矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

明日から、茨城キリスト教大学で微生物と公衆衛生学コース担当

2016-09-29 22:17:28 | 感染症関連
明日から合計16コマ、看護学部1年生の学生さんたちの「感染と防御(微生物学)」「公衆衛生学」の2つのコースをコースディレクターとして
担当します。

Active learningのセッションにするため、

Step 1 事前課題
Step 2 クラスにて グループディスカッション
Step 3 グループ発表
Step 4 まとめレクチャ

のタイムスケジュール90分 

2コマ担当します。

事前課題は、基本用語の確認のセルフアセスメント、そして知識に背景(コンテキスト)を提供するため、シナリオによるケーススタディ。

事前学習が必要なため、”ハード”なコースになること必至です。

レポートも、感染症関連の一般書を読んで、医療者として生かしたい点(読書しないと書けない課題)、
公衆衛生は、「社会問題のプロブレムソルビング」としました。

2つのコースのデザイン、コンテンツのdefining, 教材作成、評価方法の決定、試験など医学教育理論を駆使した内容です。

来年度も担当予定のため、今年度の試行錯誤を来年は活かせる予定です。

腎臓移植医療のWeb-conference 終了

2016-09-29 21:59:56 | 感染症関連
ボストンのHarvard大学・ブリガムウイメンズ病院の腎臓内科フェローの村上尚加先生とWeb-conference、「腎臓移植医療」について、
無事に終了しました。

1時間があっという間で、少人数の”プライベートレッスン”になり、とてもよかったです。









第2回目をお願いしました。

11月以降は、トロント大学移植感染症科の名取洋一郎先生と3回目のweb-case conference予定です。

どんどんweb-conferenceを公式プログラムに取り入れて、"Sharing and Learning"を実践します。

ドクターG 放送終了(再放送あり)

2016-09-29 21:29:22 | 感染症関連
昨夜、ドクターGが放送されまして、出演させていただきました。
















最終的にどのように番組として編集していただいたのか、楽しみに、自身もビデオで確認しました。

何と言っても研修医の方がすばらしく、非常に楽しかったひとときを思い出しました。

書記をお願いしたのは、本学ご卒業で、仲良くさせていただいる逸材の”書記研修医 (シャレみたいですが)or 初期研修1年目医師”の先生です!本当に彼女は"my favorite resident"のお一人で、初期研修開始の3日目から当直をこなし、翌日にそつなくケースプレゼンテーションできるツワモノ・超優秀。

なんども思い返しますが、帰国して12年目。

達成感を感じる若手の臨床推論力にとても感銘を受けました。

学生教育をさらに改善したく、タイのチュラロンコン大学やシンガポール国立大学の学生さんたちに、そして、北米、欧州などの医学生さんたちに遜色ないコンピテンシーをもってご卒業いただけるよう、さらに学生教育、現場診療の質の向上を実現します!

横浜市大市民総合医療センター講演 本年度2回目終了

2016-09-29 21:03:06 | 感染症関連
昨日は、研修医教育に大変、熱心な横浜市立大学附属病院市民総合医療センターにて講演させていただきました。本年度2回目です。

5月にお伺いさせていただき、「過去最高参加人数」とお褒めのお言葉をいただき、2回目開催となりました。


今回は、講演形式を工夫させていただき、初期研修医による症例提示、それを「専門医としてその場でコメントする」という形にしました。

その医療機関でよくみかける症例について、当事者によるプレゼンテーション、それをリアルタイムで即時にコンサルタントとしてコメントする形式です。8月に広島で行った時に、自然発生的に、「専門医に聞いてみよう」というセッションをしてくださり、今後、若手教育のためのセッションでは、非常に有益と思い実践させていただきました。

教育理論上も、「背景 コンテキストを踏まえた実践教育」「参加者が主体となったセッション」「参加者に積極的に参加していただく」など
active learning, deep learningを促すtheory, principleが生かされています。Constructive learning (既存知識のうえに新しい知識を積み上げる)の理論にも合致しています。

楽しいひとときで、懇親会にてもおいしい和食をいただきました! 私はダイエット中ではありますが、日々で調整しております。
和食のため、もも酒とゆず酒をロックで試してみました。甘くておいしかったです。






















第64回日本心臓病学会 教育講演 終了しました。

2016-09-27 00:36:59 | 感染症関連
週末に都内で日本心臓病学会にて教育講演させていただきました。

初めて参加する学会で、国際フォーラムで開催されておりました。

30分の枠に少し詰め込みすぎた感があり、かなり飛ばして内容を進めることになってしまいました。

もっとも感激しましたことは、9年ぶりに、自治医大の仲よかった学生さんのお一人が駆けつけてくださったことでした。

本当にご立派になっていらして、感銘を受けました。

当時と変わらず落ち着いた趣で、しっとりと、しかししっかりとしたお姿に感無量の思いでした。

おみやげのお心遣いにも、本当に心にしみて、うれしく思いました。

さらに、循環器科で診療されている”旧友”のお一人。中四国ご出身の1年後輩にあたる先生ですが、私が医学部6年生のときに、沖縄の病院見学で出会った方です。それ以来、時折再会する機会がありました。そんな先生にお声かけていただき、なつかしさでいっぱいでした。

最近、たくさんのいろいろな機会をいただき、重責に心がストレスでさすがにダウンしそうになることがあります。

考え方しだいでは、”人生がSPARK”しているですね。

やりたいことをたくさんやらせていただいています。

たくさんの機会とご縁に、物理的にできることを見極めるスキルが重要ですが、なんとか
対応できれば、とふんばっております。

水戸"熱病"ウイーク "SPARK" し盛会に終了

2016-09-25 05:42:12 | 感染症関連
1週間があっという間に終了しました。

かけ抜けたAcademic week in Mito with Dr. David Schlossberg!

