葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

ライデン大学の論文から新型コロナウイルスの変態ぶりを考察する その5

2020-06-27 | 新型コロナ

SARS-CoV-2とSARS-CoVのサブゲノムmRNAの量の比較



参考資料






サブゲノムmRNAの量が異なっている

ゲノムmRNAを、まずマイナス鎖のサブゲノムmRNAに転写して、それからさらにプラス鎖のサブゲノムmRNAに転写して作るらしいのだけれど、どうやって量を調節しているのかが、よくわからない。

比較した結果、SARS-CoV-2では、mRNA7と8が、それぞれ4倍、2倍と増えていたという結果がでているということ。

ORF7aタンパクは、アポトーシスやセルサイクルアレストと関連。
ORF7bタンパクは、膜タンパクであるが機能不明。
この二つが欠失しても、SARS-CoVの複製には影響なし。
SARS-CoVのORF7bは、CaCo-2やHuH7細胞での複製を有利にするが、Vero細胞ではその機能なし。
ORF8タンパクは、膜タンパクと関連、小胞体ストレスを誘導。
SARS-CoVで、そのうちの29核酸が欠失した。ヒト宿主への適応のためか。
欠失のないORF8を導入したら、23倍複製能が増えた。
病原性に関連するのか、更に調べる事が大切である。

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