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歴史が有るから面白い、一乗谷朝倉氏遺跡を訪ねて

2011年11月21日 | インポート
昨年の事になりますが、嫁さんとドライブに出かけることになり、日帰りで行ける範囲で以前から行きたいと思っていた福井県の一乗谷朝倉氏遺跡に行くことになりました。時間的に余裕があるので高速道路に乗らず国道8号線をのんびりと福井に向かって走りました。遺跡に行く前に京福電鉄九頭竜線の一乗谷駅の近くの一乗谷朝倉氏遺跡資料館を見学しました。数多くの資料が展示されていました、この遺跡の時代ごとの資料とその時代を取りまく世の中の流れがよくわかりました。後から思ったことですが、この資料館を見ないで直接遺跡に行っていたら歴史の奥深さがそれ程感じなかったと思います。1時間余りで資料館を出て遺跡の手前の食堂で福井の名物のおろし蕎麦を食べました、大根おろしと蕎麦の相性がよくとてもおいしかった。
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朝倉館跡の正面の唐門

文献によると、この遺跡は一乗谷川の下流沿いの東西約500m、南北約3kmに築かれた戦国時代の城下町と館跡で、東、西、南を山に囲まれて北には足羽川が流れる天然の要塞の地形を形成しています。城は福井平野が一望できる背後の一乗山(標高473m)に築城されていた。この狭い谷間に侍屋敷、寺院、職人や商人の町屋が計画的に整備された道路の両側に立ち並び、城下町を形成していた。朝倉氏は南北朝時代にはここを本拠地にしていたようで、応仁の乱で荒廃した京から公家や高層、文化人が移住して来て急激に発展し、北陸の京と呼ばれて最盛期には人口1万人を超えたとも言われ、越前の中心として栄えたところです。
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朝倉氏館跡、当時の館の礎石が発掘され残っています。
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再現された侍屋敷の門

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発掘された街並みの礎石を基に再現された城下町の街並み

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商家の家の中、瀬戸物を商う商家でしょうか、当時の様子が再現されていました

栄華を極めた一乗谷城とその城下町も5代朝倉義景が刀禰阪の戦いに敗れ、義景は一乗谷を放棄して大野に落ちのびた、翌日、信長の軍勢に火を放たれて城下町も廃墟と化した。

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朝倉義景の墓、栄華を極めた時代は長い歴史の中のほんの一瞬かもしれない、墓の上に木の葉がヒラヒラと舞い落ちる様子に無常を感じました。

テレビのコマーシャルでは「何もない、何もないから面白い、一乗谷」と放送されています、確かに遺跡には他の観光地のように目をひく物はありません、発掘した館跡の礎石や庭園の石積み等、そのものを平面的に見ていても面白くありませんが歴史が解かると奥が深く、私には興味がわき面白かったのでタイトルを「歴史が有るから面白い」にしました。