はげまるのぶら~り日記

横浜の渋い空間散策日記

異国情緒あふれる港町  横浜(124)   夕方の寿町(8)

2011-11-15 00:46:11 | 日記
久しぶりの寿町の散策であります

野毛地区と同様 寿町地区も奥が深い
奥が深いという表現より 深すぎて底が見えな沼みたいである
その気になれば「さなぎの食堂」同様に何話でも書けそうな気がするが
両足が沼に入る前に はげまるの散策の基本理念に立ち返り
片足を沼にそろ~りと入れながらの散策である

そう 浅く軽く 時にはそこそこにね
 
今回と次回で寿町の完結と相成ります

書けない事も多々あるのでコメントも グッと抑えて抑えて抑えて
そろ~りと書いていく事にする

まずはフィルムカメラで撮った写真から




夕方と言うより午後4時頃の寿町













ここからはコンパクトデジタルカメラ撮り

寿町を昼間歩いてみると片手に酒持ってフラフラしている方々がいる
(もちろん仕事がある若い人達は仕事に出ている)
夕方歩いてみても片手に酒持ってフラフラしている方々がいる
夜歩いてみても片手に酒持ってフラフラしている方々がいる
(めんどくさいからコピー 貼りっけしている)

そう この寿町は昼夜関係ないのである
昼間から飲み屋のカラオケの声が聞こえてくる

曜日も関係ねぇ  日曜祭日平日関係ねぇ
俺たちゃ~ そんなの関係ねぇ

月・月・火・水・木・金・金 なのである
(この曲知っている人は歌いながら読んでください 盛り上がりますよ)







夕方の4時ごろである
馬鹿でかいカラオケの声が通りを歩いていたら聞こえてきた






手前には酔いつぶれて寝伏せっている人が見え 奥にはカラオケをディュエットしている
はげまると同年代ぐらいのじじぃと この店の女性みたいである

う~ん  女性がいる店は値段が高いのが巷での相場である
まぁ酔いつぶれて寝伏せっている輩がいるのだから
気楽に入ってみるか~

(いいぞ~  行け行け~  読んでいる人達の声)


客のほとんどは はげまると同年代 あるいは少し先輩であり
女性はママさん他二人の女性 お運びさん兼ホステスさん兼料理人さんみたいである

はげまるが勝手に空いている席に座ると その店のお運びさん兼ホステスさん兼料理人
(またまたコピー貼り付けである)が
素早くはげまるの席の前に座り
「いらっしゃ~~ぃ」 「ここ初めてでしょ~」
年の頃は推定35歳位の女性従業員である

う~ん  手馴れた対応 まるで忍者みたいな素早さである
これから その店の お運びさん兼ホステスさん兼料理人さんを
書くのがめんどくさいので 忍者と呼ぶことにする


はげまる
「う~ん  ウィスキーの水割りくれる」
忍者
「あれ~  ここウィスキーは無いのよお~ん」

う~ん 寿町ではウィスキーを飲む人がいないみたいである

はげまる
「ばっきゃろ~(馬鹿野郎) ウイスキーがねえだと~」
なんて言える訳がない
「う~ん  じゃ~ ウーロン杯でいいや~」 
忍者
「は~ぃ  ツマミは何か食べますか~」
はげまる
「おら~ なぬもいらねぇだ~」

てな感じで無事にじじぃ達のカラオケのダミ声のなかで
せわしなく時間が進行して行ったのである

はげまるの席担当の忍者さんは せわしなく席についたと思った瞬間
さ~っと違う席に座りに行ったりして忙しい感じである
さすが寿町の手馴れ忍者であるな
その忍者さん
「何か飲んでいい~?」なんて言われた
値段を聞いたら500円だと言うので
「お~ いいぞ~」なんて太っ腹を見せたはげまるであったが

これが1000円なんて言われると小心者に即なってしまう己が
  つらいなぁ



はげまるの後ろの席で 酔いつぶれて寝伏せっている輩は
最後まで寝伏せっていた
はげまるが飲んでいる間に 3人ほどの客が入口で追い返されていた
出入り禁止の人達みたいである
何しろ酔っぱらい状態でフラフラで入ってくるのである

しまいには客同士の喧嘩あり 止めにはいる忍者さんあり
カラオケを歌い続けるじぃさんあり
そんなの関係無い感じで飲んでい人あり

もう店の中はさながら内戦状態

最後に会計をしたら はげまるがウーロンハイ二杯 忍者さんに一杯
計1500円であった

はげまるは2000円を差し出し
「お~  釣りはいらねえぜ~」なんて鼻の穴を広げつつ店を後にした

次回は戦慄の夜の寿町です  ひゃ~  怖そ~。



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異国情緒あふれる港町  B級横浜散策(74)    野毛 焼き鳥 「鳥剛」

