はげまるのぶら~り日記

横浜の渋い空間散策日記

異国情緒あふれる港町  横浜(142)    黄金町ガート下(1) 「ちょんの間」考察

2012-02-16 00:48:31 | 日記



今の黄金町のガード下あたりの景色に
昔の面影を見ることは出来ない
何しろトタンがずら~っと続いているのである
もちろん新しいトタンだ

はげまるが大好きな古びた昭和のトタンではない

おね~さんと畳は新しければ新しいほどいいと言われている
(定説です)
ことトタンに関して書けば このはげまる
古ければ古いほど味がでるので大大大好きなのである
(病気だな)





この黄金町ガード下のトタンがあった場所は4~5年前まで
「ちょんの間」と言われ
好きそうな男ならもちろん大好き
嫌いそうで気難しい顔をしている男でさえ 泣いて喜ぶ
「ちょんの間」形式の店が軒を連ねていた

夜ともなれば
赤い提灯がある和風「ちょんの間」屋さん
コンクリート創りの洋風「ちょんの間」屋さん前で
客引きをする女性達 品定めをする殿方達が
ひしめいていたのである 


「ちょんの間」
まあ 簡単に一言で書くとすれば
短時間で事(コト)を済ませる場所

ここで
「え~ん 事(コト)ってなぁに 一体何を短時間で済ませるの~」
なんて言う人がいたら ばっかも~ん
退場

とにかく「ちょんの間」は
 安い 早い ウマイの吉牛(牛丼)とは少し違いがあり
 安い 早い 行ったれ行ったの世界であると思う


ここで真面目に「ちょんの間」の語源について考察してみる事にする
(行ったれ行ったれ)


「間」であるが

まあ畳の「間」を意味する言葉であると思われる
しかも3疊とか4疊半ぐらいの狭い部屋
せんべい布団がひいてあって  裸電球が怪しく悩ましく
光る薄暗く照らす部屋

けして大広間の天井から光がさんさんと入り込んでくるような
「間」ではない (あたりまえだ)


これを「ちょんの間」の 「間」の独自の解釈とする


それでは明治大正昭和をしぶとく生き抜いて来た言葉(多分ね)
の本題「ちょんの」に話を移す事にする

 う~ん  一人で盛り上がって来たぞ~


「ちょんの間」(ちょんのま)
を広辞苑で調べてみたら見当たらなかったので
はげまる独自の解釈で話を進めていく事にする

(御断わり
ここから先は はげまるが「ちょんの間」を「ちょいの間」と勘違いして
調べたものであり そのあたりヨロシクね




「ちょい」が見当たらないので「ちょいと」で見てみると

「ちょいと」
  ちょっと と同じ と書いてあった

そこで「ちょっと」を見てみる

「ちょっと」 
 ① わずか。少し。とか④ ほんのついでに。

 ④の ほんのついでに。
  なんかがいいかもな
 酒飲んでヘロヘロの帰り道ついでにとか  銭湯の帰りついでにとか
 お買い物の帰り道ついでにとか
 マラソン大会のついでにとか(そんな奴おらんかなぁ)

う~ん  なんか少し盛り上がりに欠けるので

「ちょいちょい」
  を見てみると
 ① 小刻みな動きが気安く繰り返されるさま。
 ② 同じ物事が時間をおいて繰り返されるさま。
 とか他にもいろいろ書いてあるが
 ①②ともかなりいいではないかいな

テナ事例から考えてみると
「ちょんの間」の語源の中には 「ちょいちょい」も内在しているわけである
これからはみなさんも 
「ちょんの間」の言葉を使う時はそのあたりを深く考えて欲しいものである 








川沿いで残る数少ない昔からある飲み屋さん

このあたりの「ちょんの間」屋さんの姿はもう無い
ほとんどが壊されて新築されている

あ~昔の景色は雲散霧消 
またひとつ横浜の昭和が消えていったのである











先日寒い夜にガード下あたりの散策をした時の写真をこれから見せる事にする

昔からあった感じの「バー」







中に入ろうと思ったのであるが カラオケの文字が見える

はげまるは静かに飲む事を好むので やめる事にした





ここはかなり昔の「ちょんの間」の姿ではないかいの~

なにしろその当時 黄金町ガード下付近「ちょんの間」の店に入ると 
そこの店主のママさんが 何を飲むのかなんて
じえんじえん(全然)聞かないで
いきなり入口のドアに鍵をかけて
こちらを見て「にたり」と笑うそうである

(今までの話は全て人づてに また聞きし
はげまるが独自のハゲ頭で考えて書いた話であるぞぇ
 はっはっはふ~ん)


はげまるはガード下をとぼとぼと歩いた

歩いてみると 昔の「ちょんの間」風の店舗がそこそこあるのであるが
すべて白い壁にペイントされていて 若者のアート風に改装されている
中にはアートを見に入っている若者達の姿も見えたりする
歩いているのは ほとんど若者カップル
 じじぃの姿は皆無であった

嗚呼 ついに黄金町ガード下の「ちょんの間」の景色はついに
消え去ったのである







変わり果てたガード下を寂しく一人で歩いていると
昔からあった感じの居酒屋があった





大衆酒場
ラーメン お食事 とノレンに書いてある
なんでもあるぞ~  と言う感じの飲み屋さん

猫ちゃんが店から のんびりと出てきた

「う~ん  ここでも入って 酒でも飲んでみるか~」。

続く

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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (coco)
2012-02-16 01:23:33
あー、
らいむらいとは、まだあったと思いますよー。
大岡川沿いには、そっくりなY字路が2カ所あって、
らいむらいとは旭橋の近くで、白い建物は太田橋の近くです。
返信する
Unknown (はげまる)
2012-02-16 09:44:43
cocoさん


