreak throughがおこりました!これは本当に驚きでした。思いもかけず、という感じです。


やってみるものですね。”ミラクル”というのはやっぱりおこるのでしょう。。。

日本の女性の社会進出に関するデータです。。

2012-11-25 20:57:53 | グローバリゼーション関連

ぜひ、下記のsiteのIMF 国際通貨基金が発表しているステートメントをご覧ください。


http://www.imf.org/external/pubs/ft/fandd/2012/09/steinberg.htm



どうやったらいまの状況を改善できるかを、私も日本人のひとりとして真剣に考えたいと思います。

自分自身は20代で渡米したので、性別を意識してキャリア選択やプロフェッショナルとしての仕事をしたことがあまりないです。帰国してから、やはりあまりにも男性社会である現実をようやく認識しはじめた感じでしょうか。

年に何回か国外で仕事、リサーチなどをしているせいか、それでもあまり現実的な認識に乏しかったのですが、ここまで明確なデータをつきつけられると、行動を起こしたいと思うに至りました。石倉洋子先生も懸命にいつも、多様性の実現を提唱していらっしゃいます。

コラボーレーションですね!!

マインドはクリアーになったのですが、時間が足りず。。

2012-11-25 20:29:50 | 医学教育
今日は、朝8時からオフィスに入り、当番のためラウンド開始しました。

早々に重症患者のコンサルトを依頼され、対応。

その後、オフィスの整理にまた没頭して2-3時間経過しました。

ようやく座って、マインドをクリアーにして、リサーチの方向性について考え始めたころ、別のコンサルトあり。

ともに臨床医としてはご相談いただきよかった症例です。

明日、リサーチのメンターとskype meetingがあるのですが、マインドはクリアーになったものの、コンテンツが整っておらず、というところ。

自宅で家族にも相談し、しばらく”こもって集中”しないとできない状況です。

思えば、今年の初めから3月末まで、夜の11-12時ごろまで懸命にペーパー書きに集中していました。晩御飯を病院でさっと食べて、3-4時間集中。12時近くになったこともしばしばで、どうも甘いものがほしくなるのでチョコレートなどを食べていたからか、かなり太りました。

体重管理せねば、と思いつつなかなか減量できずに夏を越してしまいました。

この冬、ここ一番の正念場。

時間切れをなんとかせねば!と思います。

出張も重なって、タイムマネージメントの面ではハードになりそうです。。




本日ようやく集中するマインドになりました。

2012-11-24 20:34:06 | 医学教育
今日は、午前中からオフィスに入りました。

Dr. Tina Seeligの本の影響もあり、まずはCreativeな環境をつくろうと思い、整理できていない部屋を片付け始めました。


不要になった書類をバシバシ捨てる作業をしました。まだできていないところもありますが、2年前ぐらいの書類の山積みなどがなくなったのでかなり”すっきり”しました。

大ベストセラーの”こんまり”さん(近藤麻里江)の本でかじり学んだことを実感します。。。。人生がすっきりする感じです。


3時間ぐらいかけて片付けながら、ようやく頭も冴えてきて、デスクに向かいながら10月にMaastrichtでディスカッションした内容などを思い出す時間となりました。

要求されている基準が非常に高いので、実際、かなり厳しい状況ですが、ともかく”やる”決めることができていなかった10月と比べると、マインドがはっきりしているのでやれると信じて進むしかないと思っています。

アカデミアの厳しさを再認識しつつ、”できなかったところができるようになる”ことを目標に、プレッシャーと厳しさを感じつつ自分をストレッチします!

雪祭り感染症セミナー 

2012-11-23 19:49:09 | 感染症関連
来年の2月に北海道で講演予定です。

ちょうど雪祭りの週になるので、はじめての雪祭りを見学したいと思っています。

セミナーをさせていただけることはとてもありがたく、若手の方のお役に立てることが自分のエネルギー源になっています。。

週末、大好きなSmooth jazzのweb radio siteを聴きながら、休んだり読書したりしていました。

何でもシンプルに、という原則を思い出しました。

ここ2-3年ずっと暖めてきたアイデアを、どうやって実現しようかなあと考案中。


Stanford大学のDr. Tina Seeligの新刊を少し読みました。すごい楽しくてワクワクする本ですね。この本。

ひとりBrain stormingしてます!


本日、休養日。

2012-11-23 11:38:55 | プライベート
今日は、天候も悪く寒いので、自宅で休養しています。

この週末で体調を復活したいと思っています。

ペーパーをなんとか書かねば、というところでもあります。


あと、スタンフォード大学のDr. Tina Seeligの新刊を買いました。これを読みながら過ごします。


キャリア人生で最悪のかぜ?

