古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

母と暮らして気をつけていること

2014年02月14日 04時01分14秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 高齢の母と暮らしていると、だんだんと老いてゆく様子を教科書で学んでいるようなところがあります。
 母はコタツが嫌いで、昔から電気炬燵を自分の部屋に置いたことがありません。〈石油ファンヒーター〉/〈電気セラミックヒーター〉を長らく使っていました。98歳くらいまではそれで大丈夫でした。ときどき手をかざしたりしながら、机に向かって本を読んだり、何か書いたりしていました。
 ところが98歳くらいになると、本を見ていてもよく居眠りするようになり、ときにはヒーターにもたれるように眠ってしまったりします。低温火傷をして、化膿すると大変です。で、熱源のある暖房器具を母の部屋から無くしました。寝るときに電気敷布は使用しますが。
 暖房はエアコンだけにしたのです。そして部屋に加湿器を置き、便所には脱臭・暖房機を置きました。ところが視力は弱っても電気製品がついているかどうかわかります。むかしの人はやたらスイッチを切りたがりますが、母に「自動運転にしてあるから必要なければ自動で切れる」といくら言っても、スイッチを切ってしまうのです。
 で調べたらエコの加湿器が売ってあります。それを部屋に置くことにしました。
             
 この自然の加湿器で、コップに水を入れて置くより20倍も蒸発すると書いてありました。エアコンつけっぱなしの部屋では水は2日もちません。毎日つぎ足す必要があります。これだけ蒸発すればしっかり加湿できるし、喉をいためることもないでしょう。
 次にテレビです。母はテレビというものを一切見ませんでした。読み書き専科の文学少女のまま老いて、100歳まで生きました。ところが98歳の頃からときどき居間のテレビを通りすがりに立ちどまって見ることがありました。ドラマの中身でなく美しい景色などを。そこで100歳のお祝いは〈ビデオ付きテレビ〉にしました。それを彼女の部屋に置き、満開の桜とか都会・森のDVDをつけました。するとずっとテレビをつけてそれを見ているのです。居眠っていてもテレビはつけてます。本を読む視力・気力は衰えたけれど、外から入るなにかを求めているのです。
 母を見ていると「老いの勉強」になります。
コメント
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