9月19日月曜日祝日 第3回水戸のくプロレス 終了

9月22日木曜日祝日 感染症科オープンケースカンファレンス(英語)
3例とも、秀逸なプレゼンテーションで、感動的ですらありました。

10年前には想像もできなかったクオリティーのプレゼンテーションを感染症科の新進気鋭の若手・専門医がプレゼンテーションされました。






最終日
9月24日土曜日 3施設合同ケースカンファレンス(英語)
2年目を迎え、どんどん深いディスカッションができ、専門医向けのカンファレンスとして成熟していると感じます。







22日、24日の英語でのカンファレンスが盛会に終わり、2000年の一時帰国時から16年の歳月が流れましたが、一つの目標は達成した感があります。日本で、質の高い感染症の専門診療と教育の実現を掲げて奔走してきましたが、”私の目指す理想”のひとつが体現されました。
うれしい限りです。当院の若手も順調に成長しており、感慨深く思います。

昨年度から3ヶ月ごとにローテーションしてくださっている4-5年目のレジデントの方も、すばらしい成長が見られ、目を細めて、喜んでいます(うれしい気持ちで眺めている状況です)。

それにしても、臨床の大家であるDavid先生の造詣の深さは、毎回感服する状況で、すばらしいメンターとして今度もお手本に感染症診療の勉強をせねば、と思いました。

最後に”ミニ自治医大アラムナイ”記念写真です。卒業生の方、フェロー・指導医の方、すばらしい仲間と同志に囲まれてとても幸せです。



"いまここでやっていることが、国内外でベスト” という尊敬する猪口邦子さんのお言葉を胸に日々、コツコツと継続します。



Inspiring CD SPARK 上原ひろみさん

2016-09-22 00:11:10 | 芸術 Art
なかなかチケットが取れず、ライブ演奏が聴けない上原ひろみさん。

私の妹たち家族は、岡山でライブに家族で行ったそうで、やはり違った、とのことでした。
妹一家はみんなピアノかエレクトーンを演奏できるので、違いがよりわかるのでしょう。

ブルーノートなどで大晦日とかお正月にライブされていますが、さすがに年末年始は行けませんね。。

11月も東京でライブコンサートあるようですが、出張などで都合つかず。。。

なぐさめに、USビルボードで1位になったそうですが、最新アルバム SPARKを購入しました。

DVDにもなっているらしく、明日、配送予定のため、家族と鑑賞したいです!

上半期送別会 + 改めてSutton's law

2016-09-21 23:13:53 | 感染症関連
当院の研修医の皆様の上半期が終了します。

上半期の送別会が開催されました。今年は、David Schlossberg先生もお迎えしての豪華な会となりました。

大きく次のステップに羽ばたいてくださいね〜!

本日のtake home message

午前中、感染症科、午後は、総合診療科チームとみっちりと教育回診。

臨床医として、患者のそばに常にいないとできないような臨床医学のパールがいっぱいのセッションでした。

臨床医学の奥深さに感服する時間となりました。

やはりSutton's Law








第64回日本心臓病学会(9月25日東京)にて教育講演させていただきます。

2016-09-21 12:54:44 | 感染症関連
大変、光栄なことですが、日本心臓病学会にて、教育講演させていただくことになりました。

第64回大会で、東京国際フォーラムが会場です。

9月25日日曜日の10:40-11:40までで、前半30分の担当です。

「感染性心内膜炎の診断と治療のアップデート -AHA/ESC 2015-を踏まえて」

特に疫学の変化、AHA 2015での推奨内容の変更点、高齢化社会の感染性心内膜炎(治療のジレンマ)についてお話予定です。

Awayの学会は、緊張いたしますが、なんとかわかりやすいお話になれば、とスライドを作成しました。

お目にかかれますと幸いです。

水戸熱病ウイーク "Twin Conference"

2016-09-21 12:53:05 | 感染症関連
水戸”熱病”ウイークも佳境に入りました。

再度の開催のご案内です。

水戸熱病ウイーク

カンファレンスのタイムテーブル(下記サイトで右カラムをクリック)
http://www.mitokyodo-hp.jp/center/

場所 水戸協同病院 4F講堂
参加料無料
登録不要


9月22日木曜日祝日 14:00-17:30

オープンケースカンファレンス(英語)
3例

David Schlossberg先生
「肺外結核」の教育レクチャ

9月24日土曜日 14:00ー17:30
3施設合同ケースカンファレンス(英語)
水戸協同病院、高輪病院、自治医科大学

David Schlossberg先生
「梅毒」(過去、現在、未来)教育レクチャ

となっております。

台風一過で、晴天の水戸に、ぜひ、ふるってお出かけください。

お目にかかれますのを楽しみにしております。

第3回水戸のくプロレス(総合内科チャンピオンシップ)終了

2016-09-19 22:33:14 | 医学教育
本日、当院で、第3回水戸のくプロレスが開催されました。


これは、総合内科の診断力チャンピオンシップです。




予選ラウンドは院内で、決勝ラウンドはプロレスリング付きの居酒屋で。









新進気鋭の方々が参加されており、なんと優勝は、医学部6年生の方でした!すごい!


