古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

「見方が甘い」(ムシがよすぎる)と思いました。

2023年09月28日 17時46分04秒 | 古希からの田舎暮らし

 カマキリは200匹卵からかえって、大人のカマキリになってムシを捕まえるのは1匹だそうです。カマキリが網戸にとまって、何か考えごとでもしてるのか。秋はおとろえたカマキリをよく見かけますね。
 さて、屋根の仕事ですが、大きな防水シート(♯4000)をかぶせるまえに、人工芝をはがします。

 人工芝を半分はがしたところです。もう一本は明日はがします。下のプールライナーはそのままにして上から大きな防水シートをかぶせて、とめます。まだ届いてませんが、その上に人工芝を張ります。今度は幅2メートルの人工芝ですから屋根の片側はすっぽり張れます。(屋根は片側が172センチです)自分でも「これならやれる」という気になってます。

 加瀬俊一の『評伝ヒトラー』を読みおわりました。時間をかけて、じっくり読みました。引用したいところがいくつかありますが、一箇所だけ引用します。負けているドイツの「反ヒトラー派」の高級軍人たちの考えていることは、ほんとに「甘い!」。自分たちが戦争を仕掛けておきながら、ひどい戦争をしながら「甘えてる! いい気なもんだ」と感じます。
 1944年(昭和19年)7月、軍部内の将官たちがヒトラー暗殺を実行しました。しかしヒトラーは奇跡的に暗殺をのがれました。そのとき暗殺・戦争政策を転換しようと考えていた高級軍人たちの考えていることです。引用します。


 反ヒトラーグループは、事破れて、ほとんど全員が処刑されたが、(2000名ともいわれる高級軍人たち)シュパイデルだけは奇跡的に生き延びて、戦後に手記を著わしている。それによるとロメル(味方にも敵にも人気のあった将軍)は彼の上官に当る西部軍総司令官フォン・ルンドシュテット将軍にヒトラー総統打倒計画を内報して、参加をうながした。その企図は、

(ドイツ軍幹部がヒトラーを逮捕したら)連合軍(イギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリアなど世界中の多くの国)とドイツが即時休戦(無条件降伏ではない)し、独軍はドイツ本国に撤退する。連合軍は空襲を中止する。反ナチ・グループはヒトラーを裁判する。ナチ政権を打倒し、臨時政府を樹立する。欧州連邦の構想のもとに建設的講和をはかる。対ソ戦争は継続する。 

 という趣旨であって、彼等は欧州をボルシェヴィスム(共産主義)の脅威から救うために、英軍は喜んで対ソ戦争に協力すると期待していた。現にベック(ドイツ軍の高官)は連合軍のアレン・ダレス(高官)にこの構想を打診したが、ニベもなく拒否されている。戦後アレン・ダレスにきいたら、「ベック/ロメル等の情勢認識があまりにも甘いのに驚いた、と述懐した。

 日本も昭和20年7月敗戦の直前、「もう戦争は負けた。戦争終結の仲介をしてほしいから、ソ連に特使を送って頼もう」と内閣で話し合っています。情勢認識が甘すぎる。国家の第一線の政治家がそんな甘いことを考えていたのか。がっかりします。
コメント
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