はげまるのぶら~り日記

横浜の渋い空間散策日記

異国情緒あふれる港町  横浜(84)    野毛  旧バラ荘(2) 

2011-05-24 00:56:29 | 日記
前回は 銀塩カメラ撮りした写真を見せたので
今回は デジタルカメラ撮り写真で(キャノンS90)
「旧バラ荘」を堪能してください


まずは外観から















前回も書いたが この古びた窓から見るシヤンデリァは満点だな~

さてと それでは中に突入する事にする
外の窓の隙間から中の様子が少しは分かる 
まだ営業したばかりみたいであり
客の姿は見えない

初めてのバーに ひとりで入る時は毎回 
多少なりとも緊張してしまう
入る時の顔もいろいろ考えたりしてしまう

真面目なじじぃ顔にするか それともへらへら顔にするか
サングラスでもして地元の地回り風顔にするか
頭もスキンヘットぽいハゲだしなぁ

それに入って第一声も何て言うかな~
「ど~も ど~も あははは・・」じゃ 野毛あたりで飲み腐れているじじぃぽいし
「すいません トイレ貸してくらはい」じゃまずいし
無言で入り込んで いきなりピースマークしても怪しいしなぁ

う~ん  






覚悟を決めて ドアを開けて中に入ってみる

「ど~も ど~も 毎度お馴染チリ紙交換ですが ~」
  (冗談です)

中は程よい狭さの空間で  カゥンターとテーブル席がふたつ
その配置も満点である

40代の男性ひとりでやっている店である
はげまるはカゥンターの真ん中の椅子に よっこらしょ と座り
「あの~ 角のロックくれますか~」と注文した
マスター
「あの~ 角は無いんですよ~ ホワイトでいいですか~」
はげまる
「もちりんこ」

テナ感じで時間が過ぎて行ったのである





戦前モノと思われるランプ





そのランプと天井の曲線美は たまらなくいい

おね~さんの曲線も大好きだが 天井の曲線も好きである
はげまるは天井の曲線を見上げてながら飲み続けた
そのうち首が痛くなってきたのでやめる事にして
マスターと話し始めたのである





窓の隙間から ひんやりとした春の夜風が
柔らかく入り込んでくる





こんな素敵な空間に 客は はげまる一人
贅沢ここに極まりけり





はげまるのカバンと隣にグラスが写り込んでいる






この店で撮影されたJRの宣伝ポスター
撮った人はアノ有名写真家「アラキー」さんである

おね~さんはなんか有名な人みたいであるが
この年になると名前も顔も覚えられないし それにテレビもほとんど見てねえし
そんなの関係ねぇ  なのである

人間覚えられなくなると 急に気楽になれる
う~ん じじぃもいいものである

よく じじぃで 痩せていて目が真剣していて
やたらと己の自慢話したり 
今の時代の周りの生き方に文句つけたりする
陰険じじぃがいたりするのであるが

そういうじじぃはかわいそうである
「もう気楽にやりなさい とんがらずに 猫をみならいなさい」
と言ってあげたくなる









得意の店のトイレ撮りである





1949年(昭和24年)この横浜の片隅に・・・

と色々書いてある

詳しい事は聞かなかったが 現在のマスターが三代目だそうである





店の入口ドアに横上にあるスピーカー

まだレコードがステレオ化していない時代のスピーカー
そう モノラル用スピーカーである

つまり店のスピーカーは二つ無いのである
今の時代スピーカーがひとつは凄いな

思い起こせば はげまるが中学生ぐらいまでは ステレオなんて無かった時代であり
家の蓄音器も家具調で もちろんスピーカーは一つであった







HIFIの文字がみえる

参考
<Hi-Fi(ハイファイ)とは、字義的には、High Fidelity(高忠実度、高再現性)
の略語で あり、
音響機器などにおいて「原音や原画に忠実な再現」という意味を持つ。
また、録音 や録画し再生する場合に発生するノイズやひずみが、
最小限に抑えられている。>

だそうである





ほろ酔い気分でドアの外を見る

こちらは昭和しているのに 
  外には平成の時間が せわしく流れていた。
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする