古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

仏さまに出会う旅をします。

2017年11月13日 01時29分05秒 | 古希からの田舎暮らし
 遠くに暮らす従姉妹が「阿修羅に出会いたい」と伝えてきました。
「それなら、ゴールデンコースを紹介しよう」ということでぼくらが案内することになりました。
 阪神三宮から近鉄奈良まで直通で行けるようになりました。「あの電車に乗れば着いたところが奈良公園で、興福寺や東大寺の境内を歩ける」と思いつつ、まだ一度も直通電車に乗ったことがありません。田舎から出掛けるのはちょっと手間ですが、この機会に久しぶりに奈良に出掛けることにしました。
 
 菊の香や 奈良には古き仏たち

 中学校に勤めていた秋のある日、掲示板にこの俳句が貼ってありました。だれがつくったか知らなかったぼくは「きのう詠んだみたいに、新鮮な、清清しい、俳句だなあ」と感心しました。国語科の人に尋ねたら「松尾芭蕉です」。
 えっ? 300年以上も昔の人が詠んだのか。
 芭蕉のすごさをあらためて感じました。芭蕉が旅したころはあの仏頭もまだ地に埋まっていただろう。仏さまに出会うといっても、さびれた、わびしい、境内を歩いたのかもしれない。

 興福寺  阿修羅像 / 仏頭  ⇒ 東大寺 南大門 / ミュージアム(日光・月光菩薩) /
大仏さま / 不空羂索観音 が一日目。二日目は法隆寺・中宮寺というコースにしました。仏さまと「出会う」旅です。出会うのは一人で。おしゃべりしながら出会うと「ああ、見た見た」ですんでしまいます。知識は要りません。こころで向かい合う。入口を入るとあとは一人。出口で落ち合うことにします。いい出会いになりますように。
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