色と季節と心持

　緋色の腰紐を選ぶ元日の朝


羽二重の白の襦袢に緋色の腰紐で元旦の朝を祝う。

誰も知らない着物の下の紅白。
おめでとう。
おめでとう。

だから
私は
元日の朝
緋色の腰紐を締める。



　立春　希望こめて桃色を着る

昨夜の節分の豆まきを済ませれば
どんなに寒くても春！！

本当の意味での
新しい年の始まり。

今年もよい年でありますように。
ステキなこといっぱいありますように。

そんな希望を込めて着たくなる色は桃色。

優しくたおやかに
前を向いて、希望を持って
愛いっぱいに明るく笑顔で、
・・・そんな思いを
私は桃色に託す。



　三月の声聞けば黄色いスカーフ


二枚目のカレンダーをめくればもう春本番。
今年はまだまだ寒かったけれど
それでも
三枚目のカレンダーを見つめれば春に抱かれる。

タンポポが河のように溢れ咲く。
菜の花が幸せ色に黄色する。
そして
ふんわり初蝶は黄色。


だから私も黄色い風になろう。
シフォンのスカーフをなびかせて
顔を上げて
胸を張って
颯爽と電車に乗ろう。



　

色と季節と私のこころ

こんな遊びが楽しいこの頃。