2011-11-12 04:08:03 | 日記
ここんとこロコ・サトシさんから始まった本牧シリーズ
「ダイナマイト」「シーメンズ・クラブ」「本牧ベース」
そして特に「本牧チャブ屋」にはどっぷり浸かって その勢いで
曙町付近のお宝物中華料理屋「華楽」やら裏通り遊郭跡散策と続いて来た

そろそろ息抜きで はげまるのホームグラゥンド
野毛の散策でもするかいな

さてさて皆さん 野毛には700店ぐらいの店があるそうである
全部の店を毎日通っても2年以上はかかる  こりゃ~また凄い
まぁ一日3軒ぐらいハシゴでもすれば一年で回れるが そんな事する人は
暇人か アホである
(いたらゴメン)

はげまるの散策の基本は 
①  安い
②  うまい
③  店主がいい
④  気楽でツケがきく(安いんだからツケなんかするんじゃねぇ)
⑤  店が昭和している

このあたりの店が野毛には沢山ある


この近くの福富町あたりに行くとおね~さんが絡んでくる店が多々あり
こちとらじじぃなのに「おに~さん 素敵~」
なんて韓国なまりで言われたりして
(フィリピンなまり 中国なまり タイなまり ロシアなまり
 コロンビァなまり トウホグなまり その他多国籍である)

当然鼻の下は のびるのびる 伸びきって元に戻るには10日はかかるそうだ
もちろん値段は高くなるし ツケなんかはきかない

おね~さん関係で気持ち良くなるには 金がかかる

ここではげまるの金科玉条である

 おね~さんのいる店にはけして近づかない 






野毛の旧バラ荘近くの 野花商店会通りにある焼き鳥屋「鳥剛」

店の入口の窓である 船の窓みたいである
この窓を見て 小林明のマドロス帽子をかぶった姿を思い出したはげまるは
完璧なじじぃであるな

前のお店がそんな感じの飲み屋だったみたいである


ここで てくてくぼうやさんからのコメントを載せますね

<以前「トニー」と云うお店じゃなかったかしら。
20年ほど前のものの本にはこうあるわ。『横浜唯一
の外人バー。外国船が入ると外人で一杯。マスターが
青学出身で英語ペラペラ、ボーイさんはアメリカ国籍
の年配のいい男。』>

へ~   本当に野毛って奥が深いなぁ

コメントありがとう御座いました





マスターひとりでやっている店である





カゥンター席5~6人 二人がけのテーブル席2 のこじんまりしたこの店のウリは 
 安くて ウマイ 
それと真面目で気がいいマスターである







酒のメニュー
立ち飲み屋値段に毛が生えた(ギク)位の値段だなぁ
水割り500円と書いてあるが 大き目のグラスになみなみと入っていて
呑兵衛にはたまらにゃ~のである




ほらね    なみなみだぁ
無意識に口の方が勝手にアゴと顔全体と引き連れて
酒(グラス)に向かって突進して行くのが分かる

手なんか使わない 手なんかお呼でない
口の方から直に酒をお迎えに行くのである


う~ん  はげまるも酒を飲む修行の功が奏してきたみたいである

じじぃ密度が高い立ち飲みなんかに行くと
はげまるよりはるかに修行を重ねた仙人みたいな
呑兵衛さんなんかがいる
仙人さんはポケットから一度も手を出すことなく最後まで飲んでしまうそうである



焼き鳥も一本一本 何を食べても凄くウマイ
そしてとにかく安い





ナンコツ
ほ~  旨そ~
(パクッと口に入れる前に 素早く撮すのである)





ハツ
ほ~ほ~ 旨そ~






つくね
ほ~ほ~ほ~  旨そ~





カワ タレ
ほ~ほ~ほ~ほ~たるこい

このカワをタレで食べると もう たまりませんなぁ
うっめ~~~~~~~~っ
(またまたヤギさん登場)


最後に焼き鳥のマンガでも描くかな~と思ったのであるが
風邪の野郎がまだぐずぐずと体に居座り続けているので
体もだるいが気力が湧かないので

かなり前に書いたマンガを載せる事にしました




コメント (8)
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異国情緒あふれる港町  横浜(123)    曙町三丁目の夕日(6) 曙町遊郭跡散策(4)  お宝CAFE