2012-11-21 23:53:39 | 感染症関連
今年は11月1日にインフルエンザのワクチンを接種したのですが、その直後ぐらいからどうもウイルス感染にかかり咳が出るようになりました。幸い発熱はなく、viral pharyngitis、bronchitisのような状況で咳が出ていました。その後、post-infectious cough 感染後の咳嗽と思っていました。ところが講演などで出張している間に、viral or bacterial secondary infectionになったらしく、頭痛がして、一時寒気が夜におこったので、早く寝ました。翌日にはなんとか治まっていましたが、声がhoarsenessになり出にくくなりました。vocal cordに炎症が波及したんですね。。

今年は卒後20年目の節目の年です。こんな声が枯れることはいままで一度もなかったですね。

体調管理は基本であるはずなのに、いつどうして、こんなことになってしまったのか。

今後、どうやって予防するかちょっと考えています。

年末から年明けもかなり出張が多く、年明け早々にシンガポールで気温差が大きい移動で、かなり神経を使ったほうがよさそうです。

素直さの大切さ

2012-11-20 22:19:44 | 医学教育
Lifelong learning生涯教育が、医学教育で叫ばれて久しくなります。

医師という職業についた以上、プロフェッショナルとして絶えず、最新の知見に基づいた診療を維持していく必要があります。

私自身は、医師という仕事が大好きですし、専門の感染症診療と教育は圧倒的な情熱を注げる分野なので
勉強することが苦にはならないですし、むしろ時間があればいくらでもやっていたい感じです。

ただしすべての分野がそういうわけにもいかず、総合内科力を維持するために循環器系、呼吸器系、そのほかの領域も期限ごとに学習していく必要があります。今度2014年から米国の生涯教育システムが変更になり2年ごとに指定のモデュール moduleをこなすことが必要になるそうです。

”常に旬でいる”ために、素直で柔軟なマインドを維持することですかね。。

マインドを縛り、制限から解放し続けることが、新しい学びや発想に結びつくのでしょう。。

ところで、昨日から寝る前に、佐々木かをりさんの新著で講演方法、コミュニケーションスキルに関する新書を斜め読みしています。彼女の著書でも、講演スキルで伸び悩む人の理由が2つ書いてありました。

1つは、講演のコンテンツ自体を十分に持ち合わせないこと

2つめは、自分のやり方に固執すること

だそうです。

自分も”頑固”なほうで、素直な心をもつことがいかに大切かを家族や身近に接する若手の方から学んでいます。

頑固な私はこれでも、在米中に繰り返し指導医からフィードバックされていたことが、”主張しなさい” Be assertive. ということでした。一緒にラウンドしていたレジデントたちのアグレッシブさに圧倒されることも多々ありました。郷に入っては郷に従え、ですが、いまでは自分らしくい続けることが大切かと思い至っています。

ありがたいメンターからの連絡

2012-11-19 21:45:24 | 医学教育
いまオランダに二人、私のリサーチメンターがいますが、激しい競争に自らもさらされながらも、メンティー(mentee)である私のことも気にかけてくださり、今朝Emailがきていました。

私の単純ミスから、Skype meetingが開催できないままオランダから帰国後すでに1ヶ月以上経過してしまいました。

私のほうは、米国学会があったり、その後国内出張などが続き、その合間にも放送大学の教材作成、そのほかの執筆、論文proof readingなどかなりの量の仕事をこなしながら、なんとかサバイバルしていました。

12月2日が締め切りのため、今週1週間がCriticalとなっています。

また今日は一緒に発表予定のレジデントの方とポスター作成の最終チェックをしていました。来年1月にシンガポールでアジアパシフィックの医学教育学会があります。APMECという学会ですが、年々、規模が大きくなり、斬新な試みもされます。

来年の第10回の記念すべき会ですが、20個あまりのBest abstract以外、すべてE-posterに変わりました。そのため2つ発表予定だった私は、1つはE-posterとして11月末締め切りのファイルを作成し、送付。もうひとつは、通常通りのポスターのため、年末または年明けに大判プリンターにて布製の素材に印刷予定です。こちらは折り曲げても大丈夫なのでスーツケースに入って楽ですね。。
(こちらのポスターはレジデントの方に発表いただくことになっています!)

