松本春男の綾瀬市レポート(日本共産党元市議会議員)

2023年4月の綾瀬市議選で福田くみ子さんに
バトンタッチしました。

サントリー地下水汲み上げで、地下水のレベルが大きく変化

2015年12月02日 | 公害問題
 綾瀬市深谷上8丁目で稼働している、サントリープロダクツ(株)神奈川綾瀬工場が平成14年1月から、飲料水工場建設に伴う環境アセスメント手続きを始めて、平成17年10月に着工、平成19年1月より一部共用を開始した。その後、一部変更したので変更手続きを行い
平成26年8月に完了届を提出しました。
 今回、同事業の事後調査報告書(第2回その2)平成27年11月が、市役所5階の環境保全課窓口に、閲覧と貸出の資料が置いて有ります。

 資料によると、同工場内には測定用の(地下水位観測井戸)が1個所あり、深さの違う4本のストレーナで測定しています。
 それぞれの深度は、B-1は31m、B-2は84m、B-3は98m、B-4は152mの分布深度が異なる4つの帯水層ごとに測定しています。
 調査期間は、2001年12月から第2期稼働後の2014年8月から1年間となる2015年7月までとなっている。
 地下水位は数値でなくグラフのため正確な数値は不明でうが、5m単位のグラフから見た状況をお知らせします。
 2001年12月 水位30m前後、2002年11月(揚水試験で汲み上げで)20m以下に試験中は下がる。前後30m近くに戻る。2005年10月の(揚水試験)20m以下に下がる。その後30m近くに戻る。2006年9月の揚水試験で15m以下に下がる。その後は15m~20m。2011年1月15m~20m。
 資料21ぺージに2001年12月から2014年12月までを一覧表で示されていますが、降雨量は殆ど変化は有りませんが、地下水位は、2001年12月の30m前後から、揚水試験を繰り返すごとに下がり、2006年9月から12月に各井戸で実施した後は、15m~20mの間となっています。
 今回の資料には揚水試験しか書かれていませんが、毎日汲みる各井戸のデータを分析すると、敷地内の地下数位が平均で、10数メ-トル下がった原因が判明します。
 この地域では、この工場の規模で大量に汲み上げている所は他に記憶が有りません。
 工場に隣接している厚木基地は不明です。
 このまま地下水位が下がると、市内に掘られている井戸が利用出来なくなる事と、地域の地盤沈下が心配されます。
 この工場の西側住宅地では、以前は何カ所も絞り水が湧き出していましたが、サントリ工場の稼働後は見ることが有りません。
 議会終了後、指導を行っている県の関係者に話を聞きに行きます。お隣の海老名市など県内の自治体では取水制限で地下水が守られていますが綾瀬市には条例が有りません。
 事業者のデータだけでなく、市としての測定が求められます。

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