古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

葛の花踏みしだかれて

2009年09月10日 04時50分22秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 朝の散歩をしていたら、道子さんが「葛の花が咲いてる!」と嘆声をあげます。写真に撮ってみました。この花なら見たことはありますが『葛の花』と意識したことはありません。
 そうか。これが葛の花か。と思ったら中学生の頃国語で習った短歌を思い出しました。

   葛の花踏みしだかれて色あたらし この山道を行きし人あり  釈迢空

 作者を確かめようとネットで調べたら「葛の花踏みしだかれて」で6000件以上。この歌はみんなちゃんと覚えていて、ブログなんかに引用してるんだな。名歌は、だれの心にも強い力で焼き付いていることを、あらためて感じました。
 そういえば何十年も前の秋、ポスターを見て感心したことがあります。こんな俳句が書かれていました。

   菊の香や奈良には古き仏達

 いまつくったばかりの俳句のように新鮮です。作者を見ると、松尾芭蕉。
 えっ! 芭蕉が歩いた頃の興福寺かいわいはどんなにさびれていただろう。東大寺のあたりはどうなっていただろう。それにしてもこの俳句。すごい!
 
コメント
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