かぜで声が変わってしまい、”まさか”の状態になっていますが、今週中は、頭をシャープに維持して集中して仕事を進めたいです。

なんとかせねば、。。なんとかするしかないですね。。こういう土壇場はなんども経験していますが、追いつめられた緊張感があるほうがよい仕事ができることも多いです。

雑な仕事にならないように、質の維持に務めたいです。。

やはりプレゼンテーション力

2012-11-18 10:58:01 | グローバリゼーション関連
山中伸弥先生の自伝などをさっと読みました。

強調されていたことのひとつが、プレゼンテーションスキルでした。

2008年ぐらいに幸運にも山中先生の医療関係者向けの講演会でのご講演を拝聴したことがあるのですが、専門分野が異なる同業者向けにどのようなお話をされるのか注目していました。

スライドは大変、見やすく、一般市民でも理解できるぐらいのシンプルさでした。
Basic researchからは程遠い者(私など)でも、十分に理解できる内容で、すばらしかったです。

政治家や官僚の方や、そのほか一般向けでの講演も多々ご経験のご様子でしたので、精緻な計算のもとプレゼンテーションを構成されていることはよくわかりました。

私もプレゼンテーションのトレーニングを受けましたし、在米中はすばらしいプレゼンテーションのロールモデルがたくさんいたので、いまでも学会での受賞講演は圧巻のひとつと思い必ず参加するようにしています。プレゼンテーションがうまい方ほど、原稿は見ない、
スライドはシンプル(スライドすらも使わない)、話のストーリーが明快、アイコンタクトを欠かさない、など卓越した特徴があります。ポインターなどは使わない。つかってもぐるぐる回したりしない。

帰国してもっとも違和感を感じて、改善の必要があると感じたのが国内でのプレゼンテーションでした。

大半の演者が、スライドのほうを見ながら、スライドに向かって、聴衆に後ろ頭を向けて話している、アイコンタクトはなく、原稿を5分間棒読みで抑揚がなく、”おもしろくない”というのが率直な印象でした。

”情報の出し方””情報の構成の仕方””声の出し方””立ち方””抑揚の仕方”など、
国際社会で生きていくうえで、重要なスキルを、今後ますます国内でトレーニングできる機会をつくりたいと思っています。

”熱い思い”も、”上手いプレゼンテーション”で伝えない限り、理解されない、という現実があります。プレゼンテーション力は、今後日本が、世界で”存在を再認識してもらう”ための必須のツールだと思います。

政治でも、経済状況でも、金融、教育でも、自然科学や医療の国際学会でも同じことが起こっています。

黙っている、謙虚でいると、隣の中国や韓国や、振興アジアのタイ、シンガポール、アラブなどの中東諸国に発言をどんどん取られてしまい、native English speakerの米国、英国、欧州などは当然ながら、発言力が大きいので、どうやって日本が”発言するか”というのは国家戦略だと思います。



続 週末イベント

2012-11-18 10:50:57 | 日記
帰りの東北新幹線のなかで、私の席の前にお笑い双子芸人の方がすわっていました。

TVもたまに見るので、小柄の双子芸人の方とすぐにわかりました。私はマスクして咳が出るので頭がモウロウ?としてしまい”大宮”と”小山”を間違ってしまい、なんと宇都宮まで乗り越してしまいました!

土曜日、鎌倉での家族行事をこなしたものの、さらに副鼻腔炎?合併し悪寒がして、これはまずいと早く寝たのですが、朝起きると声が変わっており、こんなひどいカゼをひいたのはキャリア始まって以来です!極寒のNew Yorkでも、雪が積もって車通勤が大変だったイリノイ州でも10月初頭にはインフルエンザワクチンを接種していたためか、かぜにも10年以上はかかったこともなかったのですが。。。

どうしてだかわかりません。。。人生の3つの坂の”まさか”です。。

以前、本田健さんの著書で学んだ人生の3つの坂:上り坂、下り坂、まさか。

来週は、プロジェクトの関係でタイトな予定なのですが、体調が不良だと予定とおりに進まずこまったことになります。今日も9時か10時には就寝して体調を整えたいと思います。

週末いろいろ。。。

2012-11-18 10:15:31 | 日記
Blog siteが2つになってしまい混乱しますが、こちらのsiteの不具合も直ったようで、こちらも継続することにいたしました。

Facebookでは国外用として英語をメインにした情報、updateにしています。
世界中の友人、知人、メンターなどと瞬時にうれしかったこと、シェアしたいことなどをuploadできる環境はとてもありがたいですね。。

アカウントはHarumi Gomiにてグローバルモードです。米国の医師免許など重要書類などを旧姓で使用することにしているため、国外ではこのままHarumi Gomiです。