ありがとう御座います
早速本文を改編しました(汗。。)

cocoさんのブログをチラッと拝見しましたよ
はげまる同様 裏路地 猫ちゃんが大好きなんですね
これこらもよろしくお願いします
返信する
Unknown (☆☆☆)
2012-02-16 12:54:04
私も2年ほど前に黄金町界隈を散策しました
その時は、多くの元ちょんの間に「レンタルルーム」と張り紙がされていました
もしかすると、そのレンタルルームというのも表向きだけの看板で
なにか秘密の仕組みがあるのかな?などと空想しながら歩きました
人通りは少ないのですが、なぜか交差点ごとに警察官が立っていました

映画「スローなブギにしてくれ」の中に黄金町が登場します
山崎務がムスタングに乗って浅野温子の実家を訪れるシーンで、このガード下が映っていました
そのロケで使われた民家が「らいむらいと」とよく似ていますが、ご存知の方いますでしょうか?
2階の部屋から、間近に京急が走るシーンは印象的でした。
返信する
こんちは~。 (パインあめ)
2012-02-16 14:31:11
今度は、「ちょいの間」ですか。
私も、☆☆☆さんの様に「ちょんの間」と認識しておりました。
ちょんの間があった頃は、なんか愚連隊時代、大岡川沿いのシャブ販売所なんかがあった頃の匂いがしてました(もちろん生まれてませんが 笑)。

「スローな~」は、そんなシーンがあったんですか…。
公開当時は、黄金町も寿町も知らない若造だったもので…。
今度観てみます。
返信する
「ちょんの間」 (はげまる)
2012-02-16 18:23:32
☆☆☆さん

「レンタルルーム」は本物で ほとんどがアートの店になってますので
全然面白くないですよ アートが嫌いなわけではありませんが あのガード下そのものがアートでしたからね

映画「スローなブギにしてくれ」の中に黄金町が登場します


そうでしたか 主題歌は南よしたかの曲で知ってますが 映画は見ておりませんので
今度借りて見ますね

パインあめさん

>「ちょんの間」と認識しておりました

そうそう そうでしたね
本文を修正しておきますね

何しろ全然そのあたり無知なもんで(わらい)

ありがとうございました
返信する
緊急連絡 (酔いどれ天使)
2012-02-16 19:28:50
シーメンズクラブもやばいみたいです。最後の砦のバーも閉めるみたいです。早期の取材を。
返信する
憧れのらいむらいと☆ (みぼ)
2012-02-17 00:40:26
わー!
憧れの「らいむらいと」ぉぉぉぉぉ。

黄金町は大好きで、この「らいむらいと」の
怪しさもたまらなかったんです。
中に入る勇気はなかったですが、
できれば、みぼのスナック「らいむらいと」を
やりたいと勝手に思ってました(笑)

憧れの「らいむらいと」♪
返信する
裏の横浜文化 (さも次郎)
2012-02-17 04:14:43
先輩 私も若いころから、ちょいの間って言ってましたよ
同じ横浜でも時代土地柄で違うんじゃないですか
ちょいの間の方が粋ですし差別用語を嫌う人もいますよ

母親に聞きましたが黄金町は横浜空襲被災者の死体置き場
だったそうです 低空で飛んでくるB29のパイロットの顔が
はっきり見えたことも言ってましたね

黄金町といえば私は黒澤の天国と地獄ですか
吉田橋を渡り伊勢佐木町をぬけ根岸家で取引してから
黄金町スエーデン 好きな映画です
知る人ぞ知る 黄金町ブルースいい歌なのに売れませんでした。
三ツ星さん スローなブギの場所おそらく間違いない
と思います 川側今銀色のポスト横ドアが入口です 室内のシーンは、らいむらいとかもしれません

 
返信する
らいむらいと (はげまる)
2012-02-17 09:25:22
酔いどれ天使さん

>シーメンズクラブもやばいみたいです

そうですか 本牧がどんどん消えていきますね
取材は 昨年の夏にやりましたが もう一度
あのバーで飲みたいですね(日曜休みがつらいです)

みぼさん


おどろきました らいむらいと  ふぁんでしたか
京都人なのにね~  流石 野毛にはまっていますね(びっくり)

今度散策しますね  無くなる前に^^


さも次郎さん

はい ちょい でしたか  まあ そのあたりは各各皆さんにお任せいたしますので
よろぴくピクピク^^

天国と地獄 いいですね
根岸屋なんかもあの戦後の熱気がたまらないですね  スエーデンの場所も名前は知りませんでした

スローな と同じく再度見てみますね
いろいろなコメントに感謝です(=_=)

このあたりの散策は奥が深いので 軽くやりますね(よく知らないので 少しは知ってる ははは)
返信する
懐かしのガード下 (よんぼう)
2012-02-17 14:23:45
日の出町から黄金町の間には、本当に色々な店が有りました。

私の知る限り最後の青線だったかも知れません。

ほとんどの店が、2階続きで下で飲んでから上に上がるのより、飲んで終わりもよし・・

っと、これは先輩の受けうりで、自分では入った事がありません。

ただ近くに柔道の道場があり、その行き帰りに
この辺りはよく通り、屋台のおでんやフライを食べて帰りました。

外で煙草をふかしているお姉さんに「ぼうや、
マッチ1本300円でいいよ」とか「おっぱい見せて上げようか」等、冷やかされました。

鎌倉街道から通えば、安全でしたが子供心にやも、やはりガード下の方がドキドキして楽しかった記憶があります。

思い起こせば、本当にマセガキでした(汗)
返信する

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