菊花フェスティバルにいてきました、毎年開催している様
ですが、私が見に行くのは3年ぶりになります。
会場はいつもの松任運動公園の室内運動場です、期間は10月
24日から11月6日の日曜日まで開催されていますが、私は
11月3日(木、祝)に行きました。
室内に入ると菊の花が一杯展示されています、こんなに沢山の
花が展示されていると華やいだ雰囲気になります。
順番通り盆栽の展示から見る事にしました、盆栽の部は小菊が
主体となっています、石付きの作品や古木に着けた作品が主体
となっていました。
小菊を石に着けた作品が特別賞に選ばれていました。
こちらも小菊を石に付けて自然の景色を切り取った様に
表現しています。
小菊の細い根が下の土から水分と養分を吸い上げて
いるのでしょう、立派な小菊の花が沢山咲いています。
古木に小菊の花が咲いていますが、自然の景色を凝縮
したような作品です。
巴錦(とのえにしき)の部もありました、巴錦は花弁の内側が
深紅で、外側が金色の豪華な古典菊です。
現在栽培されている菊の寿命は短く、ほとんどが10年以内に
品種が消えてしまいます、その理由は同じように育てても花が
小さくなったり、挿し芽をしても発芽しにくい、背丈が伸び
にくい、等で育てる人がいなくなる為です。
巴錦について蘊蓄を一言話します、昔、加賀の殿様が参勤交代
で信州の小布施宿に立ち寄られ、そこに飾られている菊を大変
お気に召して名前を尋ねますが良く答えられないので、殿様は
この菊をこれから巴錦と呼ぶように命名されました、それから
地元の人々は「殿様菊」と呼ぶようになったということです。
巴菊は小布施にいた葛飾北斎が好んで描いた菊です。
約130年以上も変わらず立派な花を咲かせている古典菊です。
豪華です。
管物です、花弁が細くなっています、その花びらが中空に
なっていてそれから管物(くだもの)の名前がついたのです。
菊人形も展示されていました、菊造りは一日も明けられません
朝晩には水をやらなくてはなりません、一日たりとも怠ける
ことが出来ません。「菊さきて、今日まの世話忘れけり」の
言葉が身に沁みます、私には無理なようです。
外は欅並木が黄葉して落葉が駐車場に吹き寄せられていました。
菊はこのシーズに似合う花です、春から夏に咲く花は色々
ありますが、最後の菊の花をみて今年も終わりです、菊の
花は日本人の元となる花です、皇室の紋所も菊の紋章です。