2011-11-09 00:49:51 | 日記
曙町遊郭跡散策の最終回であります






前回の散策は曙町裏通りの左側を見て歩いた
今回は右側に少し残っている それ風の建物辺りを見る事にする






「さち」と言う名前の焼き鳥屋さん
どうやら営業はしていない感じである

よく見ると屋根あたりのシートに「カフェー」の文字が見える

はげまるは
「ひゃ~~ まだ残っていたんだ~  その当時からの看板が~」
と一瞬足が止まり しばし茫然自失・・・
脱糞脱尿 (これはウソ)


ここで確認です

あのですね  その当時の「カフェー」とはコーヒーを飲むところでは無くてですね

店の中に入って
ママさん「いらっしゃ~~ぃ」

座ってタバコに火をつけながら
「ママさん コーヒー  ミルク抜きで 砂糖2杯ね~ それとトーストね」

なんていう場所ではごじゃりません





それにしてもよく残っていたものだなぁ







この散策の最後に曙町三丁目のすぐそば 横浜橋商店街の入口にある
「カフェー 交番」

じゃなかった今から30年前以前に建てられた交番です
(若いお巡りさんに聞きました)

こんなカフェー風の建物の交番を建てるなんて
街も警察もすべてがのんびり~とした
楽しい時代だったのかもね

  昭和万歳~~^^。


尚 大通公園の歴史を下に載せました

<ウィキペディアから引用

大通り公園(おおどおりこうえん)は、神奈川県横浜市中区にある公園。
JR東日本関内駅方面から、横浜市営地下鉄伊勢佐木長者町駅をほぼ中央とし、
阪東橋駅にまで至る帯状の公園であり、昭和48年(1973年)まで流れていた
吉田川、新吉田川という運河を埋め立て、昭和53年(1978年)9月9日に開園した。>

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異国情緒あふれる港町  横浜(122)    曙町三丁目の夕日(5) 曙町郭跡散策(3)

2011-11-06 00:50:02 | 日記
雲散霧消となってしまった「本牧チャブ屋」跡と少し異なり
その遊郭当時の面影がかすかに残っている場所が
ここ曙町三丁目の裏通りなのである

テナ事でそのあたりを再散策してみる事にした
全て撮り直した写真であります






このアパートが遊郭「カフェー曙」と言う名前であった事は
後にコメントで判明したわけでありますが

「本牧チャブ屋」篇で はげまるが撮ったアパート風の遊郭と同じ
簡易遊郭建物ではないかと推測されるのである

簡易遊郭というか ちょいの間遊郭と言うか お手軽遊郭というか
  まあ そんなモンだとガーファンクル
(また出たか)

あくまで推測であります






このお宝建物も時間の流れで壊されていく宿命であると思うと
こりゃ~ しっかりと記録に残さなければなるまい





はげまるはおもむろに玄関先に立った

この時のはげまるの様子をそばで見ていたおじさんが
後の回想で語ったところによると
はげまるの顔は「一点をしっかりと見つめ 決意あるキリリとしまった精悍な顔立ち」
と供述している





サテ  中に入って見ることにしますかね





ガラガラガラ (玄関のドアを開けた音)

ど~も  毎度おなじみチリ紙交換で~す
 
(このあたり ほとんど気楽に読んでね こちとら気楽に書いているもんで)



掃除も行き届いているし 凄く古いブリキ製の郵便箱も名前が書かれている
確実に何人かは住んでいる感じである





明るく露出補正をした写真
右側に郵便ポストが少し写り込んでいる

二階に上がってみたい気がするが  ほんとの無断侵入である
平沼駅みたいに塀の隙間から無断侵入するよりヤバイ感じがする
(どちらも大差ないぞ)

二階に上がって おもむろにドアをノックして

ど~も  毎度おなじみチリ紙交換で~す

もないしな

う~ん   またまた後ろ髪を引かれる思い出あきらめるとするか







さらに歩いて行こう
前回書いた「カフェーライト」さん跡は 普通のスナックとして営業しているみたいである






さらにさらに歩いて行こう

なんか怪しいいな~  一階と二階の庇あたりがクンクンと臭うのである






その昔は「カフェー」 であったのではないかいな
  クンクンクン  わんわんわん  ジョ~

(立ちションベンの音   ウソです)


ガラス細工窓である  これはほぼ間違い無いぞ
(松坂屋の裏の窓もこんな感じである)

「カフェー」間違い無しだなあ







その隣の寿司屋さんの横の入口である





寿司屋さんの正面の姿

はげまるの 鋭いいハゲ頭での 鋭い推理では
前の写真の横の入口は カフェーの女性とそっと目立たぬように
  そう お忍び感覚で入った入口ではないかな


今度この寿司屋さんに入って 得意のインタビュー記事でも書くとするかな
(ガリでも食いながら ねほりはほりとね  もちろん寿司も喰うぞ)