みんな楽しそうにセミナーを準備して、私も幸せなひとときでした。

たくさんの”かわいい学生さんたち”が当院にお集まりくださり、感無量でした。


以前ご一緒していた方もご参加くださり、感激の再会でした。




唯一、自分の「体重オーバー」が目立ち?! ダイエットをすることに本格的に取り組む決意です!!


プロフェッショナルの言葉に感動

2016-09-19 21:44:52 | 日記
大学時代に、よくTVで拝見していた猪口邦子さん。

当時、新進気鋭の上智大学の助教授で、コメンテーターとして鋭い洞察をされており、私はとてもあこがれていました。
そして教授、軍縮会議の議長など重職を歴任されました。いまは政治家としてご活躍ですね。

存じませんでしたが、2020年までに女性管理職30%という目標は、少子化大臣としてご活躍されていたときに猪口さんが提案したことだそうです。

一度、ご講演を聞いてみたいと思っていました。前回、参加予定であったビジネス関係の講演への参加をキャンセルして以来、チャンスがありませんでした。

この度、幸運にも二度目のチャンスが巡ってきまして、楽しみに出かけました。講演開始の30分前に到着し、私は一番乗りで、講演準備をされていらっしゃる場面でお会いできました。名刺交換させていただきました。TVで拝見するお姿よりも小柄な印象を持ちました。

ご講演1時間は、まったく飽きさせない、集中力がどんどん上がり、聞く者の真剣度合いがあがるような、理知的で学術的にも非常におもしろい内容でした。

あまりにも感動的で、Inspiringでしたので、自分のメモをシェアさせていただきます。

ご自分の生い立ち、なぜ、国際政治学を志したのか。尊敬する唯一の?高校時代の教師(女性)ひとことで、一生志す”疑問”が決まったとのことでした。

当時、女性の教師もめずらしかったようですが、本来ならば大学で文学部教授になるくらいの方だったそうです。
その先生が、戦争で夫を失い、未亡人となり、シングルマザーで子育てしている、と。そのひとことで、火がついたとのことでした。
その1点、「人はなぜ、戦争をするのか」。この一点を突き詰めるために学窓に身を置いていたそうです。

私の人回り半ぐらい年齢的には上の方ですが、女性のロールモデルとして、ナイチンゲール、キュリー夫人が主流の時代だったそうです。
キュリー夫人が、ポーランドからパリに留学して、2つのノーベル賞を受賞したのは、なぜか。この問いが解けたと話されました。
それは、「当時のその時代背景を超える女性観を持っている人」がそばにいたから、ということでした。なるほど、と納得しました。

本人の能力が高くても、それを十分に発揮できる環境、とくにサポートしてくれる誰かがいない限り、極めて困難と思います。

自身を振り返っても、私が圧倒的な情熱をかける仕事に没頭できるのは、まず家族。そして職場で周囲の理解ある方々や、現場では優秀な若手医師の方々がいらっしゃらなけば、年間、数回の国際学会活動、数十回およぶ教育講演などはできません。

さらに、猪口さんの迫力ある言葉に、

「いま、ここでやっていることが、国内外で、ベストでなければならない」

というものでした。

大学は、Excellenceを競うところ。


政治家は、すべての人にリーチし、すべての人の価値観を認めること

ともおっしゃいました。

バックグランドの政治学でアカデミックな考え方も駆使し、アイビーリーグの大学院をトップで卒業され、軍縮会議など世界的にも活躍されたご経験などから、世界で活躍するプロフェッショナルに通じる共通の信念と、プロフェッショナリズムを感じました。

「一点突破の政策」(毛沢東)どんなに複雑に見える状況も、なにかひとつの政策に集約できる。

例 高い乳児死亡率は、女子の識字率をあげることで劇的に低下した。
例  小中学校のドロップアウトが女子に多いーー>女性用トイレがないから 女性トイレをつくればドロップアウトが減るのでは?

というような事例もご提示されました。


「ここでやっていることは、常に国内外でベスト」という高い基準を自分に課してパフォーマンスを行うこと、というお言葉に、胸を撃ち抜かれました。

最後に、責任ある仕事(参議院議員として)を担っているので、

「質素、簡素、勤勉」とおっしゃいました。

リスクのある行動はとらない。

プロフェッショナルとして、私も心がけるべきこと、共感することが多く、この点でも、すばらしい先人として尊敬し、ご活動を今後も応援し、お手本にしたいと思いました。