万葉の道、倶梨伽羅峠の八重桜ー（１）

富山県と石川県の県境に位置する、倶梨伽羅不動さんの峠は八重桜の名所として地元では知られています、例年ですと４月末からＧＷにかけて見頃に咲きま咲きます、その頃には八重桜祭りが催されて賑わいます。
今年は暖冬の影響でしょうか４月２０日ごろに麓では満開になって、峠の上の方でも咲き始めていると聞いて不動さんの参拝と八重桜を見に出掛けてきました。
以前にも何回かblogにアップしていますが花も景色も入れて写してきた画像を紹介したいと思います。

不動さんへ登る階段の入り口にも八重桜が咲いていました。

階段の途中にの水かけ不動さんです、手を清めてから不動明王にお水をかけて手を合わせました。

平日でしたので本堂の前にも参拝をする方がまばらでした、お焼香してから本堂前で参拝を済ませたら、本堂の中へ入ってお参り下さいと御案内をいただいたので、履物を脱いで本堂の中の御本尊にも参らせて頂きました。

参拝を済ませて境内の五重塔や観音堂を巡り、階段を登って和光等へ。

白亜の和光塔;の前には密教の仏具である「五鈷杵（ごこしょう）」が飾られていました、和光塔の中には大日如来が祀られていて、内部の壁には四国四十八か所の御本尊が飾られています。

和光塔;の後ろから小高い山に通じる遊歩道が延びています、山の斜面には八重桜が植えられて周囲の新緑に映えて今日の様なお天気の良い日にはとても奇麗です。

高い所から見る和光塔や五重塔、本堂など新緑と八重桜に埋まって、この季節ならではの美しい風景が見られました。

山の間から遠くにi石川県の津幡から金沢方面の田園や街並みが見えましたが、この季節は黄砂か春霞で遠くははっきりと見えません。

山道を越えて反対側の道路に出ました、不動さんの方に下ります、道路沿いの八重桜が綺麗に咲いていました。

以前にも紹介していて二番煎じになりますが、一休禅師の詠んだお言葉を御住職の揮毫により書かれています。

極楽は　西にあれども、東にも　北道さがせ　南にぞある

極楽は西国にあるとの教えが有りますが、東にもあります、北道さがせ（来た道さがせ）、南にぞある（みな身にぞある）

倶梨伽羅不動尊は今からおよそ１３００年前（養老２年）に、時の帝の元正天皇の勅願によりインドの高層（善無畏三蔵法師）がこの地で国土安穏を祈願され、ここに倶梨伽羅不動尊を建立しました、御本尊は黒い龍です、倶梨伽羅とはインドの言葉で黒い龍のことです。

ここは滋賀県の米原～新潟に続く北陸道の一部で、石川県と富山県の環境を越える峠になっています、倶梨伽羅不動尊が有る事から倶梨伽羅峠と呼ばれています、ここで源平が戦ったことやこの峠の歴史のことは次回にアップします。

今回はこれで終わります、ご訪問ありがとうございます。