”常に旬でいること”がグローバルに要求されることであり、生物学的年齢や、過去の業績は関係なく、”いま、なにができるのか”がもっとも重要です。。その点、”緊張感でぴりぴりしますが、この”ほどよい緊張”による自身の向上”というのはすごいですよ。。
在米中、1年間のプログレスは顕著でした。1年前とは比較にならないほど(指数関数的な伸び)です。その分、”進捗状況、結果は常に見える化”され共有されます。数字面のみならず、”質的評価”の歴史も長い環境のため、”数字のみ”での評価ではないところが特徴です。

さて、前置きが長くなりましたが、週末、いろいろなことが起こって、いろいろなことを考えています。自分にとって出張の移動中は、”新しいアイデア”を考える貴重な空間です。

フライト、新幹線など、プライベート空間で静かに、新しい本などを数冊みながら、最新の動向を見て、世界の動きを感じつつ、自身の戦略を立てます。


国内の臨床教育の段階が、”情報の吟味”という段階に達していると洞察しています。


現在、国内では、総合診療、総合内科力が注目され、”自立して目的意識が高い学生”ほど、臨床研修では”医療面接、身体所見”を重視する病院へ向かっているようです。明らかに肌で感じる動向です。質的研究などでデータ分析してみたいですが。

マッチングが開始された2004年以降、早8年が経過していますが、この数年での変化は顕著だと思います。改めて教育、研修の質が問われ、指導医の指導力、臨床能力が要求される時代となりました。

先日、Dr. David Schlossberg(感染症の教科書編者)とお会いし、親しみをもってお話していただいた中で、最近の(米国の)若手は、UpToDateぐらいで満足しているので、不十分である、とのコメントがありました。感染症では、Sanfordや、Johns Hopkinsのポケットマニュアルレベルのapplicaitonにアクセスしている若手は、日本でも”よい”ほうなのですが、国内でも同じような現象を私も感じていました。

幼稚園から”自分の意見をもつこと””相手の意見を聞いて””ディベートする”習慣がなじんでいる欧米の個人主義社会では、”意見をいうこと””それはなぜかを述べること”がセットになっています。

国内教育の実情では、"事実の知識”はあるが、その背景や理由、意見を持つことなどは重視されず、そのため自分の意見の立証する(justify)ことは教育されてきていません。


”権威あるもの”からの情報を鵜呑みしてしまう、それが”上司”であるか、”文書であるか”の違いは大きいですが、いずれにせよ、”鵜呑み”の習慣が浸透しすぎていることは今後の課題です。


私の限定された観察では、”批判的吟味””情報の選択”というところまでは、臨床現場はまだ到達していない段階の印象です。

”Validation" 妥当性の評価、ということを、”育ってきている若手”たちにトレーニングできる機会を提供したいと切に感じはじめました。

そうすると、扱う教材は、original paperということになるので、英語力は必須です。
英語のセッションを増やすことも少しずつですが、始めました。


なんでもやってみないと好きか嫌いか、できるのかできないのか、想像では答えは出ませんので。。今度母国の大学院講義でオープンセミナーを開催しますが、後半を英語で行う予定です。








雨の鎌倉で、お茶会でした。

2012-11-17 20:30:10 | 芸術 Art
今日は、以前から家族行事として予定していたお茶会に参加してきました。

家族の知人でお茶の師範でもあり、お茶入りせっけんのイメージキャラクターもされている
(先日、全国紙の一面に広告がありました)方のお点前をいただきました。


円覚寺は初めてで、秋の紅葉が美しく、風情があり、心地良い神聖な空間でした。

体力的に、咳が出て、おそらく副鼻腔炎を併発?したかのように頭痛とpost-nasal dripを自覚するので、万全とはいえませんでしたが、なんとか参加できてよかったです。

お茶を短期間ですが、10年ぐらい前に都内でお稽古していました。先生とはまだ年賀状のやりとりは続いています。もう少しお稽古できればよかったです。また見直すきっかけになりました。

今日は、薩摩びわというびわの演奏者の方の演奏もあり、日本の文化、平安から鎌倉ごろの歴史を振り返る一日でした。日本の伝統文化の継承がいかに大切かを思いました。

家族とこうした時間と空間を共有できたことをとても幸せに思います。

一瞬、一瞬を大切に。。あたりまえということはないことをいまの日本は国全体が深く思っていることですね。。。私も共感します。

今日、住職さんから教えていただいた言葉。

掛け軸のことばです。

「直心是道場」(すなおな心があればどんなところも修練の場所となる)という意味だそうです。

不満を言うことは簡単なのですが、私も日頃に感謝し、素直に自身の向上に努めたいと思います。受容と感謝でしょうか。

「祇園精舎の。。。。諸行無常」のひびきを薩摩びわの生演奏で聴き入ることができました。

常にものごとは変化している。。。一瞬を大切に、ということですね。。。