寿司屋さんの二階の窓  たまりませんな






これは5年程前に撮った「カフェー 五十鈴」さん

(これもてくてくぼうやさんからの書き込みで判明)





窓の付近の丸みを含んだ木の庇やら ブルーで色つけられた瓦
丸みを帯びた青いタイルで創られた柱などに
遊郭当時の香りを感じえずにいられないのである






現在の「カフェー 五十鈴」跡は駐車場となっておりました。


クンクンクンクンと散策は まだまだ続くのである。
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異国情緒あふれる港町  横浜(121)    曙町三丁目の夕日(4) 曙町遊郭跡散策(2) つげ義春さん

2011-11-03 02:18:06 | 日記
曙町三丁目の夕日(4)の続編であります

実はですね このはげまるの散策でかなり前に書いた 異国情緒あふれる港町 
B級横浜散策(40)真金町遊郭跡散策(1)は
前回書いたお宝窓の裏の細い路地にある


テナことで前の散策の総まとめ そう真金町遊郭散策の総まとめなので
B級散策から A級散策として書く事にしました
(ど~でもいいんだけどね)



本題に入る前に「本牧チャブ屋」散策でもお世話になった
この本から話を進めて行く事にする





「赤線地帯を歩く」  木村聡さんが書いた本を見ていたら
この真金町遊郭あたり記事と写真が乗っていた






その前にその本の最初のページの見開きの写真が素晴らしいので
載せる事にした
(京都市下京区の遊郭  現存するか否かは不明です)

さらにその本からのコピーであります





つげ義春さんのマンガ[退屈な部屋」1975年短編から


うんうん このマンガは持っているぞ~

はげまるは大のマンガ好きで つげさんの本はかなり所有している
お宝モノの古い本まである

つげさんの処女作「おばけ煙突」は はげまるが小学生3年(昭和33年)の時で
その時読んだ記憶が未だに残っている(すごく暗いマンガである)

前谷惟光さんの「ロボット三等兵」を見たのもこの年のことである
なんたってここ数年の事なんてどんどん忘れて行くのに
なぜかその小学3年生の頃借りた川崎の貸本屋の場所まで覚えているのが信じられない

ここんとこ脳の記憶容量が満杯であるみたいだ
パソコンみたいに 脳のクリーンアップとかデフラグとかなんとか出来ないものかな
容量増設もしたいな  下半身のパーツ交換もしたいな
(足腰のパーツでありますよ   へんに勘ぐられても困る)

話を元に戻す事にする

そのマンガの事を書いてみる

あらすじは独身の男が 調布の実在した遊郭後のアパートの三畳ひと間を
家賃3000円で借りたところに その男の母と恋人が訪ねてくる話である

男は名前まで変えて 暇な時に住んでいるアパートからここに自転車で来て
ひとりでのんびりとした時間を楽しんでいるのである


このマンガの素晴らしい所は実在したその部屋の様子であったり
丸型の窓の外にはひまわりが咲き乱れていたり
遊郭ファンの皆さん
とにかく空気感がたまらなくいい作品であり お薦めですよ

つげさんは一時中古カメラ屋さんなんかもやっていて
大のカメラ好きでり カメラスケッチとでも言ったらいいのだろうか
旅とか散策には必ずカメラを持っていった感じである






それにしてものんびりとした空気感がマンガから溢れてくるなぁ
つげさんはこの頃は勿論結婚されていたのであるが
想像ではほんとに奥さんに懇願して
この遊郭跡の部屋を借りていたのではないかな


上の右側のマンガに自転車姿の男性が描かれている
多分つげさん自身である
つげさんの書く主人公は いつも本人の投影だと思うはげまるであります

それとこの「赤線街を歩く」の木村 聡さんの本は写真も素晴らしいが
その散策の緻密さも特筆モノである


余談でありますが
5年程前に つげさんの昔の単行本の再販シリーズを買ったら
読者投稿欄に はげまるが中学生の頃の投稿文を見つけ

  もぅ  びっくらしたなぁ~


つげさんの話はここで終了する事にする(書いていたらきりがない)

さらにその本から




う~ん  この下の写真 どこかで見たことがあるな~





拡大してみてみると






はげまるが散策した時の建物 
(後に てくてくぼうずさんからの書き込みで この界隈の「カフェー」
 の名前が全て判明したのであり ここは「カフェーライト」と判明)

もちろん改装してはあるが屋根の形はまるっきり変わっていないのである

ひゃ~~^^

こういう発見があるから散策はやめられないなぁ


そんなこんなで 次回はこの曙町三丁目の裏通りの再散策であります
(新しく写真を撮りました)


   お楽しみにね。
コメント (5)
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