前回「アネックス」のママさんの貴重な写真がカゥンターに飾ってある
野毛にある「葉巻&カクテル」の看板の店 Antiquary
何度か行っているのであるが 名前は知らなかった
名前を知ったのは ほんの最近である
友達に聞いても 「あ~ あの 葉巻とカクテルの店ね~」
で分かってしまうので名前なんてどうでもいいのかもしれない
特に はげまるの同年代になると
「あ~ あそこあそこ 野毛の何とか何とかと言うコンビニの角を左に曲がって
古いクリーング屋の角の隣にある ほら 何とか何んとかと言う焼き鳥屋で
この前 おめ~の友達のほら 何とか何とかという
ハゲの油臭い じじぃに会ったぞ~」
「お~ そうか あのハゲか~ あいつ一人でカメラ持ってニヤニヤしながら
酒飲んでたろ~ あいつ変だからな ははは
あそこの焼き鳥や 名前しらねえけど あそこは安くてウマいな~」
なんていう会話が普通になってくる
固有名詞 名前は一切出てこない
あれあれ そこそこ が中心の会話で話が通じてくる年代なのである
Antiquary 何て読むのか正確には分からない
(まあ こんなもんだ)
ここのマスターは ここで店を開く前に
前回書いた「アネックス」でバーテンダーをしていたのである
そう あのママさんと一緒に仕事をしていたのである
カゥンターにママの写真が飾ってあるのが
たまらなくいいではないか
ジャズのレコードの音が 時間が止まったように
ゆったりと流れていたりする
ママの写真の隣に写り込んでいるカメラはここの(なんだらかんだらの)
マスターの 銀塩カメラです
コノ店のお通しは 葉巻である
はげまるが葉巻に火をつけるために マッチ箱を手にした
鶴のマークが美しいマッチである
う~ん 「ツルマルマッチ」
う~ん う~ん 「ツルマル」か~
「お~ぃ お~ぃ いい名前じゃん ははは これお土産でくれる」
マスターは笑いながら もう一箱「ツルマルマッチ」をお土産にくれた
はげまるは マッチ箱ふたつをカバンにしまい込んで
千鳥足で店を後にした。